焼け跡のユディトへ

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文章は細部まで神経が行き届いているようだし
文章力はある方だと思うんだけど、
不思議と読んでいてあまり面白さを感じない。

しっかり作られていることを感じさせるものの
ワクワク感やハラハラ感、トキメキを感じない。

今後に期待か。。

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出だしがあまり好きな感じではないかも…と思って読み進めると少しずつ気になりはじめ、あっという間に読んでしまった。戦後の広島（呉？）を舞台にしたミステリー。歴史をちょこっと学んでいる者としてはなるほどなぁと思うこともちらほらあり、その描写も興味深く読んだ。まさか、こういう結末だとは思わなかった…。けれど、最後の手紙の内容がこの物語の核心になるのかな。

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敗戦後の雰囲気や槙紫苑を始めとした女性キャラが魅力的に描かれていたものの、なかなかストーリーが進展せず事件関係者の聞き込みを繰り返すばかりで退屈に感じてしまいました。
また、時代背景や舞台を活かした動機は良いセンスをしていると思いましたが、読者が読み解くための手掛かりが不十分なため素直に感心出来ませんでした。

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なんだろうなぁ、うーん。思ったより冗長に見えてしまったのはなぜだろう。時代背景が自分に合わないのかもしれないとは思ったが、それに加えて登場人物への感情移入ができなかったんだろうかね。

人間らしいというか、人間くさいというべきなのかもしれんけど、変に感情的なやつと妙に冷静なやつの両極端な人ばかりな気がして、普通な人はいないのかと。普通な人はそもそもこういう類いの物語に登場しないと言われたらそうなんだろうけども。

ただこういう時代にこういう人たちがいてこうやって感情豊かに生きてきたのだ、ということを知ることは大事なんだろうと思う。