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「現行の」システムインテグレーション事業が崩壊することをメッセージしている本書。
どう生き残るかについていくつか示唆していたが、うちの会社の取り組みが思ったよりそのシフトに沿っていたことに驚いた。
とはいえ、課金スキームや要件と実装の関係性の変化に関する顧客教育という、大きなハードルをまだ越え切れていないので、うちの会社としてもシフトはまだまだだと思うけど。
アジャイルを推奨する文脈があったが、伝統的な情報システム管理スキーム(ウオーターフォール型ベース)が、運用に組み込まれている会社がどこまで許容(変化)できるかが、今後の課題かと思う。
開発スピードが加速し、運用混じりの検証が継続的に(サイクリックに)進み、どこまで実現すればよいかの線引きを都度明示できるような、CIOや情報システム部門担当者なんて、どれくらい増えるんだろうか・・・?
「アジャイル開発を請け負いで」と主張する意図はわかるけど、過渡期である当分の間は、顧客理解に必要なリソースが凄そうだなあ。
ベンダー(クラウドインテグレータやクラウドアダプター)の営業やPMも、かなりの力量を持たないとハンドリングできないし。
行きつくところ、人材(Skilled resource)の変革が根底課題ってことになるのかな。
うむむ。。。
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☆3
システムを売るのではなく、実現する顧客価値を売るという考え方に同意だよ。
自分たちのどこに顧客が価値を見いだしてくれているのかを再認識し、ぶれないように得意分野で魅せていきたいと思ったよ。また、顧客の既知の課題に寄り添うだけでは足りず、未知の課題を指摘し提案できる営業が必要、という点も同感だよ。どんな業界でも、きっとそんな仕事人が増えつつあるんだろうなと思う。
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タイトルについて、SIビジネスが無くなるということではなく、顧客価値と一致しないSIは崩壊するという意味と理解した。
クラウド・アジャイル・OSSといった、使い古されつつも、活用され尽くしていないキーワードを、顧客価値の向上・創造のための道具として語っている点が自分には新しかった。
SEの大部分がユーザ企業へ所属するアメリカと、SI事業社へ所属する日本の違いなど、様々な壁はある物の、工数を人日で計算する仕事の害悪は顕在化しているので、価値のある内容だった。
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「ソリューション営業」は終わり「イノベーション「営業」でなければならないとかいい言葉はいっぱいあったが、個人的にアジャイルとかスパイラルという言葉に嫌悪感があるので★は1個しか付けられなかった。
アジャイルとかスパイラルがなんで嫌いかというと、濃霧の中突き進むシステム開発の方便として使われるから。
家を建てる時に、まずリビングを作って、次にキッチン、と順番に作っていく人はいないはずなんだけどな。
某国では出来上がってからエレベーターがないことに気が付いたマンションがあるらしいが。
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技術的にとがる(クラウドでコスト削減、モバイルファースト開発とか)か、業務的にとがる(顧客以上に顧客の業務に詳しい)とか、求められる付加価値のハードルがあがってきているのを感じた。
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既存のシステムインテグレーションでは生き残りは難しく弊害もあるので、 どのように変わっていかなければならないかという本。
そういった状況で、徐々にシステムインテグレーションも変わっていくとは思うのですが、金融、公共分野では今のままのシステムインテグレーションが残ってしまうのではないかとも考えました。
ブログはこちら。
http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/4777968.html
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要するに、自分たちのやり方を前提にビジネスを行うのではなく、顧客にとっての価値を高めるという観点で、仕事のやり方を変える(ひいてはそれが自分たちにとってもためになる)というお話か。
話としては面白いけど、契約とか予算とかの制度的にどうにもならない面もあるから、いまいち現実味のある話として読むことができなかった。
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ユーザサイドへの、エンジニアの雇用比率があがらないと。でもそうなるためには、Specialistの横の移動が当たり前に。
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まあ、連載読んでる人は、焼き直しなので、新鮮味ないかもしれませんね。
私は連載読んでないので、充分楽しめました。
クラウドによるサービス
アジャイル
等々
ビジネスモデルは、変わる部分とそうでない部分とを、併せて進めないとですね
分かりやすい図解も多いので、Kindle以外で読むのが良いかも
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20140716 タイトルに惹かれて買ってしまった。同じ環境にいる人間の一人として共感できる部分が多い。読んでこれからどうするか考えて行動まで行かないと食って行けなくなるような気がしました。後はそれぞれの意識の問題かも。
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先輩の勧めで読了。面白すぎてスイスイ読んでまいました。SI業界に従事してる人は読んで損なしな良本です。感じるところは人それぞれかと思いますが。
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変化の激しさに対応するためにアジャイル開発を。
IT投資が、減る中クラウドやOSSでコストを抑えることでその分IT投資を。
作るから利用するにシフトを。
お客様のCEOに近い立場で。
何年か前から海外で流行ってるものがそのままきた感じ。
流れがまとまっておらず読みにくかったですが、言ってる内容はそのとおりでした。
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SIビジネスに内在していた構造的な問題がテクノロジーの変化により露見しSIビジネスは崩壊する。そこでポストSIビジネスを成功させる五つのカギとして、サービスビジネス、クラウドビジネス、OSSの活用、グローバル対応、新たな役割と存在意義を挙げ、その方向性を指し示す。
うがった見方をするとご自身のコンサルティングビジネスのマーケティングとも取れなくも無いがm(_ _)m、基本的な方向性としては著者のご講演を拝聴したりブログで勉強させて頂いていることもあり全く違和感は無い、また、SI企業が陥りそうな「できない理由」にくぎを刺しているところなど、著者の豊富なコンサルティング経験をならではと言える。
ひとつ気になったのは次に引用する部分、この日本文化を尊重するあまり、悪しき部分最適がまかり通って企業そして日本経済の全体最適が阻害されているのではないだろうか。
『「現場の主体性に大きく依存し、現場を信頼する」日本と、「現場は管理統制の対象と考える」欧米のどちらがいいか、悪いかといった、優劣の問題ではありません。文化の違いです。ただ、この違いを理解せず、システムの選定を進めることは、結果として大きな失敗を招くことになります。』
中小零細のSI企業は元々薄い利益で食い繋いできたところも多く、資金力、人材などは厳しいところが多い、その場合は本書でも言及されていますが、他社との協業、共創などが有効な手段になりそうです。もし身近にそのような会社が無い場合はIT企業のNPO団体などに加入するという方法もありますね。
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日本特有のユーザー企業環境で成長してきたシステムインテグレーター業界。昨今の大きな展開要素はこれまでのような「分業思考」ではユーザー企業のビジネス変化のスピードに対応できないという事ではないか。そしてユーザーの抱える課題を解決するソリューション営業ではなく、イノベーション営業の必要性も高まっている。システムインテグレーターがそれらを担えるか、担うべきかは別として、それが現在のユーザー企業が向き合い実情だという事。一方で、イノベーション営業は「やれ」と言われてできるものではないとも強く感じる。人材流動性やオープン性を活性化させないと、理論先行型になってしまうにが1つの課題ではないだろうか。領域毎にイノベーション営業がある程度オープンに集う外部環境を創る必要性を再確認した。
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発注元とベンダー間の相反性がとてもうまく描かれている。本来は更にここに複数のベンダーが関わる横の展開と、ベンダーの後ろにいる下請けの縦の展開があり、カオティックであることは間違いがない。
ポイントは「顧客と開発者が同じゴールを見ていない」ことであり(仕組みとして)、それらを解決する手法を見出さなければSIerなど今後淘汰されてしまう。
サービス型への転換は確かに必要であるが、フローが少なくなるために好調であるうちに実施するか、ベンチャーのような機動的な企業のみが対応できる。
バックエンドで評価の仕組みなどを整え、開発のみでなく営業についても役割を更に深化させ、サービスビジネスに特化したビジネス手法の積極的な取り入れが必要。
大きい企業であればあるほど難しいので、小さく、専用の組織を作ってもらいたいところ。そもそもまず「人を動かせない」ところから始まり、開発開始後も基本的には注文がないと仮定すると、顧客との信頼で動くのか、SIドリブンで動くのか、さはさておき空白期間が生じる。ここの説明を求められるためだ。