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紙の本
御子柴くんの甘味と捜査 (中公文庫)
著者 若竹 七海 (著)
長野県警から警視庁捜査共助課へ出向した御子柴刑事。甘党の上司や同僚からなにかしらスイーツを要求されるが、日々起こる事件は、ビターなものばかり。上田市の山中で不審死体が発見...
御子柴くんの甘味と捜査 (中公文庫)
御子柴くんの甘味と捜査
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商品説明
長野県警から警視庁捜査共助課へ出向した御子柴刑事。甘党の上司や同僚からなにかしらスイーツを要求されるが、日々起こる事件は、ビターなものばかり。上田市の山中で不審死体が発見されると身元を探り(「哀愁のくるみ餅事件」)、軽井沢の教会で逃亡犯を待ち受ける(「不審なプリン事件」)。『プレゼント』に登場した御子柴くんが主役の、文庫オリジナル短篇集。【「BOOK」データベースの商品解説】
長野県警から警視庁捜査共助課へ出向した御子柴刑事。甘党の上司や同僚からなにかしらスイーツを要求されるが、日々起きる事件はビターなものばかり…。長野の名菓が数々登場する「おいしい」ミステリー。【「TRC MARC」の商品解説】
収録作品一覧
哀愁のくるみ餅事件 | 7−59 | |
---|---|---|
根こそぎの酒饅頭事件 | 61−108 | |
不審なプリン事件 | 109−156 |
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紙の本
若竹七海氏による御子柴刑事を主人公とした興味深い連作短篇集です!
2020/09/13 12:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『夏の果て』、『優しい水』、『手紙嫌い』、『スクランブル』、『悪いうさぎ』などの傑作を次々に発表しておられる若竹七海氏の作品です。同書は、長野県警から警視庁捜査共助課へ出向した御子柴刑事を主人公として繰り広げられる物語です。甘党の上司や同僚からなにかしらスイーツを要求されるのですが、日々起こる事件は、ビターなものばかりなのです。上田市の山中で不審死体が発見されると身元を探り(「哀愁のくるみ餅事件」)、軽井沢の教会で逃亡犯を待ち受ける(「不審なプリン事件」)といったものばかりです。著者の代表作『プレゼント』に登場した御子柴くんが主役の、興味深い短篇集です。
紙の本
コージーじゃなかった・・・(不覚)。
2017/11/29 03:42
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かしこん - この投稿者のレビュー一覧を見る
2014年6月発売なのに・・・何故かチェックから漏れていた。
その後、存在を知ったのだが・・・タイトルと表紙のイメージから「コージーかなぁ」と思ってしまい、手に取らなかった。
なんでだろう。そのときはコージーの気分ではなかったのかもしれない。
それに、主人公が御子柴くんというのが余計にコージーっぽかった。
『プレゼント』に出ていた小林警部補はいい人そうだが作品群がハードボイルドの雰囲気をまとっていたのに、御子柴刑事は小林警部補の使いっ走りのような若手なんだもん(何故覚えていたのかといえば、横溝正史を読んで育った人間として「御子柴」という名字は絶対忘れないから。『怪盗XYZ』などのジュブナイル物に御子柴少年がメインキャストとして出てくるのです)。
そしたらたまたま、来月(2017年12月)の新刊情報に御子柴くん第二弾が出るとあって・・・あ、読んでみようか、と思った次第。
連作短編集。 『哀愁のくるみ餅事件』などと<甘味>が出てはくるけれどあくまで登場人物の性格を補完するエピソードとして。物語はユーモアミステリの範囲に入るけど、描かれる事件の背後にあるものはどうしようもなく重い(そこをさらっと省略して書いているので読後は悪くない)。300ページないからすぐ読み終わっちゃったじゃない!
なによりも御子柴くん、ぐっと成長してる!
勿論、毎度事件を解決するためのカギを見つけるのは小林警部補なんだけど(そういう意味では小林警部補によるアームチェアディティクティブものであるともいえる)、そこからどうするかは御子柴くんの仕事。県警の刑事という立場ではなく、県警と警視庁の調整役という役回りを背負ってしまったせいで否応なく覚えてしまった政治的な駆け引きを嫌悪しつつ、事件を解決して被疑者を逮捕し、最大限の成果を得るためにはどこで手を打つべきか、という現実との折り合いを知る。そんな中で自己嫌悪に陥らないために必要なのは、仕事仲間との信頼関係だということ。
実はちょっとお仕事小説の趣もありで。
なんだよー、いつもの若竹七海節じゃないか!
ただ女探偵葉村晶シリーズと違って、軽めに仕上がっているというだけで。
でもその軽さは悪いものじゃない。こりゃ、続編も読むことになるな!
紙の本
期待したほどおもしろくなかった。
2015/08/25 10:04
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルのわりに、甘味と捜査の間に必然的な繋がりはない。ただ、主人公が長野県警と警視庁の間で「お菓子の使いっ走り」のようなことをさせられるというシーンがよくあるだけ。色んなお菓子や食べ物が出てきておもしろいといえばおもしろいけど、ストーリーとは何の関係もないし、途中から同じパターンで飽きてくる。捜査の描き方などは、本格的な警察小説に比べるとだいぶ劣るし、全体的な印象としては物足りない。