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紙の本
水の柩 (講談社文庫)
著者 道尾 秀介 (著)
平凡な毎日を憂う逸夫は文化祭をきっかけに同級生の敦子と言葉を交わすようになる。タイムカプセルの手紙を取り替えたいという彼女の頼みには秘めた真意があった。同じ頃、逸夫は祖母...
水の柩 (講談社文庫)
水の柩
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商品説明
平凡な毎日を憂う逸夫は文化祭をきっかけに同級生の敦子と言葉を交わすようになる。タイムカプセルの手紙を取り替えたいという彼女の頼みには秘めた真意があった。同じ頃、逸夫は祖母が五十年前にダムの底に沈めた「罪」の真実を知ってしまう。それぞれの「嘘」が、祖母と敦子の過去と未来を繋いでいく。【「BOOK」データベースの商品解説】
自分が“普通”で退屈なことを嘆く中学2年の逸夫と、両親が離婚し級友からいじめを受け“普通”を欲する敦子。あるきっかけで言葉を交わすようになったふたりだが、敦子には秘めた決意があって…。【「TRC MARC」の商品解説】
「タイムカプセルの手紙、いっしょに取り替えない?」。中二の逸夫が同級生から頼まれたこと。大切な人達へ、少年は何ができるのか。【商品解説】
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紙の本
期待外れ
2014/09/06 08:11
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:イストコ・プッチ - この投稿者のレビュー一覧を見る
道尾秀介だから・・・と、他に興味ある本を差し置いてこれを購入したのだが、全くの期待外れ。
ぜんぜんミステリがない。
この外れ感は「月と蟹」でも味わったあの感じ。
道尾秀介は今後方向性を変えるつもりなのか?
紙の本
救いある話。
2016/12/05 18:10
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
少年と少女と老婆のトライアングル物語。老婆も少女も悲しみを裡に秘め生きている。老婆の決断、少女の決断、少年はいずれにも関わらざるを得なくなる。少年は少年らしい正義でふたりを助けようとする。まだ子供だけれど知恵をつかって体を張って、ふたりを助けようとする。3人でダムに向かいある儀式を行う。それがひとつの区切りとなって物語は終焉へ向かう。ラストシーン、老婆の半世紀言えなかった言葉を少女が受け止める。涙なしでは読めない。このシーンのために長い長い物語が必要だったんだ。「水の柩」は3人の思いを抱きまた沈黙を守る。
紙の本
水とお湯の町で少年と少女が
2021/06/10 14:08
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
温泉旅館の町並みと、町外れのダムとの距離感が絶妙です。普通であることに退屈していた吉川逸夫と、普通を渇望する木内敦子との関係性も心に残ります。
紙の本
読み進めると…
2020/10/12 14:34
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:gunners - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み進めるほど悲しい気持ちになる小説。だけど読みたい欲求にかられます。最後はそんなにバッドエンディングではないので救われました
紙の本
独特の世界観はあるものの
2015/12/17 10:14
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る
道尾作品はいつも、独特の世界観に包まれている。それは物語全体を飲みこんで、靄がかかったような、何とも不思議な物を感じさせる。そしてページが進むに連れその靄が段々と晴れていき、これまた独特で不思議なエンディングを迎えたりする。その独特の感触が非常に気に入っていたりするのですが。
本作品も、やはり序盤からどうにも掴みどころがない感じ。タイムカプセルに入れた未来の自分宛の手紙に、ひどいいじめをしてきた相手の名前を綴った中学2年生の敦子。それを何とか取り戻したいと、主人公の同級生逸男に頼む。どうやら敦子は、いじめを苦に自殺を考えているらしい。また逸男は旅館を営む家庭で暮らしているが、どうやら一緒に暮らす祖母いくには、過去に何か秘密がありそう。この二つの問題が逸男を悩ませる。そして逸男が出した、答えとは。
いわゆる道尾ワールド観は他作品に比べれば薄い感じですが、独特の郷愁は漂っていますし、また他の作品にはない甘酸っぱいような感覚も感じられました。ただいわゆるサスペンス的な仕掛けはないので、そこらへんを期待して手にするとがっかりになっちゃうかも。
紙の本
描写が丁寧
2015/11/05 13:17
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:akiko - この投稿者のレビュー一覧を見る
道尾作品はどれも描写が丁寧なところがいいです。重苦しいところもあるけれど、私は最後は救いを感じられました。