- カテゴリ:一般
- 発売日:2014/01/31
- 出版社: 言視舎
- サイズ:20cm/190p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-905369-79-0
紙の本
橋爪大三郎のマルクス講義 現代を読み解く『資本論』 (飢餓陣営叢書)
現代社会を考える数々のヒントが隠れている、資本主義経済の解説書「資本論」。それはどのような理論的な手続きによって現代に生かすことができるのか? 社会学者・橋爪大三郎がレク...
橋爪大三郎のマルクス講義 現代を読み解く『資本論』 (飢餓陣営叢書)
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商品説明
現代社会を考える数々のヒントが隠れている、資本主義経済の解説書「資本論」。それはどのような理論的な手続きによって現代に生かすことができるのか? 社会学者・橋爪大三郎がレクチャーする。『飢餓陣営』掲載を単行本化。【「TRC MARC」の商品解説】
シリーズ強化の1作
マルクスの「革命」からは何も見えてこない。しかし『資本論』には現代社会を考えるヒントがたくさん隠れている。世界で最初に書かれた完璧な資本主義経済の解説書『資本論』は、どのような理論的な手続きによって現代に生かすことができるのか? ゼロからの人にはもちろん、知ったつもりの人にとっても、目からウロコが落ちる「橋爪レクチャー」。…マルクスは気分で資本主義を批判したのではなく、厳密な理論を考えたのです。
【商品解説】
目次
- ▼第1章 マルクスは現代の貧困を救いうるか~グローバル化の中の資本主義/資本家がいなくなった/いま、日本経済で起こっていること
- ▼第2章 『資本論』以前のマルクスをどう読むか~マルクス主義は「宗教」か/マルクスの天才的着眼/
- ▼第3章 『資本論』をてかがりに日本を読み解く~現在の「デフレと失業」問題は『資本論』の議論とどう連関しているのか/『資本論』の単純化モデルの問題点/世界経済の未来はどうなっているのか
著者紹介
橋爪 大三郎
- 略歴
- 橋爪 大三郎
1948生まれ。現在もっとも注目される社会学者。
ベストセラーになった近刊『ふしぎなキリスト教』『おどろきの中国』『ゆかいな仏教』(いずれも共著)他『労働者の味方マルクス』『橋爪大三郎の社会学講義』など著書多数。
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紙の本
欲望とは他者の欲望を欲望する
2014/04/13 18:56
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:やびー - この投稿者のレビュー一覧を見る
ベストセラー「ふしぎなキリスト教」、「おどろきの中国」など宗教や政治学に造詣の深い社会学学者が、本命である経済学のバイブル、マルクスの「資本論」を読み解く。
文体として、インタビュー形式で語られており内容としては読みやすい。だが、語られている内容は現代の経済を基本ベースに語られており、グローバリズムにおける新自由主義経済が台頭する世界情勢をも「資本論」を補助線に読み解く。
私も、「資本論」を読んだ事はあるが、「労働」「資本」「交換」等、マルクスの書を読み進めるなかでキーワードを本書では解りやすく解説してくれる。
例えば、「資本」とは精算過程の中で消耗しない物と定義する。資本は一年継続して使える物を資本。そうでない物は原材料とし、「タクシー会社なら車が資本でガソリンが原材料」と、日常生活に置き換え説明してくれる。
経済を動かす根底にある「欲望」と、いうモチベーション。資本主義と欲望の関係について資本論には書かれていないと言うのには驚きを覚える。
後世に生きる我々は、様々な要因や概念に捕われ経済活動を複雑に捉えがちだ。
本書を読んで、「資本論」とは、バイブルでありテキストである。様々な解釈や補助線を引き現代の事象を説明出来るが故に今も読まれ続けられるのだろう。