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商品説明
近代日本のアジア主義者たちは何につまずいたのか。そこにはいかなる可能性があったのか。気鋭の論客が、アジア主義者たちの思想と行動を丹念にたどり、未来へのヒントを探る。『潮』連載「アジア主義を考える」を大幅加筆。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
中島 岳志
- 略歴
- 〈中島岳志〉1975年大阪府生まれ。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了。北海道大学大学院法学研究科准教授。「中村屋のボース」で大佛次郎論壇賞、アジア・太平洋賞大賞を受賞。
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書店員レビュー
その姿は、魅惑的でもある
ジュンク堂書店池袋本店さん
竹内好を導きとし、西郷隆盛、金玉均、孫文、岡倉天心、頭山満、宮崎滔天、内田良平、大川周明、田中智学、井筒俊彦、北一輝、西田幾多郎、鈴木大拙、柳宗悦、ファン・ボイ・チャウ、ボース、タゴールなど、本書を彩る人物たちは実に多士済々である。
アジア地域との関係は、今後益々私たち日本に住む人々にとって切迫した話題となる。その中で、私たちはどう生きていくべきか。その問いへ、一つの提案を示すことが本書のテーマでもある。「これから、アジア主義者として生きよ」。これが著者の私たちへのメッセージであり、書評者はそう受け取る。しかしこの「アジア主義」なる言葉を自らの生き方として選ぶ時、決して忘れてはならない事跡が存在する。著者は「かつてのアジア主義」が辿った一つの顛末に、細心の注意を払いつつ私たちを導こうとする。その姿は良心的な先導者でもあり、ある種確信的な扇動者ですらあるだろう。だがその姿は、魅惑的でもある。
(評者:ジュンク堂書店池袋本店 平崎真右)