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商品説明
場所と時間、出会いと別れを紡いだ「ここではないどこかへ」の物語。惜しまれながら逝った作家の最後の作品集。【「BOOK」データベースの商品解説】
惜しまれながら逝った作家・駒沢敏器の最後の作品集。「完璧な土曜日」「秋になれば街は」など、場所と時間、出会いと別れを紡いだ“ここではないどこかへ”の物語全6編を収録する。『きらら』ほか掲載を書籍化。【「TRC MARC」の商品解説】
早すぎる死。惜しまれて逝った作家の小説集
51歳で突然この世を去った著者が生前発表した作品の中からセレクト。いずれも単行本初収録。
親友の妻の鍛えられた腹筋に惹かれていく主人公の複雑な心情を描いた「人生は彼女の腹筋」。高級リゾートの取材で出かけたバリ島で虐げられる犬たちを目撃したことから始まる「バリ島の犬」。夜の闇の中で飛行機の離発着を眺めながら繰り広げられる「那覇空港のビーチパーティ」。アメリカのニューオリンズでハリケーンに導かれるように出会う日本人女性と現地老人との交流の物語「ルイジアナ大脱走」。離婚してから4年偶然京都で再会した男女の感情の移ろい「秋になれば街は」。夜の国道沿いの中古車センターで明らかになっていく友人とその妻と僕の真実「完璧な土曜日」。いずれの作品も、「場所」をきっかけに変化していく人と人の関係を、丁寧な筆致、意表をつく設定、鋭い洞察力で物語化した、読む者の心にじんわりと染みこむサプリメントのような小説。
【編集担当からのおすすめ情報】
著者の駒沢敏器さんは、2012年、51歳の若さで突然この世を去った作家、翻訳家です。彼の小説は、豊富なアメリカ文学からの読書体験と、世界を旅して培った鋭いフィールドワークの眼が見事に生かされたもので、これからも素晴らしい物語をたくさん私たちに届けてくれるはずでした。ここに編まれた小説は彼のベストといってもいいものばかりです。こうして1冊の本にしながら、かえすがえすも彼の早すぎる死が悔やまれてなりません。【商品解説】
収録作品一覧
完璧な土曜日 | 5−46 | |
---|---|---|
人生は彼女の腹筋 | 47−88 | |
バリ島の犬 | 89−155 |
著者紹介
駒沢 敏器
- 略歴
- 〈駒沢敏器〉1961〜2012年。東京都生まれ。『SWITCH』の編集者を経て、作家、翻訳家。著書に「地球を抱いて眠る」「アメリカのパイを買って帰ろう」「夜はもう明けている」など。
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