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紙の本
縁の切り方 絆と孤独を考える (小学館新書)
著者 中川 淳一郎 (著)
ネットでもリアルでも「つながる」ことは本当に幸せなのか? ネットニュース界の第一人者が、ネット上での豊富な事件簿や自身の壮絶な体験を赤裸々に振り返りつつ、本当に重要な人間...
縁の切り方 絆と孤独を考える (小学館新書)
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商品説明
ネットでもリアルでも「つながる」ことは本当に幸せなのか? ネットニュース界の第一人者が、ネット上での豊富な事件簿や自身の壮絶な体験を赤裸々に振り返りつつ、本当に重要な人間関係とは何かをあらためて問う。【「TRC MARC」の商品解説】
「つながるバカ」につける薬とはなにか?
「自分にとって不要な人間関係ならば、容赦なく縁を切るべし!」──そう断言するネットニュース界の第一人者が、自らの「諦観」の根源を初めてさらけ出した問題作。ネットでもリアルでも、「つながる」ことは本当に幸せなのか? ネット上の豊富な事件簿や自身の壮絶な体験を赤裸々に振り返りつつ、本当に重要な人間関係とはなにかをあらためて問う。SNSを中心にはびこる「絆至上主義」に一石を投じる渾身の社会批評。【商品解説】
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紙の本
絆・繋がりが蔓延するこの日本でもっと読まれるべき本
2015/01/04 01:06
4人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ほう - この投稿者のレビュー一覧を見る
縁を切る時の5つのポイント・人間関係への諦念・4章での愛する人との死別・終章の筆者の最後の文章が心に刺さる
紙の本
縁を切るのではなく、交友関係を選択する
2015/07/05 22:30
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ドン・キホーテ - この投稿者のレビュー一覧を見る
縁というものは果たして切れるものなのだろうか。縁には切れる縁と、切れない縁があると言われている。親子の縁を切るという言葉は時折聞くことがある。親が子を勘当することは、この縁を切ることになるのであろうか。
この場合は縁を切るといっても、単に個人の交わりを断つというほどの意味であろう。本来の親子の縁などは切れるものではないはずである。どこまで行っても死ぬまでは縁が切れることはないと思うのだが。
本書の著者、中川は不惑を超えたネットニュース編集者である。すでに書籍も数冊ものにしている。本書を読むと中川が経験した体験談がふんだんに書かれている。色々な人物との交友が描かれているのだが、実に多様な人がいるようだ。
また、これは業界の特徴なのかどうか分からないが、無責任で適当な連中も少なくない。人との付き合い方の基本を踏みにじって生きている人間。こういう人は早々に縁を切るべきだと中川は憤慨する。当然であろう。こういう人物は敬遠するに限る。こちらのストレスがたまってたまらない。
中川は、縁を切る人、縁を持ち続ける人を峻別して生きている。ただし、中川が言っているのは付き合う人と付き合わない人を区別するということであって、縁をそのように捉えている。一度会ってみて縁を得て付き合っていく。一度会って縁ができてもおかしくはないが、親子の縁、同窓生の縁、とは所詮異なると思うのだ。
一度会って縁を得たが、自分の生き方とは合わないので付き合いをやめるというのは、縁を切るというよりは、要は交友関係を断つ、すなわち絶交ということである。私の定義としては絶交であって、縁を切るとは言わない。
タイトルにあるとおり、縁の切り方と書かれているので、やはり絶交という意味である。親子や同窓生などの縁を切る方法を論じているわけではないのだ。サブタイトルにある絆、孤独は交友関係に関わる言葉である。親子関係に絆は無関係である。
中川はその縁とかかわる一つの要素として、金銭の貸借を例に挙げている。交友関係の縁は金銭の貸借の有無で変わってくるようである。交友関係に関して言えば、本書はなかなか興味深いのである。最後に孤独という問題を持ち出している。一人で過ごすことができるか否かである。自分にとって孤独とは何か、どういう状況を孤独と捉えるか。
老後は交友関係は限られてくるし、新たな交流を求める意欲も減退してくる。すると、その数も自ずと減ってくる。その場合に孤独とどう向き合うかは人によって異なる。一人で生きるということは出来ないとすれば、どのように交友関係を築いていくかを考えることはけっして無駄にはならない。