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紙の本
介護退職 (祥伝社文庫)
著者 楡 周平 (著)
三國電産北米事業部長の唐木栄太郎は取締役の椅子も目前。妻と名門私立中を目指す息子と家族三人で、都内の自宅で絶好調の年末を迎えていた。そんなある日、秋田で独居する老母が雪か...
介護退職 (祥伝社文庫)
介護退職
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商品説明
三國電産北米事業部長の唐木栄太郎は取締役の椅子も目前。妻と名門私立中を目指す息子と家族三人で、都内の自宅で絶好調の年末を迎えていた。そんなある日、秋田で独居する老母が雪かき中に骨折したと電話が入る。その時は、まさかそれが、奈落への号砲とは知る由もなかった…。平穏な日々を崩壊させる“今そこにある危機”を、真正面から突きつける問題作、遂に文庫化!【「BOOK」データベースの商品解説】
東京の総合家電メーカーで部長をしている唐木栄太郎は、取締役の椅子も目前で、絶好調の年末を迎えていた。そんなある日、故郷で暮らす老母が雪かき中に骨折し、介護を任されることになり…。〔平成23年刊の加筆・修正〕【「TRC MARC」の商品解説】
すぐそこにある危機! 少子晩産社会の脆さを衝く予測小説。
三國電産北米事業部長の唐木栄太郎は取締役の椅子も目前。妻と名門私立中を目指す息子と家族三人で、都内の自宅で絶好調の年末を迎えていた。そんなある日、秋田で独居する老母が雪かき中に骨折したと電話が入る。その時は、まさかそれが、奈落への号砲とは知る由もなかった……。平穏な日々を崩壊させる〝今そこにある危機〟を、真正面から突きつける問題作、遂に文庫化!
堺屋太一氏、本書を推す!
「楡周平著『介護退職』は、多くのサラリーマンが抱える危険を、実現的な予測手法で坦々と描いている。だから怖い!
この物語は、現実の日本が拠って立つ三つの「美徳」--東京一極集中の栄華、年功型終身雇用による安定、受験重視の子女愛育--が抱える危うさを程よく表現している。
この危機から脱するには、現行政策の拡充では追い付かない。倫理と体制の抜本的改革を提起する一作だ。サラリーマンにも、ジャーナリストにも、政治家にも一読を薦めたい。」【商品解説】
著者紹介
楡 周平
- 略歴
- 一九五七年生まれ。米国系企業に勤務中の一九九六年、三〇万部を超えるベストセラーになった『Cの福音』で衝撃のデビューを飾る。翌年から作家業に専念、綿密な取材に基づく圧倒的なスケールの作品で読者を魅了し続けている。本作は超高齢化や地方の疲弊といった問題に鋭く斬り込み、大反響を呼んだ『プラチナタウン』(祥伝社刊)に続く、現代の危機を問う社会派エンターテインメントの第二弾!
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紙の本
明日は我が身
2021/05/02 11:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:さかれな - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本の多くのサラリーマンが抱える問題を描いた作品
日本だけで無く先進国を含めた、超高齢化社会の弊害である。
1都市集中の官民、過疎地への無策、核家族化による気薄化
作品から6年経つた今でも根本的な解決には至らず、これからの世代に負担ばかり先延ばしにしている
直面する世代のみならず、Z世代にも是非読んで貰いたい
紙の本
介護問題という出口のない難問から出発して、一見関係のない雇用制度の問題への批判で逆転劇にまとめた発想が面白い。
2017/04/27 10:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
介護問題という出口のない難問から出発して、一見関係のない雇用制度の問題への批判で逆転劇にまとめた発想が面白い。
介護問題だけを考えたら、この物語の結末は悲惨なものにしかならないだろうと心配しながら読んでいたら、何と世界的規模での企業戦争を絡めた逆転劇を用意していた。そして、それは同時に、現在の日本企業の雇用環境に対する警告ともなっている。企業利益優先の雇用関係である。作品中で詳しく述べられているが、使い難い人間はどんどん切り捨てていく、企業利益絶対の競争というよりも企業内出世戦争である。古い日本の雇用制度、つまり「終身雇用制」時代には、弱者が生じた場合にはそれを周囲が支えることで補完し、何しろ退職まで守らざるを得なかった。しかし、経済活動がグローバル化するにつれて、他国企業との戦争を勝ち抜くためと称して欧米型雇用制度に改革?されて来た結果が現在の雇用制度である。本書は、介護問題という出口のない難問から出発して、一見関係のない雇用制度の問題への批判で出口を提示した点で素晴らしいです。