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リヴァイアサン 1 (光文社古典新訳文庫)
「万人の万人に対する闘争状態」とはいったい何なのか? 近代国家論の原点であり、西洋政治思想における最重要古典の新訳。1は、国家を構成する個々の人間を、その本性から考察した...
リヴァイアサン 1 (光文社古典新訳文庫)
リヴァイアサン1
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- 税込価格:2,442円(22pt)
- 発送可能日:1~3日
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商品説明
「万人の万人に対する闘争状態」とはいったい何なのか? 近代国家論の原点であり、西洋政治思想における最重要古典の新訳。1は、国家を構成する個々の人間を、その本性から考察した第1部を収録する。【「TRC MARC」の商品解説】
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イングランドの哲学者トマス・ホッブスが新しい国家理論の基礎付け、新たな政治秩序を確立することを目的に著した書です!
2020/05/10 10:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、イングランドの哲学者トマス・ホッブスによって1651年に発表された政治哲学の書です。同書では、人間が持っている感覚やイマジネーション、言語、また運動、知識などについて述べた後に、人間の自然状態の性質やそれを乗り越えるための規範である自然法を論じた第1部「人間について」に始まります。また、第2部「国家について」では国家が創設される理由や国家における主権者と臣民の関係を論じています。第3部「キリスト教国家について」ではキリスト教の政治原理に始まり、聖書での教会や教会権力の意義を考察しています。第4部「暗黒の王国について」では暗黒の支配者について述べており、最後の結論では人間の本来的な能力からそれまでの議論を概括するという構成になっています。光文社古典新訳文庫からは2巻シリーズで刊行されており、同書はその第1巻目です。ぜひ、第2巻目も合わせてお読みください。
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既成の権威の虚構を排し、人間社会の安定のために必要なものを洞察する近代人ホッブズの偉大さがわかる本
2017/03/25 20:39
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:福田陽二郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大辞林は次のようにリヴァイアサンを説く。
“自己保存の権利を自然権とし、それは相互間の闘争状態を招き、逆に自己保存をおびやかすとする。それを回避するため、自然法に従った社会契約により、絶対的権力をもつ国家(リバイアサン)を設定すべきだと説く。 ”
これを読んだあなたは、ホッブズは絶対君主制や恐怖政治を肯定しているという印象を抱くだろうか?あるいは、個々人の自由や自発性を軽視しているのではと思うだろうか。
少なくともこの1巻を読む限り、彼はそのようなことは全く述べていない。述べているのは個々人の平和と安定のために必要なものは何かということであり、そのためには強大な権力をもった国家が必要であるということだけである。そのために個々人が国家に譲渡すべき権利は何かということである。
ホッブズは他者との不和による戦争状態をもたらす人間の愚かしさの背景にあるものを様々に洞察する。なぜ占いや宗教にすがるのか。なぜ互いに安心して約束を結べないのか。そういた愚かしさを克服し、自然法が命じる平和と安定を妨げるそれら要因を防ぐためにはどのような権力が必要なのか。それをホッブズは構築しようとしているのである。
なおホッブズは人間は平等であり、対等な人間関係が必要だとしている。ゆえにアリストテレスが述べる「人間は支配する側と支配される側に別れる」という分別に異を唱える。彼はエリートたる支配者が下々の民を導く方策としてリヴァイアサンを書いたのではない。
自由や平等を是とする近代社会をもたらしたのは西洋人であり、だからこそ世界を制覇できた。ホッブズは既成の権威に囚われず、ゼロから(ただしキリスト教の信仰は捨てていない)人間社会の本質を洞察し、その上で新しい社会秩序を模索した。この知力にこそ西洋人の強みがあることを本書は伝える。
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第一巻は人間の本性や諸々の用語の定義
2018/09/19 10:53
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ポージー - この投稿者のレビュー一覧を見る
人間とはこういう性質を持つ云々などと延々につづく部分は今でも共感できて、とくに退屈でもない。
昔の本はちゃんと用語を説明してくれているからうれしい。