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内容はちょっとわたしが求めていたものと違ったのだが、あとがきの最後は奥様への感謝の言葉で締められていてほっこりした。
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イラク 巨大な既発見未開発油田がいくつもある
日本のLNG購入量が急増した主な理由は、実は公害対策
LNG価格 日本は原油価格にリンク 2000年代はアメリカ国内のガス価格がLNG価格より高かった時代もあった
停電リスクに耐えられるか
我々が大事だと思うことを実行するためにはコストがかかる、すべてはトレードオフなのだという認識を持つことが大事ではないであろうか
サハリンIプロジェクト エクソン・モービルが操縦責任者 パイプラインを敷設して販売することを企図していたが、開発プランがまとまらずに今日を迎えている
なぜアメリカにはパイプライン網が充実していて日本にはないか アメリカは広く産油国 日本は狭く産油国でない
日本のパイプライン 国際石油開発帝石INPEXの新潟から関東 石油開発資源JAPEXの新潟から仙台
有機起源ケロジェン説
石油の神様 新潟の彌彦神社
セブンシスターズ 73年 64% 83年 35%
アメリカ エクソン・モービル、シェブロン、テキサコ、ガルフ、イギリスBP、イギリスオランダ ロイヤル・ダッチ・シェル
山崎豊子 前半 ロッキード事件 後半 石油開発
ポイントフォワード 過去のことは忘れて、これから起こることだけで考える
ホルムズ海峡 55km 浦賀水道 10km
ホルムズ海峡は想像していたものより圧倒的に広く、海流の流れも速く、個々を物理的に封鎖するのは不可能に近いのではないか
1960 アラビア石油(2013事実上消滅)によるカフジ油田の発見
1961 石油鉱業連盟 アラビア石油、帝国石油、石油開発資源、北スマトラ石油開発資源
上流部分、石油開発が弱い
人間は1日あたり2000カロリー程度のエネルギー消費量でいいはずだが、我々は毎日23万カロリー、つまり生命維持のために必要なカロリーの100倍以上を別の用途に使っている
家庭で使っているのは電気を中心にして14.2% 節電省エネの限界
第5の燃料という名の、効率
ライトポリシーとポピュラーポリシー
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興味深く読めて面白かったです。
”LNG”なんて言葉だけは知ってても
何の事だか注意も払わなかったし^^;
結局石油の埋蔵量は分からないし
難しいし、統一の定義は無いことは
分かった。
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石油業界の入門書的な位置づけ。
日本のエネルギー政策、世界的な流れ、埋蔵量の考え方、石油というコモディティー市場について、非常にわかりやすく書かれてます。
第1章 日本の輸入ガスはなぜ高いか?
第2章 進化するシェール革命
第3章 「埋蔵量」のナゾ
第4章 戦略物資から商品へ
第5章 もう一度エネルギー問題を考える
第6章 日本のエネルギー政策
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エネルギーの基本理解に。
・シェール革命の経緯と今後の動向
・埋蔵量の考え方
・それぞれの一次エネルギーの性質と第5のエネルギー「効率」
・一次エネルギー時点、エネルギー転換部門、最終エネルギー消費時点での原子力の位置付けの確認
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Webのコラムで知った本でしたが、タイトルにある石油の埋蔵量がどのようにして計測されるのかについての非常に興味深い話に加えて、LNGの話、シェールガスの採掘方法、石油の価格形成メカニズムの変遷、エネルギー利用の現状と今後の課題など、エネルギーに関する様々な話題を、非常にわかりやすく説明してくれていて、とてもおもしろく勉強になりました。
原発再稼働や再生エネルギー開発の話ばかりがマスコミの話題になりますが、エネルギー消費に占める割合から考えると、石油、石炭、天然ガスといった一番ベーシックな一次エネルギー資源の安定的な確保や省エネの一層の進展こそがクリティカルに重要だと言うことを、改めて認識しました。
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石油史を概観出来る好著である。
P.198. 現代人は、230,000kcal/day のエネルギーを消費している。
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★2014年10月26日読了『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか? エネルギー情報学入門』岩瀬昇著 評価B+
主題は、石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?となっているが、実際は、現状のエネルギー関連の概観を解説してくれている丁寧な入門書。
大項目は以下のとおり
日本の輸入ガスはなぜ高いか?
進化するシェール革命
埋蔵量の謎
戦略物資から商品へ
もう一度エネルギー問題を考える
日本のエネルギー政策
著者の岩瀬氏は三井物産で、長年にわたりエネルギー関係に携わっていただけに、一般読者に非常に分かりやすい切り口とデータで世界のエネルギー事情を解説してくれている。
日本は一次エネルギー消費量は世界第5位(2013年)
石油44.1%、ガス22.2%、石炭27.1%、原子力0.7%、水力3.9%、再生エネルギー2.0% 石油換算474百万トン。2010年には、原子力は13.2%あり3.11の東日本大震災の福島の原発問題以降、石油、ガス、石炭に振り分けて、いることがよくわかった。意外と石炭にまだ頼っていることも私には驚きでもあった。
また、過去からのエネルギー消費量の推移を見ると、自動車、鉄道、船舶、航空機などの運輸部門への使用割合が、73年に比べて07年では、伸びは、約2倍の23.3%。家庭や商店、事務所などの使用割合は、31.4%で伸びは約2.5倍であり、この期間に冷暖房などの急速な拡大により、大きく消費割合が伸びているが分かった。ちなみに産業部門は、45.3%で伸びはほぼ1倍。生産の海外移転が進み、消費効率が上がったことで、消費量が伸びなかったことが説明されている。
また、アメリカで進むシェール革命は、ノウハウと技術力の賜物であることから、そう簡単には、他国で展開、追いつけるものではないことも解説される。ということは、日本近海の海底資源で期待されるメタンハイドレートも易々とはものに出来ないということになりますね。逆に、早く国をあげて技術確立に取り組み、ノウハウを蓄積し始めないと老人国の日本では資源を享受出来なくなるということになります。心配ですね。
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商社で石油取引に実際に関わっていた著者に寄るリアルな本。日本のLNGガスが他に比べて高値なのは長期契約で契約している上に、ガス価格を石油価格と連動させる方式を電力会社がとっているためだと説明。スポットカーゴというスポットでの需給でプライシングされる方式が米国内で登場しており、このことが資源国のガス産出を後押ししていることも紹介。さらに、シェールガスは資源保有権が国ではなく地主にある米国で特別的に資本主義原理で開発が始まったという意見で、他の国での開発はまだまだ遅れる見込みという。要点が詰まっており、何度も読み返したい。但し、ガスと石油が双方に与える影響や、OPECとNOCのパワーバランス、米国の石油禁輸方針など、重要テーマについてはもっと書いて欲しかった。
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もっと早く本書を手にしておくべきだったと、読後後悔。
残念ながら本書執筆時点から10年が経過した現在では、色々と抜け落ちている部分があるが、エネルギー業界人の入門者は必読だろう。
特に、再エネや水素といった新領域に目が行きがちな今、これまでの世界成長を牽引してきた化石燃料とそのトレーディングを中心とした経済影響について、本書を通じて理解しておくことが肝要。
特に引っかかった箇所を抜粋しておく。
ポイントフォワードの思考
石油開発事業には「ポイントフォワード」と言う考え方がある。経済合理性にマッチした考え方である。これが、進行中のプロジェクトがなかなか中断されない理由の1つだ。
架空のケースで説明してみよう。
ある案件が、探鉱から開発に移行しようとしている。探鉱は成功し、相当量の埋蔵量が発見された。さて、今は回収率を最大にするため、最適の開発計画を策定し、産油国政府の許認可を得る段階だとしよう。すでに興行権取得及び探鉱作業等で50億円投資済みである。
だが、一方で、プロジェクトを推進している間に大きな情勢変化が生じていた。油価が値下りして、長期的に低迷しそうな上、地層構造が想像以上に複雑で、探鉱段階でも、予想以上の費用がかかってしまった。さらに、生産井の数を当初計画より大幅に増加しなければ、予定通りの生産ができないと判断される事態だ。
この案件に参画を決めたときの経済性評価では、探鉱が成功すれば100億円の総投資額に対し、300億円の利益が出ると見込んでいた。だが、すでに50億円費やし、さらに100億円の投資が必要な見込みだ。それでいて予想利益は300億円から120億円に下方修正せざるをえない。つまり、総投資額150億円に対し、期待収益が120億円に減少してしまったのだ。
さて、この時、この会社の経営陣はどのような判断をするだろうか?
プロジェクトフルサイクル(最初から最後まで)で見ると、150億円の投資に対して120億円の利益しか期待できない。このプロジェクトは30億円の損失をもたらす案件と言うことになる。これ以上の推進は無謀か?
だが、今プロジェクトを中断すると、これまでに費やした50億円が損として確定してしまう。さらに、中断の決定を当該産油国政府からすんなり承認してもらうのも困難だろう。地下に埋蔵量があるのは確実なのだから、交渉は難航するだろうし、もう二度とこの国での石油開発事業ができなくなるかもしれない。
発想を変えてみよう。
ポイントフォワード(過去の事は忘れて、これから起こることだけ)で考え、これまでの50億円の投資額(これをサンクコストと言う)を無視してみよう。すると、これから100億円の投資で120億円の利益が期待できる。20億円の黒字だ。当該産油国との好関係も維持できるし、さらにプロジェクトライフの後半には油価が上昇するかもしれない。今まで見つかっていなかった新しい埋蔵量が見つかるかもしれない。あるいはまた技術の進歩により生産コストを下げられるかもしれない。そういった可能性が残されている。今この段階でプロジェクトを放棄する事は、このようなアップサイド・ポテンシャル(良くなる可能性)を全て捨て去ることなのだ。
こうした事態になった場合、現実には、ポイントフォワードの発想で決断する。これが、ビジネス社会の現実である。
サンクコストを無視し、ポイントフォワードでプロジェクトの評価をする事は、石油開発では極めて普通の発送法なのである。したがって一度始めたプロジェクトは少々の情勢変化では方向転換することが少ないのだ。
シェルのシナリオ・プランニング
https://www.shell.com/energy-and-innovation/the-energy-future/scenarios/the-energy-transformation-scenarios.html
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(資源量と埋蔵量、どう違う?)……大雑把にいうと、「資源量」とは、地中に存在するすべての炭化水素量のことで、不確実性の高い順に「未発見資源量」、「推定資源量」、「原始資源量」と呼ぶ、EIAが発表しているものは、「原始資源量」のうち「技術的に回収可能な資源量」である、これがどの程度、経済性を持って実際に生産できるかは現時点ではわからない。「埋蔵量」とは、この「技術的に回収可能な資源量」のうち、通常の方法で経済的な採掘が可能なものを言い、回収可能性の度合いに応じて「確認埋蔵量」、「推定埋蔵量」、「予想埋蔵量」という。
(石油はあと何年もつか?)……筆者が社会人になった四十数年前、世界全体のR/P Ratioは大体30、つまりあと30年くらいは生産可能な埋蔵量があるといわれていた、今ではその数値が50年強になっている。
(日本に有利なこと?)……一つは世界貿易の発展であろう、世界の各国が自らにないものを他国に求め、他国に供給できる状態が継続的に続くこと、そうすればヒトとモノは世界中を巡りわたる。もう一つの方策は、これまで培って来た技術的優位性を有効活用することだろう、省エネとエネルギーの効率的利用は、実は「第5のエネルギー」なのだ。
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【由来】
・文春のメルマガ。ダイヤモンドかTKの佐藤優評でも見たか?
【期待したもの】
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【要約】
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【ノート】
・ニーモシネ
・ガスは液化技術が難しい。このため、ほとんどが現地消費であり、流通しているのは30%程度。
・アメリカのシェールガス・シェールオイルは、今後ますますアメリカの国力を増すことに貢献するというのが著者の見立て。
・石油の生成には根源岩、移動、貯留岩、トラップ、帽岩の5つの要素が絶対に必要。この中のどれかの存在が欠ければ、石油は存在しない。ちなみに、貯留岩ってのは、スポンジのイメージ。
・戦略物資と見なされていた石油もコモディティの一種と見なされるようになったのである(P173)。平時にはコモディティだが、非常時には今でも重要な戦略物資なのである。
・資源量と埋蔵量は違う。埋蔵量は、実際に取引する状態にできる量のこと。これは技術的な進歩や、市場価格との関連から変動する。かつては埋蔵量はもうすぐなくなる、というような数値だったが、今は比較的安定している。
・「エネルギー界の池上彰さん誕生!」との帯。う〜む、自分の地頭が悪いせいか、そこまではよく理解できなかったような。とは言え、ひとくちに「エネルギー」と言った時に漠然と抱いていたイメージに、かなり具体的な肉付けができる程度には理解できた。
【目次】
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21年間の海外勤務を含め、43年間三井物産、三井石油開発で、原油取引や石油開発を中心としたエネルギー関連業務に従事してきた筆者が、資源に乏しい日本に住む我々に、もう一度エネルギー問題を根底から考えるきっかけとして欲しい、また、様々なメディアから流れてくるエネルギーに関するニュースに接した際に、基本な事柄を誤解なく理解できる一助になればという思いで上梓した1冊。エネルギーといえば電気やガソリンといった二次エネルギー、または原発、再生可能エネルギーといったテーマに寄りがちな中、国家の基盤に関わる一次エネルギー、特に石油、LNGを中心に、世界的視野で現状と未来を語りかけている。文春新書991
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本書を読むまで、日本のエネルギー事情について、あまり考えたことも無かった。2011年の震災以降は原子力の占める割合は減った分、石油、石炭、天然ガスが増えた。その中でも、天然ガスの伸び率が高くて、天然ガスの輸入の影響で、日本は貿易赤字になっているのか。なるほど。
他にも、日本向け天然ガスの値段が高い理由、ガソリン、電力等の日本の二次エネルギーの割合など、面白い内容が書かれてある。
分かりやすいくて、読み易い本でした。
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☆著者は商社でエネルギー関連業務に従事。
☆金曜懇話会の代表世話人(新興国・エネルギー関連の勉強会)