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- カテゴリ:一般
- 発売日:2014/01/24
- 出版社: 新潮社
- サイズ:20cm/335p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-10-603739-9
読割 50
紙の本
戦争の日本中世史 「下剋上」は本当にあったのか (新潮選書)
著者 呉座 勇一 (著)
【角川財団学芸賞(第12回)】手柄より死を恐れた武士たち、悪人ばかりではなかった「悪党」、武家より勇ましいお公家さん…。「下剋上」の歴史観にとらわれず、現代の視点から「戦...
戦争の日本中世史 「下剋上」は本当にあったのか (新潮選書)
戦争の日本中世史―「下剋上」は本当にあったのか―(新潮選書)
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商品説明
【角川財団学芸賞(第12回)】手柄より死を恐れた武士たち、悪人ばかりではなかった「悪党」、武家より勇ましいお公家さん…。「下剋上」の歴史観にとらわれず、現代の視点から「戦争の時代」を生きた彼らの姿を捉え直し、真の中世史像を描く。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
呉座 勇一
- 略歴
- 〈呉座勇一〉1980年東京都生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)学位取得。日本中世史専攻。東京大学大学院人文社会系研究科研究員。著書に「一揆の原理」がある。
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紙の本
『応仁の乱』で話題の著者・呉座勇一さんの第12回 角川財団学芸賞受賞作
2018/05/17 19:14
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ぴんさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
“成り上がり”より“サバイバル”に必死な武士像。平易な文章で中世史学のいくたの学説を併記して細かく説明してくるのでなかなか面白い。元寇から応仁の乱までの「戦争の実相」を論じた本。大半を占めるのが、南北朝期を「革命の時代」ととらえていた「階級闘争史観」というバイアスがいかに強いか。歴史資料とは解釈次第なのだということを実感させてくれる。例えば、蒙古軍は優勢にもかかわらず船に引き上げ、撤収の途中で嵐だか台風だかに遭い、壊滅的な被害を受ける。だが、優勢なのに撤退したのはなぜか。本書の回答は単純である。「鎌倉武士が強かったから」だ。では、なぜ鎌倉武士は弱いとされたのか。本書では「反戦平和主義」の影響から「鎌倉武士は強かった」「日本軍は強かった」と主張することが憚られる風潮が生まれたのではないか、と指摘する。かといって本書の筆者は、日本人は唯物史観と反戦平和主義から脱却し、戦後レジーム(体制)から抜け出せと主張したいわけではない。このことは終章で語られるが、そのバランス感覚が絶妙で、具体を知る人の言葉だなと実感した。
紙の本
下克上
2022/05/03 20:45
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:エムチャン - この投稿者のレビュー一覧を見る
元寇から、応仁の乱の時代を分かりやすく書いてあります。下克上の実態が、どういったモノだったのか、そして、武士、公家、一般……なかなか興味深い内容でした
紙の本
戦争の日本中世史
2017/11/30 21:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:パミチ - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は日本中世史の若手研究者の一人としてつとに有名である。
本書は従来語られている「下克上」の言葉に代表される階級闘争としての戦争史観を批判し、合戦に対する当時(中世)の人々(武将)の意識や認識に重点を置き、領主や一族の首領としての立場から合戦を捉え、蒙古襲来から応仁の乱までの約200年間を戦争の時代として日本の中世を一般の読者にもわかりやすく解説している。
当然、武将の名前が数多く出てくるが、二度目からは前出のページが記載されておりわかりやすく参考になる。
また巻末に一般読者向けの参考図書も紹介されている。
源平の時代や戦国時代は我々にとってなじみ深いが、南北朝時代や室町時代は学生の頃に日本史の授業で習った程度で馴染みが薄く、また時代小説としてもせいぜい吉川英治の「私本太平記」を読んだ程度であっただけに歴史ファンの一人として大変面白く読ませてもらった。