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- カテゴリ:一般
- 取扱開始日:2014/09/23
- 出版社: 美術出版社
- サイズ:23cm/200p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-568-50560-3
紙の本
指を置く
メディアの中に、自分の「指」が登場すると、どういうことが起きるのか。紙面に指を置くことではじめて鑑賞が成立する図版を紹介する。印刷されたグラフィック(図版)と鑑賞者の身体...
指を置く
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商品説明
メディアの中に、自分の「指」が登場すると、どういうことが起きるのか。紙面に指を置くことではじめて鑑賞が成立する図版を紹介する。印刷されたグラフィック(図版)と鑑賞者の身体の新しい関係性を体験できる本。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
佐藤 雅彦
- 略歴
- 〈佐藤雅彦〉東京藝術大学大学院映像研究科教授。専門は、教育方法と表現方法。
〈齋藤達也〉1979年生まれ。映像技術による身体感覚の拡張をテーマとした作品を制作。
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書店員レビュー
メディアテクノロジーの根幹に関わるかもしれない新たな可能性
ジュンク堂書店池袋本店さん
「指を置く」。一体何のことでしょうか。本書の表紙には、「指を置くことで、解釈が変わる」ということばが記されています。そして裏表紙には、瓶の中に赤いボールのようなものがヒモでぶらさげてある様子が描かれた奇妙なイラストがあり、その中央部には「i」という文字がポツンと書かれています。そしてそのイラストの下には、「iの上に人差し指を置いてください」ということばが添えられています。この表紙を見ただけでこの本が一体何の本なのか理解できる人は、ほとんどいないでしょう。それもそのはずで、本書は「メディアへの新しい関わり方」、それもこれまでに類書が書かれたことが無いような関わり方を、読み手に提示する本なのです。
では、「メディアへの新しい関わり方」とは、一体どんな関わり方なのでしょうか。本文中の記述を借りるなら、それは「メディアの中の出来事が自分事になってしまう」関わり方である、ということになります。人間はメディアを鑑賞する際、「自分自身」の存在を捨象し、そのメディアに意識を没入させることがほとんどです。本しかり、絵画しかり、映画しかり。しかし本書で提示されるイラストたちに、指示通りに「指を置く」ことをしてみると、あたかもそのイラスト内で起きている出来事に、自分が関与しているような意識にさせられてしまうのです。捨象されるはずの「自分自身」が、鑑賞対象であるメディアの一部になってしまうような不思議な体験が、「指を置く」ことで表出します。
先述した裏表紙のイラストに、「指を置く」ことをしてみましょう。瓶の向こう側にある、触れられないはずのボールを、あたかも自分がヒモでぶらさげているような、不思議な感覚に捉われます。自分の身体を、PCキーボードでのデータ入力のような単なるデバイスとしてではなく、メディアの構成要素の一部として用いるような、新しいメディア体験。これからのメディアテクノロジーの根幹に関わるかもしれない新たな可能性を、本書は提示していると言えるでしょう。
(評者:ジュンク堂書店池袋本店 芸術書担当 下田裕之)
紙の本
課題の参考に購入
2018/11/19 20:23
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投稿者:あっぷるてぃー - この投稿者のレビュー一覧を見る
2014年2月にギンザ・グラフィック・ギャラリーにて行われた「指を置く」展の公式書籍です。
掲載されているグラフィックの上に実際に指を置くことで、物の見方・見え方がかわりますよ、と言う本です。
佐藤さんの書籍は、きちんと読みこなそうと思うと正直難易度が高いですが、体験して目で感じる事が出来るこの本は入りやすいと思いました。