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紙の本
和宮様御留 新装版 (講談社文庫)
著者 有吉 佐和子 (著)
攘夷か開国かで二分された国論を調停するために、皇妹・和宮は徳川将軍家に降嫁せよと勅命を受ける。彼女の身代りとされた少女フキは何も知らされないまま江戸へ向かう輿に乗せられる...
和宮様御留 新装版 (講談社文庫)
新装版 和宮様御留
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商品説明
攘夷か開国かで二分された国論を調停するために、皇妹・和宮は徳川将軍家に降嫁せよと勅命を受ける。彼女の身代りとされた少女フキは何も知らされないまま江戸へ向かう輿に乗せられる―。大義によって人生を翻弄された女たちの矜持を描き、犠牲になった者への思いをこめた、有吉文学を代表する不朽の名作。【「BOOK」データベースの商品解説】
【毎日芸術賞】攘夷か開国かで二分された国論を調停するために、皇妹・和宮は徳川将軍家に降嫁せよと勅命を受ける。彼女の身代わりとされた少女フキは何も知らされないまま江戸へ…。大義によって人生を翻弄された女たちの矜持を描く。【「TRC MARC」の商品解説】
公武合体のため将軍家に降嫁することとなった皇妹和宮。しかし江戸へ降ったのは身替りの少女だった。没後三十年、有吉文学の代表作。【商品解説】
目次
- その一 万延元年六月三日
- その二 万延元年六月二十日
- その三 万延元年八月十三日・十四日
- その四 万延元年九月二十七日
- その五 万延元年十月十七日
- その六 万延元年十二月九日
- その七 文久元年四月二十一日
- その八 文久元年四月二十三日
- その九 文久元年六月十九日
- その十 文久元年七月二十八日
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紙の本
有吉文学の極み
2015/11/09 22:30
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アキコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
20数年ぶりに再読。
歴史物は苦手にもかかわらず、一気に読了してしまった。
混乱の幕末期に和宮降嫁をめぐって右往左往する公家と、幕府の思惑に
振り回される女達。和宮、そして身代わりの少女達が哀れでならない。
初めに魅入られるのは、身分の低い下働きであるフキが突然に高貴な家に
召され、皇女と文字通り寄り添って暮らすことを強いられるくだり。
公家や女房言葉(御所言葉)の響き、暮らしぶり、不可思議な慣習。面白い。
(後半まで出てくる気分の描写「御もやもや」とか「御いらいら」…!)
少進が回想で述べている通り、大奥を巻き込んで上から下への大騒ぎと
なった降嫁も、結局は徳川家の瓦解に何の意味もなさず、結局は維新という
大きな歴史の流れに呑み込まれていった。
発刊当時は皆が驚いた身代わり説だったけれども、この小説のヒットや
ドラマ化でなんとなく偽和宮のイメージが広まったのかもしれない。
後書きでわかるように、史実の矛盾に基づいた仮説であり、膨大な資料を
読みこなし練られたストーリー。有吉作品の中でも一番の傑作だと言える。
電子書籍
出版当時とても話題となった作品
2023/07/20 16:19
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この長編小説は1977年1月から1978年3月にかけて文芸誌「群像」に連載され、
1978年に単行本化されたものです。
出版当時、孝明天皇の妹君であった和宮様が実は左手がなかったとか、
替え玉であったとか、とても衝撃的な内容だったので
話題にもなりましたし、本としても大変よく売れたのではないでしょうか。
それから半世紀近くなって、
読んでみようかと思いついたのですから
私もなんともおっとりした読者ですが、
今読んでもとても面白い作品でした。
歴史的に異説さまざまある中で、
有吉佐和子さんが和宮様降嫁の真実はこれだと発表したという
作家としての気骨を感じる作品です。
物語では和宮様の身代わりとなって
江戸に向かうフキという少女が最後には狂ってしまいながらも
さらに新たな身代わりを用意しなければならなかったことに
歴史の残酷さ、組織の非情を感じさせられます。
古さを感じさせない名作といっていいでしょう。
紙の本
鎮魂
2021/01/23 20:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
高貴な人たちの、下々の者を扱う感覚がとにかく恐ろしかったです。和宮の身代わりにされたフキが、最初は高級な食べ物に喜ぶ様子、追い詰められていく様子など只々惨くて辛くなりました。何とも大胆でありながら説得力もあり迫力のある本です。有吉佐和子はフキを先の大戦で犠牲になった人々への鎮魂として描いたそうですが、とても納得できました。
電子書籍
一気に読んでしまう面白さ
2017/05/31 13:59
1人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
とにかくフキに対して和宮の身代わりになるのだとかそのための教育とかが全く無いところが凄い。
無言でそう仕向けていくというか、フキが子供で素直に従うってこともあったんだろうけど。
フキの目から見た話なので謎も多いけれど引き込まれます。
紙の本
なんともせつない
2016/01/05 17:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うえぽん - この投稿者のレビュー一覧を見る
フキの人生はいったいなんだったのだろう?