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紙の本
瞼の媽媽 自力で帰国した残留孤児の手記 (文春文庫)
著者 城戸 幹 (著)
1970年、日中の国交が断絶していた時代に、自力で帰国する―4歳に満たぬうち満州で日本の両親と生き別れ、「孫玉福」として貧しくも養母に愛情をもって育てられた著者だったが、...
瞼の媽媽 自力で帰国した残留孤児の手記 (文春文庫)
瞼の媽媽 自力で帰国した残留孤児の手記
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商品説明
1970年、日中の国交が断絶していた時代に、自力で帰国する―4歳に満たぬうち満州で日本の両親と生き別れ、「孫玉福」として貧しくも養母に愛情をもって育てられた著者だったが、大学受験を前に生活は激変。歴史に翻弄されながらもうひとつの「戦後」をたくましく生き抜いたひとりの男が記す凄絶な運命の物語。【「BOOK」データベースの商品解説】
1970年、日中の国交が断絶していた時代に、自力で奇跡の帰国を果たした男がいた。歴史に翻弄されながら、もうひとつの戦後を「孫玉福」として逞しく生き抜いた著者が記す、数奇にして凄絶な運命の物語。〔「「孫玉福」39年目の真実」(情報センター出版局 2009年刊)の改題〕【「TRC MARC」の商品解説】
1970年、日中の国交が断絶していた時代に、
自力で奇跡の帰国を果たした青年がいた――
4歳に満たぬうちに満州で両親と生き別れ、
貰われた先の中国人の養父母に、
貧困の中でも、愛情をもって育てられた孫玉福。
しかし大学受験を目前に、共産党に心のすべてを晒し出す「交心運動」が激化し、
級友に日本人であることを強くなじられる。
日本人としての苦悩は強まり、履歴書には日本民族と書き入れた玉福。
結果、大学は不合格。貧しい農村から必死の思いで高校に進み、
立身出世を夢見ていた青年の生活は激変する。
日本民族と選択した以上、本当の両親、そして日本という国に触れたい。
玉福は赤十字へ手紙を出し続ける。
文化大革命が起こり、日本人仲間は「政治学習」という名の下に刑務所に連行され、
職場では次々と吊るし上げが起こる。当局による玉福への監視、
そしてドラマチックな進展を見せる親探し……
歴史に翻弄されながらもうひとつの「戦後」をたくましく生き抜いたひとりの男が記す
凄絶な運命の物語。
手に汗握り、涙する、一気読み必至の一冊です。
解説は、『大地の子』や『遥かなる絆』などNHKの名ドラマを手掛けた岡崎栄さん。【商品解説】
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嫌中本よりこういった本を読むほうがよい
2016/05/26 21:10
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tomoaki - この投稿者のレビュー一覧を見る
中国残留日本人孤児が、中国人の親に引き取られて生活し、自らの親を探しあて、帰国するまでの孤高な努力の物語。
戦争で敵対した日本人の子を引き取って、自分の子同然に育てた中国人の姿。
書店に並ぶ嫌中本よりは、こういう生身の歴史を読むほうがいい。
著者の父親の物語であり、その人生をたどる娘のロードムービーともいえる。
私の子どもにも、学校で学ぶ歴史やネットで氾濫する情報だけではなく、こういう本を読んでほしいと思う。興味を持つように本棚においておく。