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紙の本
放射線医が語る福島で起こっている本当のこと (ベスト新書)
著者 中川 恵一 (著)
日本はリスクを避けようとして、リスクに向かって突き進んでいる! 避難などで増える震災関連死、「美味しんぼ」の罪…。放射線医・中川恵一が、行き過ぎた“ゼロリスク幻想”に警鐘...
放射線医が語る福島で起こっている本当のこと (ベスト新書)
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商品説明
日本はリスクを避けようとして、リスクに向かって突き進んでいる! 避難などで増える震災関連死、「美味しんぼ」の罪…。放射線医・中川恵一が、行き過ぎた“ゼロリスク幻想”に警鐘を鳴らす。玄侑宗久との対談も収録。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
中川 恵一
- 略歴
- 〈中川恵一〉1960年東京生まれ。東京大学医学部医学科卒業。同大学医学部附属病院放射線科准教授。著書に「放射線のひみつ」「がんの練習帳」など。
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避難こそ健康阻害要因
2018/03/14 19:35
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投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
第一章は放射能、第二章は癌、第三章は福島の現状、第四章は健康長寿、第五章は持続可能性、巻末は玄侑氏との対談という構成。
原発事故に伴う放射線の人体への影響の考察だけでなく、癌全般の最新知見の紹介等に多くのページを割いており、近藤氏の本よりも参考になりました。放射線被曝と癌の正確な知識があれば必要以上に恐れる必要はなく、避難に伴うストレスの方が深刻との由。健康阻害の要因が、被爆ではなく避難というのが皮肉な結果です。また反原発等の政治的信条の主張が、各種対策にかかる議論を歪めているというのが印象に残りました。
ところで本書によると、多額の原発補償金は、労働意欲を減退させるばかりか、パチンコ等の遊興に入れ込む方も多く、福島ではパチンコ屋が随分増えたとの由。
以前、私が携わった震災者支援の仕事でも、無職なのに、パチンコ屋やキャバクラ通いといった遊興費に震災補償金の大半を費消した結果、困窮している方がいて、支援の対象にはなりませんでした。毎日のように遊び回ったとの話で、愚かだなあと思いましたが、本書を読んで、生活再建は金銭だけでは解決しないということが良く分かりました。