紙の本
哀しい獣 (キャラ文庫)
著者 火崎 勇 (著)
兄はどうして俺を抱くんだろう―?幼い頃の災害で家と家族を失った亮。唯一の肉親は兄の銀だ。無骨で無愛想な銀は夜になると一変、「俺を必要だと言ってくれ」と縋るように求めてくる...
哀しい獣 (キャラ文庫)
哀しい獣
ワンステップ購入とは ワンステップ購入とは
このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
兄はどうして俺を抱くんだろう―?幼い頃の災害で家と家族を失った亮。唯一の肉親は兄の銀だ。無骨で無愛想な銀は夜になると一変、「俺を必要だと言ってくれ」と縋るように求めてくる。しかもなぜか昔の思い出話ははぐらかして応じない。不安を抱えながらも愛撫を拒めないでいたある日、柴田と名乗る青年が現れ、兄弟の過去を炙り出して!?依存し執着し合う兄弟に秘められた衝撃の真実!!【「BOOK」データベースの商品解説】
二人きりで暮らす兄弟の秘められた過去とは!?絡み合う執着と欲望…ミステリアス・ラブ!!【「TRC MARC」の商品解説】
レストランチェーンで働く亮は、兄の銀と二人暮らし。生まれ育った村は、亮が幼い頃に濁流に飲まれて消えてしまった――。両親も故郷も失い、お互いだけがすべての二人は、やがて肉体的にも求め合うようになる。誰にも秘密の禁忌の関係――そんなある日、亮の職場に本社から柴田という青年がやって来る。なぜか亮に興味を示す柴田の存在が、やがて兄弟の閉じた世界の闇を暴き出して…!?【商品解説】
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
電子書籍
鬼神が子供を守って育てる話
2022/05/27 20:31
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:M★ - この投稿者のレビュー一覧を見る
自然災害を鬼や大蛇で表現した民話のBLジャンル現代版でした。
タイトルの「哀しい獣」は、銀のことなのかな?銀は、鬼神で、獣じゃないです。
昔、僧によって岩に封じられた鬼神の銀が、山津波で壊滅した村でたった一人生き残った10才の男の子;亮を、親の代わりに町に出てずっと育てる。
或る晩、寝ている亮の枕元で、銀が誰かと会話しているのを聞いてしまう亮。
「亮が他の誰かと一緒になるまで、傍に居る」と会話しているのを聴いて、いつか、銀と別れる日が来ることと、銀は兄ではないことを知ってしまった亮。
亮が成人して勤務するレストランに、本社から派遣されてきた社員の柴田は経営者の息子で亮の従弟だった。柴田家が亮を引き取りたいと申し出てきて、亮は自分の気持ちに気づく。・・色々あって、いい具合に夫々落ち着いて終り。
作中に、山津波の原因は「村の川を整地の為に流れを変えた為だ」と書いています。「忌地」特有の地名の土地には、災害が多いので住まないほうがいいと昔から言われていますが、主人公の家はそんな地域に有ったのかもしれません。
「銀達は、祠を異界の入り口にしている」と言っているのも、面白かったです。
続篇を出すつもりだったのか、中途半端な終わり方でした。
火崎先生の「ただ一人の男」を読んでみよと思ってます。