紙の本
『睡眠のはなし』
2016/03/08 05:24
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投稿者:シエル - この投稿者のレビュー一覧を見る
睡眠に関しては日本人は国民病的に睡眠に関して興味のある人間の部類だろう。
余りテレビを見ない、殊に食事だとか睡眠に関しては日々様々な報道がされているような気がする。
いずれも科学的な根拠がイマイチで取ってつけたような理屈をこさえるが見ている方でどの程度、真剣に受け取られているかは知らない。
日本人は働き過ぎであるのと同様に睡眠不足人種のように世界中から見られるようだがこれは我々の親の世代から引きずるような気がする。
大体が根性論とか精神論に激しい思い込みで、個々人が信じているだけで本人がそう思い込んでいるものを否定するのは簡単だが本人が落ち込むだけだから誰も何も言わず追随しているように見受ける。
本書のはじめにある通り、「朝が得意か苦手かは、体内時計の機能に関係した遺伝子の多様性による、いわば生まれつきの体質である」ことが分って来たらしい。
だからその個人の信奉する睡眠療法だか方法は本人だけがそう思い込んでいるだけで本当にその人にその睡眠が適しているのかはまた別問題なんだろう。
更に続けて説かれているのは睡眠時間を半分に制限していると血圧が上昇し、血糖値のコントロールが悪くなるらしく高血圧や糖尿病のリスクになるとも。
我々、腎不全の患者に共通するのがこの高血圧や糖尿病由来からの透析患者の増大は否定しようもなく、睡眠が短いことを自慢するのは不健康であることを誇りにするようなもので誇りだか埃だか分らない。
またこの症状は7時間睡眠していると最も低いらしいと。
で、自分のこの半年間の不眠だがどうやら胃の不調と関係があって、胃の不調はストレス関連と言うことが世界的にも成り立つものらしい。
ストレス性潰瘍何てのはその最たるものだがそれと透析は結び付かないし、要は日常的なイライラ、心身のアンバランスに悩み事などが関係するのだろう。
そしてそれらが先の高血圧・糖尿病にうつ病の危険性も高めるとも書かれている。
かと言って、長過ぎる睡眠時間もこれまた良くないらしく6時間~7時間台のホドホドの睡眠時間が最も健康であるという結論らしいのだが30歳から痛風の治療で今の病院の腎臓内科に通っているのだが一度もそんなことを忠告もされなかった。
と、医者に責任転嫁しても不治の病は不治のままだし、自らモルモット宜しく体験的に学習して行くしかないんだろう。
唯、個々人のそれこそDNAによって個体差が相当あるし、男女間でもあるらしい。
だが人間はかなり学習能力が高いので環境を変えることでかなり改善があるのも事実らしい。
不眠の人は朝起きられないらしいがカーテンを開けて置いて朝になると陽が差す様にするだけで身体が寝ていられなくなる事実もあるらしいと書かれている。
結局、胃の不調が治まると同時に睡眠障害も克服されたようだがこの睡眠はチョッと面白いテーマだからまだ幾つか簡単な自分でも理解できるレベルの本を読んでみたい。
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章立てからも分かるように、かっちり体系だててというよりエッセイ調に関係ある話を、という構成。睡眠不足についての分量が多かったのが、睡眠過多の人間としてはやや不満。内容はもう少し踏み込んで欲しかったかなあ、とは。それ以外不満なし。
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日頃、11時前に寝て早起きすることをこころがけている。残念ながら、どの時間帯に寝るのがいいかについては書いてなかったが、いろいろ感心させられることが書いてあった。朝型、夜型は遺伝子によるもので、特に変える必要はないとか。睡眠学習という宣伝がときどき新聞に出るが、あれはあながち眉唾ではないそうで、記憶は技能を含め、やったあとに睡眠をいれることで強化されるという。だから徹夜して勉強するのは非能率なのだ。逆に、ショックな出来事にあったときに寝られないのは、その出来事の記憶を薄めショックを和らげる働きがあるのだそうだ。人間の体というのはうまくできているものだ。
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睡眠医学に関する最新事情を知る。金縛りがレム睡眠下で発生しており、この時、運動機能は基本的にはブロックされており、よって身動きもできず、声も出せない状態にあるとの内容に経験ある身として大変興味をもった。睡眠障害として、大きく4つあり、無呼吸症候群、ナルコレプシー(過眠症)、レストレスレッグス症候群、周期性四肢運動障害の大きく4つあることを理解した。睡眠の重要性を改めて認識した。
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・赤ちゃんの手が温かくなると眠いサインは本当.熱放散=体温を下げて眠る準備に(P.7)
・PGD2:強力な睡眠物質
・nonREM睡眠:脳を休める,行儀よく眠っている,
・REM睡眠:運動器を休める,だらしなく眠っている.(P.17-)
・睡眠時間は長すぎてもよくない.ほどほどが良い=6~7時間台(P.31)
・体内時計は“視交叉上核”(P.45)
・昼寝は短いのが良い,15時以前に(P.53)
・十分な睡眠で手続き記憶は強化・固定される(P.58-)
・REM睡眠は情報伝達が脊髄あたりでblockされている=いわばアイドリング状態⇒だから脳がある程度覚醒していても体が動かない=金縛りのメカニズム(P.68)
・時差ボケとその対策:P.95-99
・ナルコレプシーの話(P.133)
・restless leg syndの話(P.135)
・ベンゾジアゼピン受容体作動薬は安全性が高く,習慣性は低い(P.142)
・抗うつ剤と睡眠剤の同時投与は,うつ病の回復を早めるのでgood (P.157)
・抗うつ剤:抑うつ感が主ならSSRIを,元気のなさがつよく加わっているならSNRIを(P.163)=何だかよくわからぬ!)
「睡眠障害対策12か条」=これがサマリーである!(P.178)
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■某所の評価が高かったので読んでみたのだが,
新たな知見はなかった。
■付録の「睡眠障害対処12の指針」は
簡易にまとまっていて役立つかもしれない。
12の指針は下記のとおり。
1 睡眠時間は人それぞれ,日中の眠気で困らなければ十分
2 刺激物を避け,眠る前には自分なりのリラックス法
3 眠たくなってから床に就く,就床時刻にこだわりすぎない
4 同じ時刻に毎日起床
5 光の利用でよい睡眠
6 規則正しい3度の食事,規則的な運動習慣
7 昼寝をするなら,15時前の20~30分
8 眠りが浅いときは,むしろ積極的に遅寝・早起きに
9 睡眠中の激しいイビキ・呼吸停止や
足のびくつき・足のむずむず感は要注意
10 十分眠っても日中の眠気が強いときは専門医に
11 睡眠薬代わりの寝酒は不眠のもと
12 睡眠薬は医師の指示で正しく使えば安全
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睡眠に関するノウハウ本かな。不眠がうつ病のサインであることや加齢とともに早起きは必然と解く。健やかな心身かどうかのバロメーターは睡眠にありと感じさせてくれる本。
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専門家の睡眠学に対する研究へのレビューのため、『こうすれば、良い!』という類の本では無い。物足りない感じもあるが、既存の噂や睡眠本を鵜呑みにしない知識は得られるため有益。
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残念ながら、知っている情報ばかりであった。
あと1トピックが短く掘り下げが少ないのでとっかかりというか辞書的な使い方なのかなぁと。気になる事柄は各自で本を読んで見ましょう的な。
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睡眠時間が乱れているので、何かヒントがほしくて図書館で借りた。
Ⅰ 睡眠のメカニズム
Ⅱ 睡眠と健康
Ⅲ 睡眠とうつ病
結果的には、私の知りたいことはわからなかった。
でも、睡眠の基本的なことがわかってよかった。
レム睡眠(Rapid Eye Movement・体を休ませる)とノンレム睡眠(脳を休ませる)のこと、昼に眠くなるのは動物的な本能によること、などを知れば知るほど、人間はほんとうに不気味なくらいよくできているんだなぁと感心した。
プールの後に眠くなるのは体が冷えたからだろうか、確かに手のひらが温かかった。
あと、『空色勾玉』の稚羽矢の夢は、レム睡眠行動障害と夢見が重なったのではないかと、ひらめいた。
人間の体のしくみって、おもしろいんだな。
また何か時期をみて、借りてよんでみようか。
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レム睡眠は体をやすめ、ノンレム睡眠は脳を休める。実は動物はレム睡眠のみで、ノンレム睡眠は脳が発達した人間特有のもの。Q&Aのようなもので睡眠に悩んだら該当部にあたってみるのが良いと思う。通読する意味はあまりなかった
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最後の方のページの「睡眠障害対処12の指針」を参考にして健康な睡眠を取れるように頑張ろうと思いました
分かっていることだけど、やっぱり難しい・・
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不眠は思ったよりありふれたものだった。
昔から眠れない日々はあったし、生命維持の機能もある。
そう思うと眠れないことに納得できるようになったり、自分の生活を見直すこともできた。
睡眠の話は本当に都市伝説のような話が多く、改めて認識できることが多々あった。
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睡眠を学問として「睡眠学」を学べる入門書。
学術的に書かれてはいるが、内容が「眠る」という基本的な生理的な行動に関連したことであるため、理解はしやすい。
巻末の「健康づくりのための睡眠指針」を使って、自分の健康生活をチェックすることもできる。
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最近読んだ睡眠関係の本では一番面白かった。
今一番知りたいレム睡眠についても非常に詳しく書かれていて大変勉強になった。
非常に満足できる一冊です。