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投稿者:喜劇から - この投稿者のレビュー一覧を見る
すぐに使えるものはすぐに使えなくなるもの
小手先の間に合わせの即戦力としての知識ではなく一生モノの教養を身につける意味を、意義を教えてくれる。
紙の本
「教養」は大事でした。
2018/07/30 14:36
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投稿者:yook - この投稿者のレビュー一覧を見る
池上彰さんと東工大リベラルアーツの先生が、「教養」について対談形式で述べたことをまとめている書籍です。
「教養」はいかに大事な学問なのか、そしてこれからの人生や社会を良くできる可能性がある学問なのか、多くのヒントが見受けられます。
「教養」を豊かにしたいモチベーションが得られる書籍です。
紙の本
教養の重要性を説く
2017/01/24 23:21
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投稿者:熱血教授 - この投稿者のレビュー一覧を見る
表面的な変化に惑わされないために必要なのは教養である。教養が生きていく上でいかに大切かがわかるのが、この書である。
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小泉信三 すぐ役に立つものは、すぐ役にたたなくなる
多くの日本人は、与えられた条件、与えられたルールの下で100点を取ることが得意。
ルールを守るばかりでなく、ルールを作る側に回る。その時に必要となるのが教養
教養はすぐに役に立たない
歴史を学ぶとは、普遍を学ぶこと、人間を学ぶこと
真の合理主義とは、人間の一見非合理な感情も織り込んだ上で行動し、決断すること
永井道雄 大学の可能性
桑子敏雄 社会的合意形成
正しい答えにこだわる男子、現実的な解を探す女子
ゴールを決めないことが合意形成につながる
結論有りきでない状態を目指すこと
集めたい椅子の3割少ない椅子を並べる
女性や子どもをメンバーにいれると議論の質が高まる
佐渡 福浦 赤井神社 あかい サンスクリット語のアクア
神社=歴史にビルトインされた災害対策システム
原発 安全よりも誘致しやすいが優先 地域住民を分割統治 柏崎刈羽
ユルゲン・ハーバーマス 私達の生活社会は、点数をとなきゃいけないとか、金を稼がなきゃいけないとか、効率化して、短時間で最大限のアウトプットを得なきゃいけないという、近代社会の考え方の植民地になってしまっている。 効率やシステム社会の植民地
M2 明治政府 東京招魂社 明治維新の際戦って亡くなった政府軍の軍人の霊を祀るために作られた
戦況が悪化する過程でやめなかった指導者の責任
日本人自身が、自ら責任を追求していない
極東軍事裁判の結果を受け入れた
その指導者が祀られている
そこへの参拝は問題がある
MIT, Harvard, ウェズリー 教養教育満載
書く、プレゼンの講義の充実
本当に良いスピーチの3つの要素 (パックン)
エートス(本質)、パッション、ロゴス
本当に強調したいことは3回違う言葉をつかって繰り返せ
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面白かった。合理主義一辺倒ではない、深い教養がこれからの時代に必要だと感じた。受験や就職のための勉強ではなく、人間としてより良く生きるための勉強、これこそ日本の教育に必要だ。
上田先生の、日本では会社が「宗教」だった、という話は特に面白い。かつてはいい大学に入り、いい会社に就職すれば、安心できる、だから会社の発展は自分のためと、自分を会社に捧げてきた日本人。しかしいまやその「宗教」が崩壊し、心の拠り所が無くなった。受験も勉強も何のためなのか、考え直すべき時代なのだろう。
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東京工業大学のリベラルアーツセンター篇だけあって、一般教養を学ぶことの大切さが分かる。実務偏重の中、軽視されてきた教養科目も、決まった答えがない現実社会の、新たな答えを創造するためには、むしろ欠かせない。前提を疑い、理系にも説明とコミュニケーション力を育み、左脳と右脳のバランスをとるような教養の力が理解できた。
哲学が社会的な合意形成に役立つこと、宗教や生物学の意味合いなど、目からウロコで興味深く読んだ。
14-114
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東工大リベラルアーツの教授陣による対談。
理系学科ばかりが重視される現状にそれぞれの立場から一石を投じる。大学教育や、あるいは社会人にとっても、実はこれからの時代ますます必要とされる。哲学、生物学、文化人類学、宗教学。そしてアメリカの大学でのリベラルアーツの充実ぶり。社会人こそ再び学ぶべきことがたくさんある。
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東京工業大学リベラルアーツセンター教授でもある池上彰氏と、桑子敏雄先生(哲学)、上田紀行先生(文化人類学)、本川達雄先生(生物学)との対話形式。
流行に乗っていそうなのがなんとなくイヤで避けてきた池上先生の本ですが、面白かった!
桑子先生の哲学×ダム河川建設のコラボも、上田先生の受験生時代は点取り競争をしていたとの述懐ももちろん興味深かった。
でも一番は本川先生。
「体が後回しで頭が優先されている」
「体を使う仕事よりは頭を使う仕事の方が高級だと勘違いをしている」
まさに私や私の職種のことだと、ずしんときました。
思い込みや変なこだわり捨てて、世界を広げていきたい。
目次がちょっと読みにくいのが残念。
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教養はすぐには役立たない。けれでも発想を豊かにしてくれる。未来に必要なのは、今はまだないものを生むこと。
専門外の分野をまなぶことから始めてみる。
複眼的思考を身に着けることができるから。
先端科学はすぐに古びる、だから大学では教えない。
国家より先に建学されたハーバードは政府なんて怖くもなんともに。大学の方が古くて権威があるから。
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今日の大学は、どんどん実学に偏る中、リベラルアーツがいかに大切かをとく書。東工大の先生方と池上さん(も東工大の先生)の対談型式。
大学の中もだけど、市井の人々がもっと教養を身につけて、いい世の中になって欲しいです。
というか、自分も頑張ろう。
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現代に求められている教養について、池上彰と東工大リベラルアーツセンターの教授達との対談をまとめた本。
日本の大学では近年、実務教育ばかりが重視され、教養課程が無くなったことによる弊害が出ている。教養は仕事に直結する知識ではないため、余計な知識と思われているが、仕事の幅や視野を広げ、人間関係を構築するうえで必須のものである。アメリカの大学では教養課程に重点が置かれ、基盤造りの一環として教育が行われている。現代の教養とは何かについて、東工大の現状を認識するとともに、教授達の実践的な取り組みやアメリカでの教育の状況を取材し議論した内容を紹介する。
教養はどんな場面で役に立つのか、哲学は社会的合意形成にいかに寄与するか、宗教と社会の繫がり、生物学と人との関係など様々な観点で「教養」の持つ意味を考察していて大変面白く読めた。池上彰は、テレビでの説明も上手いがインタビューも上手く要点を抑えていて、大変判りやすい。対談は真面目で、テーマを様々な観点から考察して深く掘り下げており、教養を学ぶための入門書として格好の本だと思う。
だた、この本を手に取るには、多少勇気が要った。教養が無い自分には、この言葉への抵抗が若干あったこともあるが、本のカバーに教養に関する文章がゴチャゴチャと書いてあって、顔写真もやたら大きく出ていて、「教養のススメ」というより「教養の無理強い」という感じて、どうにも品が無い。(「四の五の言わずに死ぬほど沢山本を読め」なんて表紙に書いて欲しくない)電車の中で読んでいたら、座っている人達の目線が気になって落ち着かなかった。
内容はとても良いのに、デザインした人の「教養が感じられない」装丁がとても残念だ。
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2020.51
・なぜリベラルアーツが大事なのか、そして日本では弱いのか?
・すぐ役立つ知識はすぐに役立たなくなる。
・価値の単線社会から複線社会にする必要性
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東工大リベラルアーツセンターの三人の先生と池上さんの対談。実学、専門性が主か、教養が主かという論議では幅広い教養に軍配を上げている。
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期待以上に面白くて一気読み。大学生の時に読みたかった内容。読んでいたら確実に大学生活が変わっていたと思います。
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著者名がタイトルに付いている本は、はずれが多いと感じている。「教養」なんて言葉を堂々と使ってしまうところも嫌な予感がする。表紙におどる「仕事で、人生で、生き抜くための最強の武器になる」というコピーも地雷に見える。
けれど、そんなことなくて、思い違いだった。すみません。
英語が出来ないね、といわれてもそんなに堪えないけれど、教養がないね、と言われると、あたかも全否定のようなことになってしまう。
というわけで、教養がどうして必要か、ということを学生に説くような形で進む本。東工大の教授陣に池上彰がよい質問をする、といった感じの本で、ずいぶん平易に語られている。この対談が、教養という言葉を置いといても、いろんなことを舐めていく楽しさがある。
かつての教養は「物知り」でよかったが、今の教養はそれをコミュニケーション、コミットメント、クリエイション、ケアの4つのCに活かすものだ、と。ああ、僕はかつて物知りだった時代があるような気がするが、4つのCはどれも出来ちゃあいない。教養がないね、と言われてしまったようだ。
世界も、特に日本も単線化してきてしまっているが、教養とは複線化のことであろう。「この道しかない」、なんてのは、まさに教養がないね、と言われてしまうようなことだ。
若者に教養が身についたら将来は明るい、と思うが、大人が無教養では教養を身につけよう、などと思ってもらえないだろう。けれど、教養を身に着けたい、とギラギラしていたら教養は身につかない気がする。もちろん、放って置いても身につかないだろう。どうすりゃいいねん。で、四の五の言わずに本を沢山読め、と。は〜い。