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石油の帝国 エクソンモービルとアメリカのスーパーパワー
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  • カテゴリ:一般
  • 取扱開始日:2014/12/19
  • 出版社: ダイヤモンド社
  • サイズ:21cm/642p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-478-02910-7

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紙の本

石油の帝国 エクソンモービルとアメリカのスーパーパワー

著者 スティーブ・コール (著),森 義雅 (訳)

すべてはアラスカ沖原油流出事故から始まった! アメリカ最大最強の企業「エクソンモービル」が世界で繰り広げた資源獲得競争の知られざる裏側を余すところなく描き出す迫真の国際ド...

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石油の帝国 エクソンモービルとアメリカのスーパーパワー

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商品説明

すべてはアラスカ沖原油流出事故から始まった! アメリカ最大最強の企業「エクソンモービル」が世界で繰り広げた資源獲得競争の知られざる裏側を余すところなく描き出す迫真の国際ドキュメンタリー。【「TRC MARC」の商品解説】

著者紹介

スティーブ・コール

略歴
〈スティーブ・コール〉1958年ワシントンDC生まれ。ニューアメリカファウンデーション会長、コロンビア大学ジャーナリズム大学院学部長などを歴任。「アフガン諜報戦争」等でピュリツァー賞受賞。

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みんなのレビュー10件

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評価内訳

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2015/02/02 20:55

投稿元:ブクログ

例えば、テレビ局がこの本のどれか一つの章を取り上げたとしたら、それだけで少なくとも一時間の特別番組を制作できる筈だと思う。もしそんな番組が制作されるのなら、出来ればそれを会計帳簿上の数字や組織の上に立つ人々の視点からではなく、現場で働く者たちの視点から描いて欲しい。この本に描かれている世界の一部に身を置いて来た者としては切にそう願う。この業界が米国のみならず日本でも人々から好意を持って受け止められていないと認識しつつ、それでも国内のエネルギー供給の一助になればと思いながら、文字通り汗と泥にまみれて働いているもののことを身近に知るものとしては。オイルショックの記憶のない世代、それは居間の照明が裸電球であったことも、集合住宅の最上階に住む友達をコンクリートむき出しの階段を登って訪ねたこともない世代、更に言えばテレビに色が着いたときの感動を知らぬ世代だとも言える世代が、居心地の良い部屋のソファーでぬくぬくとテレビを観ながら好き勝手言えるのも日本にエネルギーを届けたいという気持ちがある人々がいるからなのだということを、ほんの少しでも解ってもらいたい。

もちろんジャーナリストとして対象を批判的な立場で眺め取り組むことは重要であると思う。けれど、エクソンモービルの本当の凄さは、この本の中心で描かれているテキサスやワシントンの大物たちの中だけにあるのではなく、過酷な現場で働く人々の中にこそあるのだということが、石油のことを余り知らない人々にも伝わるようにも描かれていたなら、と少し残念に思う。例えば、ダニエル・ヤーギンの「石油の世紀」は、本書以上の大分な上に取り扱っていた時代も広範囲だったけれど、視野が多角的で躍動感があり、初めての海外赴任で石油開発の前線に携わり始めた頃に読んだせいもあるが、身に沁み始めたこの業界の巨大さを噛み締めつつ、わくわくしながら読んだ記憶がある。けれど、残念ながら、本書は、これを読んでこの業界で働いてやろうと思う人々を沢山生み出すとは思えない。山崎豊子の「不毛地帯」を読んでやりがいを感じた記憶が、執拗に本書に対して批判的な感情を喚起する。

とは言え、本書のような大分の石油業界にまつわる本が出版されるということは良いことだと素直に思うし、次々とこのような本が世に出てくるアメリカという国は、やはり石油に対する一般市民の関心が高い国なのだなとも思う。日本における石油会社のイメージは実に偏っていて、今は横文字の名前の会社ばかりになった日本の石油会社だって、利益の大半はガソリンを売ることではなく、掘って探し当てた石油を生産して販売する部門が支えていることを知っている人の数は少ないだろう。例えばエクソンという会社がガソリンを売る以外に何をしている会社であるかを知る人の割合は、日本では極端に小さいだろうけれど、アメリカでは石油を生産して儲けていることはもう少し知られているからこそ、原油高の恩恵を受けている石油会社からもっと税金を取れという議論にもなるのだろう。それでもこのような啓蒙書のようなものが出版されるということは、やはり石油会社の実態というのは謎めいているものだなと改めて認識す���。あからさまに言及されてはいないが、ロックフェラーという名前が喚起する陰謀めいたイメージが、拭い去り難く存在するのだろう。

確かに、エクソンという会社は昔から何か得体の知れない会社であるというのが業界での一般的な印象で、そこに働く従業員たちも決して楽しげな人々ばかりではないことも事実だと思うけれど、このスケールでプロフェショナリズムを徹底している組織が稀有であることもまた事実だと思うし、そこのところは素直に称賛されて然るべきだと思う。本書でも、ある一面での彼らの徹底ぶりは描かれているとは思うけれど、もう少し負の印象に結びつかない部分の彼らの凄さが描かれても良かったのにとも思う。もっとも、本書に描かれているエクソンモービルという恐るべき規模の会社の徹底ぶりは、想像していた以上のものであったこともまた事実だけれども。

2015/04/19 13:46

投稿元:ブクログ

221頁上段末「音楽評論家がリチャード・ワグナーについて述べた……」
このあとまたドイツの音楽家である「バック(Bach)さん」が登場するかも知れない。
なるほど,一貫している。
260頁:〔ロシアの〕オリガークス(新興企業家)
408頁:〔ベネズエラの〕ヒューゴ・チャベス
******
392頁:アルン・ガス田。 この「・」を93頁以下のところでもつけてほしかった。ネットで調べる手間がはぶけたのに。
447頁:より破綻的なシナリオは……
 何度か,この「破綻的」という表現がでてくるが,わたくしの語彙にはないので,どうもしっくり意味がつかめない。ネットで調べてみるとbreakthroughが原語なのかも知れない。とすれば,いままで考えられなかった技術が創出されて,石油の代替品が発明され,石油会社は破滅的なダメージをこうむる,ということを,この「破綻的」は意味しているのだろうか。
507頁:オビアンに対する組織的で政治的な反対勢力は無きに等しく,本物かでっち上げかを問わず,陰謀を企てた者を時折,裁判にかけ,投獄し,処刑した。
 主語をくれ。あるいは,受身にし忘れたのか?
600頁下:沖合掘削が行われていたが……是非を争われた。
 是非/当否が争われた? 是非が問われた?

2015/04/16 07:09

投稿元:ブクログ

かなり長かったけどおもしろかったです!
エクソンモービルの1980年代くらいからの話なんですが、かなり細かく書かれていてよかったです!
長くて細かいので途中読み流して覚えてないとこも多いです。

企業文化が一貫していて厳しく管理されているところはビジョナリーカンパニーの内容と通じるところがあたように感じました。

自社のベストプラクティスにこだわって採算性のいい投資に集中しすぎるあまり、政治的に不安定な国の油田開発が遅れてモービルを買収したり、
シェールガスの開発の開発に遅れてXTOを買収したところはイノベーションのジレンマの内容と通じていたように感じました。

2015/02/07 11:00

投稿元:ブクログ

昨年末(2014)に本屋さんでかなり分厚目の翻訳本を見つけました。値段も高くて少し迷いましたが、この本の主題は、私がかつて勤務していた会社と深い繋がりがあるものであったので読むことにしました。

本国の米国においてもこの会社について書かれた本はいままで無かった様で、丁度良い時期にこの本に巡り合うことができて感謝しています。

私が印象に残ったポイントは、長い間トップに君臨したレイモンド氏が強い財務体質を作り上げたこと、エクソンがモービルと合併したことで思わぬ苦労をしたこと、今流行っているシェールガス・オイルの開発競争には後れを取っていたことでした。

以下は気になったポイントです。

・分割解体後のスタンダード石油のうち、最大のニュージャージ、これに次ぐ、ニューヨーク2社がエクソンモービルの前身である。ピーク時にはアメリカ市場の90%を支配していた(まえがきp2、p35)

・バルディーズ号事故後には、尊敬される企業として第6位であったが、110位に落ちた(p33)

・強力な選抜システムでは、勝者は素早く昇進することが期待できたが、同時に素早く業務を覚え、2,3年で異動することが求められた。競争とゼロサムの結果しか残らないので、同僚に対する不信感が生まれた(p39)

・上級幹部は、勤続4~7年のあたりで、エクソンに骨をうずめるか去るかに分かれることに気付いた。結果として単なるOIMSの支持者だけでなく、熱心な信奉者たちが上層部を占め、牽引する会社となった(p39)

・エクソンは1990年代の終わりには、多くの国営石油会社と比較すると、14位以下の規模に過ぎなかった。(p54)

・1998年6月にAPIの主催の会合にて、レイモンドは、日本におけるエクソンとモービルの製油所を統合するという小規模な案を持ち出した(p61)

・レイモンドの貢献は、新規事業の廃止を助言したこと。太陽光投資を清算して、政府の補助金に頼るような事業はエクソンの事業でないとした(p80)

・石油は藻や動植物性のプランクトンからできているので化石燃料と言われる。植物の残留物は徐々に地下の熱と圧力によりイオン化して石油に変化する(p124)

・2000年以後重要さを増したアフリカにおける石油開発での分け前を得たければ、モービルの遺産であるプロジェクト(アフリカ等)に依存せざるを得なかった(p138)

・オランダ病とは、大規模な天然ガス発見後のオランダ経済におきた経済の歪みをいう。資源を得た場合の国家は、資本と才能は本来生産的で自足的な経済部門(農業など)から離れてしまうようなこと(p163)

・モービルとの合併後に、レイモンドは2万人を削減、投資家に約束した30億ドルを大きく上回る80億ドルのコスト削減をした。工場要員を除いた統合会社を、合併前のエクソンと同程度以下のサイズにしたいとした(p215)

・最も手ごわい競合相手であるシェルは、イギリスとオランダに分裂した企業統治、リーダシップ引継ぎに混乱の起きやすい60歳定年、分厚い��僚機構であった。エクソンはシェルをパートナーとして選んでいた(p221)

・2003年時点でアメリカ経済は毎日1200万バレルの石油を輸入する必要があったが、その供給は世界中の石油会社が生産する石油の購入で賄えた(p227)

・1980年、アメリカエネルギー情報局は石油の確認埋蔵量は世界で28年分とした、20年後には37年あると予測している(p241)

・アメリカが1日に消費する石油2000万バレルのうち4分の3は、輸送量燃料で残りは産業用途。発電は、石炭・天然ガス・水力、原子量(p307)

・エクソンは2030年までにバッテリー技術、太陽パネルのブレークスルーは起きないとしていた。予測不可能なブラックスワン(炭素課税、炭化水素燃料使用の制限など)を除いて(p309)

・ガソリン小売はアメリカ人にとって近い存在であるが、どの大手会社にとっても悪名高き低収益部門、エクソンモービルの目標がより良い社会的評価を得るのであれば、小売りビジネスから全面撤退して、デュポンのように目立たない姿勢を保ち高収益をあげる企業になる選択肢もあるとレイモンドはのべた(p315)

・漏えい装置は警報を鳴らした、警報を正しく診断できなかったのは人間であり、当社には重大な不注意はない、というのがエクソンモービルの主張(p387)

・石油埋蔵量の議論で変化したのは、実際地下に眠っている石油の量ではなく、石油の位置を特定し、経済的に組み上げる技術力の力(p421)

・エクソンモービルは、太陽光も風力も本格的な脅威とみなしていなかった、それらは電力供給システムであり、石油産業の心臓部である輸送燃料に影響を与えなかったから(p441)

・エクソンモービルにとって破綻的なシナリオは、電気自動車の急激な普及である。ハイブリッドの増加による石油消費量の減少は、新興国での消費増加と相殺される(p447)

・1997年北京において、レイモンドは地球温暖化自体が起きていないことを示す証拠について論じた。それ以後のリーダー達は、京都議定書、排出権取引などの公共政策を批判してきた。それに対して2009年に政府は炭素税導入の検討を示唆した(p531)

・オバマは、ハリウッドとウォール街に支援を依頼したが、ヒラリーのようにフォーチュン500社との幅広い繋がりはなかった(p545)

・大手国際石油会社は、XTOのような新興のガス会社を追いかけていた。メジャーはXTOが乗った国内ガスブームに乗り遅れていたから(p571)

・掘削会社は、企業秘密として岩石の粉砕に使用する化学物質の組成を公表しなかったので、地域住民はその液体が健康に害があるか否かを判断できなかった(p578)

・エクソンモービルにはシェブロンの倍の収益性をもつ巨大な化学部門を持っていたため、シェブロンより利益を上回ることができた(p588)

2015年2月7日作成

2015/05/31 16:00

投稿元:ブクログ

国際NEWSで目にした出来事の背景はこうだったのか。国家よりも大きな企業が国家を相手に交渉して工作して仕事を進めていく。スケールが違う。

国際線の機内で読むと、より気持ちが入り込みます。

2016/01/24 18:25

投稿元:ブクログ

エクソンモービルという世界最大の民間企業であり、一つの帝国と言える規模を持った、石油会社の話。
その影響は単に石油価格と、そこに紐づく産業にとどまらず、政治、戦争、貧困、そして環境問題などに関わり、世界のありとあらゆる”石油の出る場所”で、利権と結びつく。
それゆえに同社の姿勢はある意味で一貫していて、「資源から生まれる利益を追うだけの存在」として内外両面に、例外を認めずに厳しく対処する。特に本書の前半、リー・レイモンド時代はそれが顕著。時にアメリカと同一視されがちですが、実態はアメリカからおいしいとこだけいただいてる印象。すごい企業だなと思います。もはや世界の公務員みたいな感じ。
読み物としては、石油流出事件から、海賊の問題、インドネシアやチャドの独裁政権とのつながり、地球温暖化問題への対応など、話題に富んでおり面白い。紙の書籍は分厚すぎるのが難点ですが、その分厚さに見合う内容ではあります。

2015/07/29 22:14

投稿元:ブクログ

エクソンの30年前のアラスカでの原油流出事件からスタートし、モービルとの合併、Bpのメキシコ湾の事故までの道のりを淡々と俯瞰する。
経営的には、利益率の向上と埋蔵量の増大が中心に据えられてきた。そのせいで流出事件はおこったが、そこで学んだことにより、BPとは違う緻密な企業文化が確立した。一方その文化は閉鎖的なもので、地球温暖化に対する否定的な態度(一方BPはBeyondPetroleumとまでコピーを作った)、フロンティア諸国での政治や軍との癒着や非合法的な活動の疑いが分かる範囲で記載される。一方政治との結びつきはアメリカでは限定的なようでズブズブという印象は持たないが要所要所でロビー活動やチェイニーとの関係を使ってようではある。

2015/03/27 23:52

投稿元:ブクログ

 600ページを超える大著である。アメリカを代表する大企業で、世界一を競う会社であるエクソンモービル社の社史とも言うべき内容で、1989年のアラスカでの原油流出事故から現在までの同社のさまざまな事件やトラブルなどの出来事を時系列に28章に分けて描いたものである。
 1章分の出来事でも1社長の任期かけて対応するような大ごとばかりであるが、実質二人のCEOの時代の出来事である。
 エクソンは世界中で原油を生産しているため、政治や紛争などとの関わりも濃い。強固な意志を持つリーダーに率いられたゆえに、それらの困難を乗り越えて業界に君臨できたのが示される。これは利益維持や対敵姿勢だけではなく、事故防止などにもあてはまる。
 米国政府よりもしっかりした経営哲学を有し、それを頑なに実践する強さが、本書の題名に現れている。恐ろしいほどの会社である。

2015/06/19 13:53

投稿元:ブクログ

[純私的巨像]民間石油会社として世界最強とも言える規模と能力を誇るエクソンモービル。とてつもなく巨大なこの「帝国」が20世紀末から21世紀初頭にかけて、世界中でどのような活動を行ってきたかを、徹底的な調査に基づいてまとめた作品です。著者は、ピューリッツァー賞を複数回受賞しているスティーブ・コール。訳者は、帝石で自らも石油事業に関わった経験を有する森義雅。原題は、『Private Empire -Exxonmobil and American Power-』。


とにかくスケールがデカく、あらゆる照射角からの精読に耐える一冊。比類なき国際資本が世界情勢にどのように影響を及ぼすかの一端が垣間見えるとともに、石油をはじめとする天然資源をめぐる人間ドラマの数々にしばし呆然とさせられました。エクソンモービルが何故にトップランナーでいられるのかについても言及がなされており、その分厚さにたじろいでしまいそうになりますが、ぜひエネルギーに興味のある方にはオススメしたい良書です。


エクソンモービルとアメリカ政府の距離感に関する指摘も非常に興味をそそられる点でした。最低でも数十年単位で経営を考えている同社にとって、選挙の影響等から数年単位で政策が変わりうるアメリカ政府は、大筋において信頼足りうるパートナーであり、ときに「救世主」であるものの、決定的に同社の根幹に関わる件では違う道を歩むことができるという点が強く印象に残りました。そしてその「違う道を歩むことができる」というところに帝国と称しても遜色ない力が表れているように思います。

〜エクソンモービルは、世界のどこにおいても自分たちのルールは自分たちで書くのである。〜

大著の翻訳、本当にお疲れさまでした☆5つ

2015/02/08 22:13

投稿元:ブクログ

この一冊石油の帝国 スティーブ・コール著 エクソンモービル 強さの内幕を活写
2015/2/8付日本経済新聞 朝刊

 民間石油会社として世界で最大・最強のエクソンモービルは、長年、秘密のベールに包まれてきた。本書は、ピューリツァー賞受賞記者の著者が、その実像に迫った大作の翻訳本である。







 主に1990年代から最近まで、同社が世界を舞台にどのように事業を進めてきたのか、この間の2人の最高経営責任者(CEO)に焦点を当て、調査報道のタッチで描かれている。アラスカ沖原油流出事故から始まり、モービルの買収、新生ロシアの資源開発を巡るプーチン大統領との交渉、西アフリカの油田開発で遭遇したテロの脅威などに、経営トップがどう対処してきたのか、その舞台裏が明かされている。


 エクソンモービルの真骨頂は、原油価格が高騰しても低迷しても、常に高収益を上げてきた点にある。しばしば、官僚的で独善的だと批判されるが、その強さの源泉は、厳格な規則と管理手法を徹底させ、絶え間なく効率性を追求する企業文化にあることがよく分かる。


 一方、石油企業の宿命は、長期的に埋蔵量のリプレース(補填)を行わないと、ジリ貧に陥ることである。毎年の生産量を上回る新たな埋蔵量の追加がなければ、ウォール街から厳しい評価を受ける。エクソンモービルが、中東やアフリカ、ロシアなどの産油国で、誘拐や内戦、現地政権内の権力争いや住民の人権侵害訴訟など、様々なリスクに直面しながらも、資源確保に奔走する最大の理由がそこにある。その際、共和党政権時代には、ホワイトハウスとの緊密な人脈を活(い)かした資源外交が重要な役割を果たしてきた。


 同社が2009年末に米国のシェール開発企業XTOを総額410億ドルで買収に至った内幕や、社内外で強まった高値買いへの批判など、シェール革命の実態を知るうえでも参考になる。また、長年、地球温暖化を疑問視してきた同社が、オバマ政権の誕生を契機に、環境税の導入支持へと軌道修正した背景が克明に描かれており、興味深い。とくに、議会やホワイトハウス、シンクタンク、環境保護団体などへのロビー活動は、米国での政策決定のプロセスを知るのに役立つ。


 シェール革命によって、今世紀もかなりの期間は石油とガスの時代が続きそうだ。エクソンモービルのプリズムを通して最新の世界エネルギー事情を知ることができる本書は、日本のエネルギー戦略を考えるうえでも多くの示唆が得られる。




原題=PRIVATE EMPIRE


(森義雅訳、ダイヤモンド社・3000円)




▼著者は58年米国生まれのジャーナリスト。ワシントン・ポスト紙の編集局長などを歴任。著書に『アフガン諜報戦争』など。








《評》日本エネルギー経済研究所研究顧問 十市 勉

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