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紙の本
きらきらひかる 改版 (新潮文庫)
著者 江國 香織 (著)
私たちは十日前に結婚した。しかし、私たちの結婚について説明するのは、おそろしくやっかいである―。笑子はアル中、睦月はホモで恋人あり。そんな二人は全てを許し合って結婚した、...
きらきらひかる 改版 (新潮文庫)
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商品説明
私たちは十日前に結婚した。しかし、私たちの結婚について説明するのは、おそろしくやっかいである―。笑子はアル中、睦月はホモで恋人あり。そんな二人は全てを許し合って結婚した、筈だったのだが…。セックスレスの奇妙な夫婦関係から浮かび上る誠実、友情、そして恋愛とは?傷つき傷つけられながらも、愛することを止められない全ての人々に贈る、純度100%の恋愛小説。【「BOOK」データベースの商品解説】
【紫式部文学賞(第2回)】笑子はアル中、睦月はホモで恋人あり。そんな2人は全てを許し合って結婚した、筈だったのだが…。セックスレスの奇妙な夫婦関係から浮かび上る誠実、友情、そして恋愛とは? 純度100%の恋愛小説。【「TRC MARC」の商品解説】
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紙の本
何度も読み返してしまう小説です。
2005/11/04 23:08
9人中、9人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:豆丸 - この投稿者のレビュー一覧を見る
もう、十年以上前に出された本ですが。ちっとも古くならないんです。
アル中でちょっと不安定な笑子さんとゲイの睦月くんの結婚生活を淡々と描いた話。
素敵なエピソード満載で、一度読んでしまったら次からはどのページから初めてもいい。
そんな本なんです。
無駄だらけのような、無駄のない様な不思議な世界をぜひ体験してみてはいかがでしょう。
紙の本
私のとっておき。
2004/01/24 02:00
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:リンゴ好き - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本は私のとっておきだ。
アル中の妻にホモの夫、その愛人(もちろん男)。
こんなフレーズに惹かれる?
江國香織さんの本に出会ったのはこれがはじめてで、きっかけは友達に薦められたからだった。
怪しい、と思った。だって、このフレーズ。胡散臭いし、どんな内容だかわかったもんじゃない。
だけど、当時高校生だった私はホント驚いて感動することとなった。
それまでいろんな本を読んできたと自負していたが、今までの本へ対するイメージがガラガラと音を立てて崩れる感じ。
江國さんの文章は軽やかでみずみずしくて、体から何かがすぅっと抜けていく。その『すぅ』っと抜けていくのはきっと切なさ。
笑子の、睦月の想いが心にしみこんでもどかしくて切なくなって涙がはらはらとこぼれた。
最初に感じた怪しさなんて微塵もなくて、疑ってしまったのが申し訳ないぐらい素敵な話だった。
悲しくて切なくて幸せな話。
日常のイライラや悲しみや、いろんな負の感情を心からなくすため、洗浄するために、私はこの本を何度でも読んでいる。
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人と人との関係
2015/08/10 09:43
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:いりこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
これは何度となく読み返してしまう本の一つ。
相手を思うがあまり結局は少しずつ傷つけてしまっている。それは自分の希望を叶えるためのわがままではなく、相手の幸福を願うがためのもの。
ただその不器用さによってうまく伝わらない…
切なく、温かく、繊細な二人の心情に揺さぶられながらも心地よくその世界に浸りたくなり本を手に取る。好きです。
紙の本
夫婦は親友
2008/07/05 09:39
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る
きらきらひかる 江國香織 新潮文庫
ホモの夫(医師)とアル中の妻、夫には男の恋人がいる。その設定で読み手は何に感動すればよいのだろうかと首をかしげながら読み進めました。これは作者自身の生活だろうか? 夫と妻が交互に自分の生活を語る形式となっています。異常な設定なのですが、夫婦も歳月を経ればお互いに男でも女でもなくなり、友だちになります。
イメージとして主人公妻笑子(しょうこ)は、ぼっちゃり体型の丸顔だと思う。主人公笑子さんは最後に死んでしまうのかなあ(じっさいは違っていました。)笑子さんは勝手な人だと思う。トラブルを次々とつくっていく人だ。笑子の生い立ちとふたりの出会いの経過を知りたい。
「婚姻届を提出」という形をとるとお互いに権利や義務が発生する。当然お互いの両親もからんできてやっかいなことになる。しかし、婚姻届をださなければ気楽です。この本は42刷でよく売れている。戸籍の届けを出さない新しい夫婦関係の構築が支持されていると思う。
作者にとってはハッピーエンドでも読者にとっては拍子抜けする最後でした。じーっと考えました。みんなが仲良しならそれでいいのです。
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淡々と
2005/10/02 01:16
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:きゅこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この話の一番の魅力はルーティーンワークにあるんじゃないかしら。愛と生活というのが共存している。愛の生活ではなくて愛と生活。
この中で夫はすごく掃除が好きな人としてでてきます。
妻は毎日シーツにアイロンをかける。
そういうルーティーンがあって、それ以外のことが起きると困惑するというか、起こった事実に何か恐れるというのではなくて、変化があったという事実に困惑するというかそういう二人の静かな普段の生活を思いながら読むのが好きです。
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素直に泣く女と素直に戸惑う男
2005/11/13 23:44
4人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:tujigiri - この投稿者のレビュー一覧を見る
情緒不安定で通院歴のある笑子と、内科医で「ホモ」の睦月。
片や親の願いに沿って情緒を安定させるために、もう一方は一人息子の将来を憂う両親のために、互いの義父・義母には各々の事情を伏せたまま見合い結婚した夫婦。
「自然」なるものから外れた規格外であることの生きにくさを抱える者同士、適度な関係を保って人生を分かち合うことにしたふたりの、やさしい日々を描いた小説だ。
笑子の躁鬱の振幅を受け入れて紳士的に世話する睦月と、睦月と彼の不動の恋人・紺との関係を律儀に推奨する笑子。
知らず知らずのうちに強まっていたふたりの独特な精神的結びつきは、直感力豊かでなぜか笑子とも馬の合う紺という存在を軸にして、やがて微妙な潮汐運動を始めるようになる。
睦月から受ける無償のやさしさと、そこに含まれる微かな疎外感に識意下の不全感を呼び起こされる笑子は、同時に「普通の家庭像」というプレッシャーにじんわりと圧迫され、やがて変調をきたしていく。
そして、傷つきやすい笑子を思いやる行動が裏目にでてしまい、途方に暮れる睦月。
そんなふたりが交互にひとり語りする体で進んでいく物語は、状況の複雑さのわりにはのんびりおっとりとしていて、不思議な読みやすさを備えている。
出てくる人物たちもそれぞれに悩みを抱える善人ばかりだし、一貫して抒情的な筆致で描かれるストーリー展開は、男性作家ではちょっと考えられないぬくもりに満ちている。
ああ、これが女性作家の典型的な書き味のひとつなのだな、と思う。
私見と断っておくけれど、どろどろとした対人依存を核に据えて書く作家は女性にとても多くて、その手の小説に僕はいつも非常な読みにくさを感じるのだが、この小説には睦月の男性目線が挿入されているせいもあってか、そのあたりがうまい具合に希釈されている。
ゆるゆるとした読書感覚を得たい方にはおすすめの、男にも読める女流小説。
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静かな気持ち
2017/07/04 12:37
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にそにそ - この投稿者のレビュー一覧を見る
心が乱れてしまったときには、静かな気持ちになりたくていつもこの本を手に取ってしまいます。優しくて切ないお話です。
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大好きな一冊♪
2016/03/11 12:42
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:nao - この投稿者のレビュー一覧を見る
大好きな作家さんのひとりですが、その中でも一番好きな作品。何回読んでも気持ちや状況で違って感じる。切ないけど優しい。癖のある登場人物は、みんな愛すべきキャラクターでまたすぐ読み返したくなる。笑子や睦月や紺くんに会いたくなる。そんな一冊です。
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人を本当に、すきになること
2002/11/29 14:35
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:長月衿菜 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人を本気ですきになったこと、ありますか?
奇妙な三角関係の、妻の笑子・夫の睦月・睦月とつきあう青年、紺。三人がそれぞれお互いを思いやり、人を愛することを教えてくれる。うまくいかない恋は辛いけど、自分の想いを犠牲にして相手の気持ちを思いやる。それでも好きでしょうがない。だからこそ、苦しい…。
真剣な愛がつくりだす苦しみを抱える三人は、人を好きになるコトの本当の意味と、それ自体が切ないことに気づかせてくれる。
紙の本
普通じゃない設定が普遍的に見えるのはさすが。
2002/03/25 13:18
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:朱鷺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
江国氏は後書きで「普通の恋愛小説を書きたかった」と書かれています。しかし、この小説の設定はかなり普通じゃないです。アル中の妻・笑子とゲイの睦月が交互に彼らの新婚生活(勿論、偽造結婚)と睦月の恋人・紺くんとの三角関係について語るお話。けれど、どろどろの修羅場シーンは皆無。あの江国文体でさらさらと物語りは進むのです。しかし、渦中の登場人物達はみな繊細過ぎ、そして我侭過ぎ、結局傷つけ合ってばかり…。
前述の江国氏の「普通の恋愛小説」というのは、おそらく書いている恋愛の形はどうであっても(三角関係とか、ゲイとか)、それにひたむきに情熱を注ぐ人々は健気で可愛らしい、という意味だと思います。読めばすぐに分かると思います。
江国氏の著作は沢山ありますが、これは比較的初期の作品。初々しいなあ、と感じます(でも未熟な感じはしません。さすが当時のベストセラー)。しかも、現在の江国作品より、飾り気がないぶん好印象です。氏の作品の中でもかなり高レベルな作品だと思います。
紙の本
一枚脱いで身軽になりませんか?
2001/01/11 18:28
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:読ん太 - この投稿者のレビュー一覧を見る
奇妙な夫婦である。お互いに診断書を交換した。妻の笑子は「日常生活に支障をきたすものではない」という精神科の医者の診断書。夫の睦月は「エイズには感染していない」という診断書。
お互いにお互いを「脛に傷持つ者同士」と納得しての結婚だった。結婚はアル中とホモという二人にとっての「隠れ蓑」となるはずであった。
その隠れ蓑がズタズタに破られていく。外からではなく、笑子と睦月それぞれが血を流しながら自身をナイフで切り刻むようにして、自らの隠れ蓑を裂いたのだ。
「結婚でもすればどうにかなるかもしれない」と思った笑子の現実逃避、睦月の医者という職業から成る世間体と親への義理立て。これらに対して二人が払った代償は、二人が想像していたほど小さなものではなかった。
私は「うまくやる」という言葉が嫌いだ。狡猾で欺瞞に満ちた匂いを感じるから。だから、「うまくやりおおせなかった」二人にいとおしさを感じる。
隠れ蓑を自ら引き裂いた二人は、ややもすると痛々しく見えるのだが、そこで「私は?」と問いかけてみると…驚いた。殊更に頑丈な隠れ蓑をかぶっているではないか!
フィクションの登場人物に向かって「痛々しい」などと同情している場合ではない。ナイフで切り裂くまでの勇気はないが、針先でプツプツと穴をあけて目だけでも出してみようかな、という気持ちになった。
全く第3者のつもりで読んでいた小説が、私に意外な展開を残していってくれた。
だんだんわかってきたぞ。笑子と睦月はお互いの隠れ蓑を合体させておいて、それからパワーを蓄えておいてエイッとそれを脱ぎ捨てて一段階自由になったんだ。アル中とホモの奇妙な結婚は、従って必要不可欠な行為だったのだろう。そう思うと、「奇妙な小説だな」と言いながらこの小説を読んでいた自分がよっぽど奇妙に思えてきた。
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江國式模範解答の一例
2005/03/23 23:57
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:RinMusic - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書の主人公は<脛に傷持つ者同士>—ホモの夫・睦月、アルコール中毒の妻・笑子、睦月の愛人・紺。確かに恋愛小説としては、<シンプルな恋愛小説>と著者も認めている通りだろう。しかし、江國小説でしばしば感じられることだが、恋愛の向かうベクトルがほぼ一定である。恋愛自体がきれいで透明なものとして昇華あるいは解決する。透明だということは、全体が透けて見えることでもある。まずキーワードがキャッチフレーズ的に出てきて、その種明かしが最後に用意されている。起承転結もはっきりしており、予定調和的に物語が進行するから、江國小説は本当に判りやすい。そうした文体や構成からも、傷つきたくない江國香織の希望的観測が伝わってくる。恋愛を定式化することで、恋愛で傷つくことを恐れている(もしくは傷ついた)女性たちに、心の拠り所を提供しているようにも思われる。ちょうど子供に絵本を読み聞かせるように。しかし、現実の大人の恋愛には蚊帳はなく、江國式模範解答がいつも通用するような問題が提出される訳でもなかろう。そういう問題を出して解決していく新しいタイプの江國小説を、今度は期待してみたい。
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きらきらひかる江国香織さんの小宇宙
2001/02/15 12:12
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:中村びわ - この投稿者のレビュー一覧を見る
江国香織さんの小説という小宇宙に入って出てくると、私はいつも“文芸”という言葉を思い起こす。
読んだ本の「文学作品としての価値」を考えるときには、「人間の原型をゆさぶるか」「ひとつの社会を描いているか」「文体はどうか」という3点を観測しているけれども、彼女の小説にはそれを行わない。
心地よいカプセルの中でうとうとまどろんだり、きれいな花が咲きみだれる庭で遊ばせてもらっているような感じにうっとりしている。
評論家たちの間で、「文学」と「文芸」という言葉には各々深い意味づけが成されていて、厳格な使いわけがされていることと思う。それを学んでもいないで、イメージだけで言葉を使うのもおかしなもんであるけれど、江国さんの小説は「文による芸」だなと思えるのだ。
小宇宙の中は静まりかえっている。
個性的ではあるが、生きる根性をぎらぎら燃やしているような人はいつも見当たらない。その人の感性はどうか、価値観はどうかという点がこちらに見えるようになっていて、人々の関係が描かれていく。その描かれ方や文体に“芸”がある。
このお話では、精神の安定をいささか欠いた笑子という女性の語りの章と、その夫で同性愛者の睦月の語りの章が交互に現れる。雑誌の連載だったこともあってか、一章一章が短編小説のような味わいである。
複数の視線から物語を組み立てていくという手法は、日本の小説では知らないけれど、アメリカのフォークナーの『八月の光』がそうだった。
相互の認識のズレが出てきて面白いし、読み手のイメージ空間が広がるのでわくわくする。
笑子と睦月は、世間的な体面を保つために、お互いに契約を交わしただけのような結婚したてのカップルなのだけれど、生活をともにすることで、お互いを見つめ合い、尊重し、いたわり合う。ぎこちなくも関係を築いていく。
夫婦の妨げになると思いきや、夫の睦月の恋人の紺くんが、意外にも笑子の支えになっていく展開である。
どこまでも続く睦月の優しさが、かえって逆に笑子の神経を追い詰めていく状況がそこにはある。
少しニュアンスは違うけれど、愛し合いながらも、お互いを深くわかり合えばわかり合うほど、傷つけ合うような関係って、確かにある。
江国さんはお嬢さんだから恋愛体験は少ないんじゃないかな…などと勝手なことを考えながら、でも、人を深く深く愛して、恋愛というものを深く深く自分の身に沈めたことのある人なのだろうと思っている。
紙の本
人を好きになったら誰にもとめられない
2000/08/25 14:14
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かれん - この投稿者のレビュー一覧を見る
結婚して10日。チェストには2通の診断書が入っている。
1通は、妻・笑子の「精神が正常の域を逸脱していない」診断書。
もう一通は、夫・睦月は、「エイズの疑いがありません。」
アル中とホモの夫婦、お互い恋人を持ってもいい、セックスレス夫婦
2人は同意の上、結婚したのに、結婚をしたら、子どもを…
と周囲の何気ない言葉に笑子は傷つくばかり。
実際、結婚した途端、周りの関心は子どもに移ります。
そして、一人目が生まれると、一人っ子は可哀想と 二人目を催促する。
二人の子どもでありながら、なぜ、ここまで他人が言うのか いやになります。
睦月の恋人、紺くんの精子を混ぜて、人工授精をしたい…と望む笑子。
どんなに睦月が紺くんを愛しても、男同士 子どもを持つことは出来ません。
笑子の健気な心に、胸が痛くなりました。
恋愛って決まった形でなくてもいいじゃない…男が男を愛したって。
3人で一緒に暮らしたって。
人を好きになったら、もう誰にもとめられない。すてきな恋愛小説。
紙の本
優しい人たちの話
2016/01/12 18:44
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆう - この投稿者のレビュー一覧を見る
江國作品の人物はとそれぞれに完結している。そして互いに必要以上に介入しない。体温の低い中にたまに本音が出てきて驚く。アル中の妻とホモの夫。二人とも日常に適してない人物なのに一生懸命生きている。お互いがその存在を許しているから成り立つ世界。優しい人がたくさん出てきて童話の中に入ったような気持ちになる