紙の本
優しい物語
2021/12/10 16:48
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投稿者:nap - この投稿者のレビュー一覧を見る
子どもは大人のおもちゃじゃないのよね。
ようよもりゅうかも可愛くて仕方ない。
ハム兄弟もいい味出してる。
みんな頑張れ。
紙の本
「あるかしら文庫」フェアーで見て買いました
2018/06/20 21:33
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投稿者:いるか - この投稿者のレビュー一覧を見る
初めてです。本のタイトルも、著者名も確かめずに、ただ、本にかけられたカバーだけを見て購入するなんて。で、一晩で一気に読んでしまいました。勇気づけられるような、じんわり元気が出るような、そんな本。あるかしら?ありました。じんわり、なのですね。ありえないハッピーエンドではなくて、ありえる女の一生を幸せにする本でした。
紙の本
成長する燿子
2022/08/29 10:44
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投稿者:kotep - この投稿者のレビュー一覧を見る
両親と別れ祖父と暮らす燿子、実力者の妾の子で甘やかされて育てられた体の弱い立海。山の中で過ごす二人の少年と少女を温かく見守る照子。燿子は勉強や友と遊ぶことに幸せを見出し、立海も自分で考えて行動することに喜びを感じ始める。照子は二人の成長を見守り、過去の自分を振り返る。そして彼らの時間が再び動き始める・・・・・。
燿子の成長も楽しみですが、立海がどのような大人になるかは興味がありますね。燿子と立海の今後も期待です
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投稿者:nazu - この投稿者のレビュー一覧を見る
親に捨てられた少女と、跡取りの重圧を抱える繊細な少年が出会うことで、本人たちだけではなく、若くして夫を亡くした女性や少女の祖父などの心模様が変化していきます。家庭教師の女性の言葉が素敵ですね。
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家族のことや友達のことでうまくいかない少年と少女と”おあんさん”、とりまく人々。劇的に何かが変わるのではなくて、じわじわと変わっていくお話だと思う。
2015/9/16
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大人の事情に翻弄されるふたりの子供たち。
ふたりのささやかな幸せがかなったと思うと、その矢先にくしゅっと大人の手でそれを潰されるようなシーンが何度もあり、その度に、切なく苦しい気持ちにされられます。
適度な距離感でふたりを見守るおあんさんこと照子と立海の教育係青井の存在が救い。
でもそのふたりの力も、さらに大きな力には及ばない。
可愛らしく微笑ましい子供たちの姿が愛おしく、だからこそ切ない。
自立と自律、前を向いて歩き始めた耀子の成長とその後を知るために、今回はこのままシリーズを続けて読む予定です。
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未読のまま続編を先に、いつか読む日がいまだった
中途半端な救いじゃないこと、そして自立と自律に
燿子だけじゃなく、照子に、そうやって巡る気持ち
では、謹んで続編の再読と
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一時帰国の際、大阪で買ってきた本は8冊。
これが最後の1冊(涙)
伊吹有喜さんは大好きな作家さんの一人。
この『なでし子物語』は読みたいと思っていた一冊。
書店で「ポプラ文庫」の棚を探したけれど、見つからず。
店内のパソコンで検索すると在庫は3冊ある。
場所を確認すると、先ほど私が探した棚。
カウンターで尋ねてみると、文庫担当の人に電話連絡してくれた。
カウンター横で待つことに。
が…
かなり待っても書店員さんがやって来ない。
その後、友人と待ち合わせだったので、カウンターの方に「また来ます」と伝え、売り場を離れた。
ちょっと歩いたところで、「お客様~!」と後ろから大きな声が。
私のこと?と思って振り返ると、女性の書店員さんが走って追いかけてきた。
「お探しの本がありました!」
書店員さんの手には一冊の文庫本。
「フェアの最中で、違う場所に陳列していました」と。
手渡された本を見ると…、フェア用のカバーがかけられていた。
これは、わからないわ!
書店員さんが追いかけてきてくれたおかげで、手に入れることができた『なでし子物語』
書店では書店員さんたちは、本の陳列方法、フェア等々、様々な努力をされている。
今回は、出版社主導のフェア。
このカバーがかけられていたら、見逃してしまう。
書店員さんも探すのに時間がかかったわけだ。
それでも、私一人のために、探し回ってくれ、書店の外まで追いかけて来てくれた。
感謝、感謝だ!
父を亡くし、母の愛情を受けずに育った燿子を引き取ってくれたのは祖父だった。
祖父と暮らし始めた燿子は、裕福な家庭に生まれながらも自分の居場所がみつけられない立海と出会う。
幼い日、二人はお互いを思いやり、お互いを支えに生きていくのだが…
伊吹さんの本と出合ったのは【風待ちのひと】だった。
2011年、タイの洪水でバンコクに居ることができず、チョンブリのホテルに避難中に読んだだっけ…
自然の前では無力で、自分では何もできない焦りの気持ちがあった頃。
ただひたすら”風を待つ”
そんな時があってもいいよね…
そんなふうに勇気づけられた本だった。
やっぱり伊吹さんの本は良い。
『なでし子物語』の続編も読んでみよう。
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自立と自律。やらまいか。燿子と立海、照子に青井先生。寂しい辛い人生も心持ち一つで前向きになれる。かおをあげてうつくしく生きて行きたい。
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子どもたち(立海と耀子)へ向けられる大人たち(照子、青井、耀子のおじいちゃん)の眼差しが何ともあたたかく、ほっとする物語。
「どうして?」ではなく、「どうしたら?」と考えて前に進むようにと青井が耀子を諭すところは、離れてしまっても境遇に負けることなく、強く生きていって欲しいという耀子への想いが伝わってじ〜んとしてしまった。
常夏荘の様子の描写も美しく、映像化されたら素敵だろうなぁと思った。
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途中までずいぶんことばがずっしりしていた。だんだんきれいなことが増えてきて、こんないいものあったんだな、みたいな。発見。すきです。
と、思ったら四十九日のレシピの人だったのね。懐かしい。あの本も好きだった。
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子供が主人公で感傷的な作品なので、あまり好みではなかったな。
ただ、最後の方で龍一郎が新婚旅行先で語るシーンは良かったです。
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先に返却期限の迫った「地の星」を読み始めて、
20ページほどで、
これは順番に読まないと!と思って大急ぎで購入。
アマゾンありがとう。
凄い良かった。すんばらしくよかった。
たった数ヶ月の出来事なのに、
かの地で過ごす子ども達にとっても、
周りの大人にとっても忘れられない日々であった
ということがよく伝わっってきた。
いろんな言葉に励まされ、
勇気づけられた。「
「自立(自分で立つこと)と自律(美しく生きること)」
「どうしてをどうしたら」
そして「やらまいか」
いい言葉。
大人の都合で子ども達が翻弄されるけれど、
きちんと見てくれている大人もいる。
大丈夫、リュウカイもヨウヨも
青井先生も。きっと大丈夫。
話の中に、時代のわかるテレビ番組(ドリフ)や音楽(オリビア)がでてきて、
するりとその時代にいけた。
男の子なのに女の子の格好をさせられている
リュウカイの話し方が可愛かった。
「俺」というのに「そうなのよ」なんて、時々出てしまうのが超可愛い。
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「自立と自律」の物語
自立 自分の力で立つということ
うつむかずに顔をあげて生きるということ
自律 自らを律すること
美しく生きるということ
母親に見捨てられた7歳の少女耀子と
大金持ちの一人っきりの跡取りという重圧に
苦しむ少年立海と
過去の思い出だけに生きている未亡人照子が
出会いそれぞれ心を癒しあい、一歩踏み出す物語
耀子は母親に見捨てられて会った事もない
父方の祖父に引き取られ、祖父が働きながら
居住している常夏荘に住む事になる。
そして、同じころ東京から身体の静養をするために
常夏荘に来た子供の立海とともに遊びともに
勉強することになる。
しつけもされず、なにもしらなかった耀子が
教養を身につけ洗練され元気になっていく様子や
ひとりぼっちで戦っていた立海が耀子に心を開いて
元気になっていく様子が読んでいてワクワクドキドキ
して大変に心地よい。
常夏荘のおあんさんこと、照子さんも過去の
思い出の中に生きながらも二人の子供に出会って
過去から一歩踏み出すような気がする。
人は孤独でもそれでも誰かと繋がっている
そしてこれから先も繋がることが出来る。
すごく希望のある、そしてガッツの湧く
素敵な物語だった。
どうして?、ではなくどうしたら?と問いかけるとか
やらまいか!と自分を鼓舞する
など考えさせられ元気の出る言葉がたくさん出てきた。
何度も読み返したいので
図書館で借りたけれども購入しようと思う。
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少し前に読んだ「雲を紡ぐ」の解説の中で、北上次郎氏が作者の作品でいちばん気になっていることとして「なでし子物語」に触れて『読みごたえ抜群の書だ』としてあったので、読んでみたいと思っていた。
最初は少しつかみどころのないお話に思えたが、ゆっくりと山間の里、峰生の、常夏荘での、耀子と立海の物語に惹き込まれた。
父を亡くし母には置き去りにされ祖父が仕える屋敷に引き取られた少女・耀子。庶子である生い立ちや病弱な体に苦しむ少年・立海。
互いに仲良しになりたいがそれぞれが持つコンプレックスや育ちの違いもあって接し方が分からず、だけどもおずおずと少しずつ距離を縮めていく様が好ましい。
「リウのひみつ」に書かれた子どもの遊びや六田家でのクリスマスパーティーなど時代を感じさせるほのぼのとしたエピソードと、大人の事情が生み出す理不尽で苛烈な出来事や過去の経緯が交互に語られていく構成が絶妙。
その中で子どもたちの心の持ちようや考え方の成長が感じられ、加えて耀子と常夏荘の女主人・照子の目線でこれまた交互に語られることで、親の立場・子の立場、それぞれの視点で受け止めることも出来る。
夫を亡くし、息子とも心が通わず、過去の思い出の中だけに生きる照子だが、立海の中に夫や息子の面影を見る彼女を通して女親の葛藤もよく描かれており、新婚旅行の逸話は女盛りだった頃の彼女を思わせて味わい深く、亡き夫がその時聞かせたという「星の娘っこ」の話が、これもまた綺麗。
立海の家庭教師の青井の、二人の子どもを子ども扱いをせず、その個性と人格を尊重してひとりの人間として接し、ひとつひとつ言い聞かせていく姿にも好感。不遇を乗り越えて来た彼女の凛とした言葉はフレーズにしっかりと留めておこう。
冒頭の解説はこう続く。『3作で十分に堪能できる。しかし個人的な願望にすぎないのだが、このシリーズをあと2作、書いてほしいとずっと熱望していた。…第四部は年内には刊行される予定というから愉しみだ。…まだその第四部を読んでもいないのに気が早いことだが、出来れば第五部も書いてほしい。そのときまで元気でいたい。それがただいまの私の目標である』
北上さん、あなたが続きを読めないのが残念です。そして、これからあなたの文章を読めないのが寂しいです。