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アジャイル開発を前提とした、ソフトウェアビジネスモデルの話。
市場の反応を見ながら仕様を変えていくwebサービスにぴったりというか、いわゆるITベンダーならどこもやっていそうな話。
非IT企業に同じような開発プロセスを提供できるビジネスモデルというところが新しい。
1番の問題は、受け入れ側に、今まであった要件定義という明確な仕様がない状態での発注ができる仕組みがあるかどうか、というところだったりする気が。
製造系の会社って、なぜなぜ的な問いの立て方は得意だけど、そもそも系の問いの立て方は苦手なイメージというかステロタイプがあるので、文化の違いで衝突しそうな…。
そもそも、そんなアタマの硬い製造業の会社はもう淘汰されているか。
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受託開発(会社)の観点から、顧客のみならずその先のエンドユーザーそして社員を幸せにする仕組みとしての会社ないしはビジネスのあり方を提唱している素晴らしい一冊。
製造業からサービス業へ、工場から工房へ。サービス開発やソフトウェア開発そのものが目的ではなく、ビジネスを成長を望み、目的と手段が混同せず、正しいを追求する姿勢を保ってくれる素晴らしい発想だと思う。
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2019年1月30日読了。ITにおける「納品のない受託開発」を行う会社・ソニックガーデンを創業した著者によるこの新しい形の働き方の解説。「顧問弁護士などに近い関わり方」という表現はわかりやすい。確かに、営業が完璧な見積もり・提案をする必要があり、開発者にも変更を許さない厳密なスコープ管理が求められ、また発注側にも数年先のビジネス環境を正確に見通しての発注が求められる現在の大型SI開発の仕組みって、誰も幸せにならない仕組み・大企業にとって数字が立ちやすい、というくらいしかいいところがないものなのかもしれない…。「誰でもこの働き方ができるわけではない」と断られておりそれはその通り、「PM」という職種も所詮細かく分業された大型SI開発の隙間に生まれたものであり、「納品のない受託開発」においては不要とみなされるものなのだろうか…。
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以前勤めていた職場のつながりもあって読んでみた一冊。今の仕事でもそうだし、この形での働き方は求められているだろうなと思いました。これまでのやり方を踏襲してうまいことまわそうとすると、技術の進歩のスピードやお客さんの要望の変化するスピードとのギャップが大きくなりがち。割と地方の中小企業のIT相談役のような役回りをしている企業はこういう問題を多く抱えていると思うし、ベストエフォートで定額で一緒に頑張っていきましょう、の方がお互いに無理なく前に進んでいけると思いました。いいヒントをもらったな、という印象です。
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スタートアップの会社には
・新規事業の要件が煮詰まり切っていなくても明確な事業方針があれば開発に着手でき、
・進めながら変わっていかれる
・スタートアップの会社がこだわりたい見せ方は、顧客側で作る(一緒に作り上げる)
・月額設定なので事業計画も立てやすい
といった面で魅力的。
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http://hinbeee.blog31.fc2.com/blog-entry-2399.html
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顧客がプログラマーに直接発注する形態で、誰がユーザーエクスペリエンスやユーザビリティを担保するのか。プログラマー一人で何でも出来るという考え方なのだろうか。前述のポイントを専門家がケアしなければビジネスとしての成功確率は低いと思うのだが。 それについては語られていないようだった。あるいは顧客の役割と位置付けられているのかもしれない。ほとんどの顧客はそのような能力を持たないと思うのだが。
顧問と例えられる契約形態は、請負契約ではなく準委任契約だろうか。私のところでも顧問型のサービス割合が増えつつある。納品のない受託開発というコンセプトは素晴らしい。機会があれば引用したいと思う。
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(納品のない受託開発とは?)……本当に必要な機能を本当に必要な順番に、少しずつ開発をしていくことが大事になります。一度に「作りきる」のではなく、少しずつ作っていくために、私たちは月額定額制で「納品をしない受託開発」をすることにしました。
(格安航空会社はなぜ成立するのか?)……・使用する飛行機の機種を統一することで整備費やパイロットの訓練費を削減したこと。・搭乗手続きのオンライン化などITを活用した自動化・乗務員が機内の清掃などを行い一人何役もこなすことによる人件費の削減です。
(「バグはゼロ」ではなく、すぐに直せること?)……「納品のない受託開発」では顧問のエンジニアがずっと担当で付くことや、チーム内での情報共有をしっかりすること、誰が読んでもわかりやすい見通しのよいプログラムを書くことで何があってもすぐに直せることに重点をおくのです。
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ソフト開発を月額定額制料金にして、納品なし顧客のパートナーになるというソフトウェア開発会社。
ソフト開発者の理想の形かと。
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「納品をなくせばうまくいく」の感想part1~ソフトウェア業界のビジネスモデルが抱える問題: プログラマの思索 http://forza.cocolog-nifty.com/blog/2014/06/part1-5631.html
「納品をなくせばうまくいく」の感想part2~「納品のない受託開発」のビジネスモデル分析: プログラマの思索 http://forza.cocolog-nifty.com/blog/2014/07/part2-c02b.html
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「納品のない受諾開発」という新しいソフトウェア開発のビジネスモデルについての本。
この本にも書いてあるように、どんなソフトウェア開発でもできることではないだろうけど、顧客にとっても従業員にとってもある程度のメリットがある開発手法なのだろうなと思った。
ようは、人月単価で考えるではなく、ある意味、サブスクリプション型の受諾開発なのだろうなと思った。この本によると、顧問弁護士や顧問税理士のようなもの、ようは、顧問エンジニアという考え方の開発だそう。こう書かれるとなるほどと思った。顧客との信頼関係が重要になってくるのだろうなと思う。
まあ、人月の考え方っておかしいことあるからね。同じ品質のものを作ったのに、優秀で速くできる人のほうが給料が安いとなる可能性があるわけだし(さすがに最近は、残業するほうがえらいという考えの人は減ってると思うけど)。
そういうこともあって、この「納品のない受諾開発」で仕事を行うエンジニアは、顧客からなんでも気軽に相談できると重宝されてるらしい。それだけ、親身になる存在ということか。4章には顧客企業側の話もあって、こういう開発が普及してきたら、お互いWin-Winになれそうだなと思えた。
ちなみに、納品をしないというのは、ソースコード、はたまたソフトすら納品しないということかと思ったら、ドキュメント類まで納品しないと書いてあって驚いた。さすがにそれは作るようお願いされそうな気もするけど、それだけ分かりやすく使いやすいシステムを心がけているということなのだろうか。動いているソフトウェアは仕様だとのこと。
この本によると、「納品のない受諾開発」が業界で当たり前になるまでに、10年以上はかかると思うとのこと。この本が発売されたのが2014年らしいので、すでに7年たってるわけだけど、この著者の会社(ソニックガーデン)以外にも、納品のない受諾開発で事業をしている会社は増えているのだろうか。
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納品に追われ、終わったら別の顧客(案件)という流れにいる身としては、全く対極で刺激的な内容。お客さんと、月額に対する成果の価値観に差がでないか?など気になる点もあるけど、うまくできれば顧客との関係や働き方、やりがいなどプラスの面も多そう。
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体現したアジャイル。アジャイルの具体例。といってしまえる気がする。発注者にも読んで欲しいし、受注者にも読んで欲しいし、最後方の章になるとエンジニアにも読んで欲しい。
あわせてアジャイルサムライを読んでおくのもよいかもしれない。
それと著者の倉貫さんの人の良さというのも感じられるとてもよい一冊でした。
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「ソフトウェアの完成」を目指すのではなく継続的に(ユーザ企業の)「ビジネスの成長」を求める。これこそがこれからのSIerの生きる道だ。
この「納品のない受託開発」は一人もしくは少人数のエンジニアで行うので、小規模との制限は付くものの、属人性の問題はサポートエンジニアやコードレビューそしてワークレビュー(KPT)で担保され実に見事に考え抜かれている。一人で営業、コンサル、開発エンジニアを兼任するのは難しいだろうが、それを乗り越えて顧客と喜びを分かち合ったときの達成感、充実感も一入だ。
また、社員(エンジニア)の将来をしっかり描いているのも良い、元々城代のような仕事をしていれば、城主になっても十分やって行けるであろうことは自明だ。
著者である倉貫氏の講演を来る6/24に拝聴する予定だが、増々楽しみになってきた。
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業務内容としては、別に珍しくもなんともない、技術的にそれほど凄くもない、規模的にも非常に小規模を想像させるな。。。と7割ほど読み進んでから、ようやくビジネスの話がされて、おぉぉ!と唸った
基本的に顧客は自分達の条件に合う企業のみに絞っているという点がある。
・システムは資産化しない、解約=システム利用不可
・技術はこちら選定(それ以外は受け付けない)
・打ち合わせはWEB or 自社訪問限定
これに見合うとしたら、顧客は小規模、かつ起業間もない起業となる。実際にSierには高額&ハイスペックすぎて頼めない企業が顧客となるようだ。
現在、日本の起業率の低さをこのビジネスモデルが少しでも解決、また地方でアイディアは持ちながらも実現できない人々を支援できるならば、それは凄いなぁと感じた
これ以外にも今の社員たちを、のれん分けで独立させるなど、まだまだ色々とありそうだ。