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アドルフ (光文社古典新訳文庫)
将来を嘱望された青年アドルフは、P伯爵の愛人エレノールに執拗に言い寄り、ついに彼女の心を勝ち取る。だが、密かな逢瀬を愉しむうちに、裕福な生活や子供たちを捨ててまでも一緒に...
アドルフ (光文社古典新訳文庫)
アドルフ
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商品説明
将来を嘱望された青年アドルフは、P伯爵の愛人エレノールに執拗に言い寄り、ついに彼女の心を勝ち取る。だが、密かな逢瀬を愉しむうちに、裕福な生活や子供たちを捨ててまでも一緒に暮らしたいと願うエレノールがだんだんと重荷となり、アドルフは自由を得ようと画策するが…。【「BOOK」データベースの商品解説】
将来を嘱望された青年アドルフは、P伯爵の愛人エレノールに執拗に言い寄り、ついに彼女の心を勝ち取る。だが、密かな逢瀬を愉しむうちに、エレノールのことが重荷となり…。緻密な心理描写のみで描かれたフランス恋愛小説。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
アドルフ
2021/12/11 21:43
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雄ヤギ - この投稿者のレビュー一覧を見る
将来を期待される青年アドルフと、友人である伯爵の愛人エレノールの恋愛について描いている。友人の愛人を奪ったということで社交界の顰蹙を買ったり好奇の目で見られたりするが、伯爵の愛人という地位を捨てて自分のもとに来たエレノールを捨てることができない。その後エレノールの母国ポーランドでの遺産問題も絡んで二人は対立しつつも離れられず、最後には無残な破綻を迎えてしまう。
作者の言う、そもそもこういう関係になったらどうしようもないから、そもそもならないほうがいいという結論に共感してしまうが、そういうどうにもできない関係を描く力量や設定に驚かされた。
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アドルフはお人よしなのか
2019/01/26 00:13
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
「アドフルは、何でちゃっちゃとエレノールと別れへんねん」と何回思ったことか。訳者の中村氏も「別れるチャンスは何回もあったはずなのに」とあとがきに書いておられる。結末としては、石川達三の「青春の蹉跌」のように殺害するか、今回のような最後かしかありえないだろう。こういった重い人に好きになられたらもうどうしようもない。こんな経験はしたことがないのだけど、もう好きではなくなった人に愛され続けるのは辛いだろうとなぜか実感する。だから、ずっと「俺なら殺すな」と思ってしまった。途中からアドルフのイメージが船越栄一郎と重なってきたのはなぜだろう