電子書籍
大学生から社会人まで、アウトプットを必要とする人の必読書
2017/05/15 08:32
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:坂の下の落人 - この投稿者のレビュー一覧を見る
卒論や修論を書こうという学生さんから、会社で提案書や企画書を書かざるを得ない担当者まで、とても有益なヒントが満載の良書です。
学生の時にこれを読んで、論文を書いていたら、もう少しましなモノが上がったなと思いました(笑)。
実践者ならではの説得力のある提案やヒントが惜しげもなく披露されてますので、本書を読めば、ちょっと人には聞けなかった疑問点や不確かな思考、行動パターンの裏付けが得られて、もやもやが氷解することがひとつはあると思います。
この内容で新書ですからかなりお買い得な一冊だと思いますが、内容が骨太で濃いので、読書経験が浅いと若干重く感じるかもしれません。
ただし、読了すればそれなりのモノが残ることは保証します。
知的生産術、知的成果物、アウトプットを求めてる人は必読の書です。
久々に良い読書をしたと思えました。
ことあるごとに読み返す価値ある本と言えます。
紙の本
考えるだけでなくて
2015/11/24 07:47
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:シンジー - この投稿者のレビュー一覧を見る
やはり学者と違うのは、実行力が伴っていること。実践的で参考になる記述が多い。
紙の本
押しつけがましさがない良書
2015/02/24 23:38
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:はんつと - この投稿者のレビュー一覧を見る
外資系コンサルでありながら落ちつけがましさがなく、実に謙虚な良書。99の心得のうち、心に残った9個程度だけ実行に移せばよいと説く。私は、冷蔵庫でなくイケスを作るイメージという心得が最も心に響いた。実践したいと思う。
電子書籍
勉強になった、役立てたい99の心得
2019/12/04 20:45
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mistta - この投稿者のレビュー一覧を見る
知的生産術という言葉が刺さって読んだ。
知的生産術が目指すもの、正しい順番、陥りやすい
罠、そして磨き方。
勉強になった。そして、役立てていきたい。
特に「紙に書く」「手を動かす」を意識して実践したい。
わかったつもりになっていそうな箇所も有るので
何度か読み返して理解を深めたい。
紙の本
本当に大事なのは「行動の技術」だった!
2018/11/06 08:47
3人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、いくら思考の技術やロジカルフレームを学んでも、ちっとも成功しないという方々に向けて編集された作品です。実は、成功に導くための技術は、思考の技術ではなく、行動の技術であると著者は断言しています。では、行動の技術とは一体どういったものなのでしょうか。また、どうすれば習得できるのでしょうか。同書にはそのことが非常に丁寧に書かれています。ぜひ、一度、読んでみてはいかがでしょうか。
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決断力と言うのは要するにポジションを取れるかということです
ポジションを取らないと評論家になってしまうからです
イノベーションは部外者と新参者が起こす
直感こそが歩きパートとアマチュアを分ける
企業経営のみならず人類の歴史上において組織や個人を壊滅的な状況に導いた意思決定の多くは自分の社会的な立場を守るために故意に捻じ曲げられた情報や論理によって生み出されたということを特に知的生産に従事する立場にある人はゆめゆめ忘れてはなりません
思考深めようと思ったらまずとにかく紙に書き出してみる 自分の頭の中の情報や思考を頭の外に出して相対化してみるということが重要です
人に話すと言う事は言う事は考えをまとめたりアイデアを出す生み出したりするためにとても有効な手段だということを覚えておいてください
説得より納得納得よりも共感を求めていく態度をしなわえない失わないようにして欲しいと思います
重要なのはよく言われるような常識を疑うと言う態度を身に付けることではなく見送って常識と疑われて常識を見極める選球眼を持つと言うことです
知識を積み重ねると知的ストックが極端に偏って独善に陥る可能性があります
こういった意思決定を破壊する知識を積み重ねると知的ストックが極端に偏って独善に陷る可能性があります
品質を破壊するメカニズムを集団浅慮、グループシンクと名づけました
要するにどんに知的意識の高い人でも似たような意思意見や意識思考を持った人たちが集まると知的生産のクオリティーは低下してしまうということです
よく一生懸命やってるのに評価されないと口をこぼしとかいるのですかそういう人の話を聞くといつも80点をとっていますと言う人が多いのです
これは全くダメで、そうではなくいつもは60点でやり過ごしながらここぞと言う時に150点を取りに行くというのが知的生産における勝ち方になります
ヘルマンヘッセのデミアン
ある人間を憎むとするとその時僕たちは自分自身の中に救っている何かをその人間の像の中で憎んでいるわけだ自分自身の中にないもの何か私たちを興奮させはしないもの
転記先で重要なこと後から精度の高い検索ができるという点です
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☆4.5
素晴らしい!「思考は現実化する」よりずーっとマネしたい本だよ!!
費用対効果が劇的だよ。著者が惜しみなく披露しているノウハウは全て、考え抜かれ洗練されていて非の打ち所が何もないよ。タイムリーにこの内容を受け取れたことは、大変嬉しく思うよ。
この本こそ、何度でも読み返して身につける価値があると思う。知識ストックを厚くするために、今後は買った本に書き込んだり、ブクログだけでなくEvernoteにも読書メモをストックするよ。
「より良い世界の構築のために使ってほしい」という著者の願いに応えられるよう、しっかり内容を把握して、ノウハウを活用していきたいよ。
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自分の立場が、監督者へと上がっていくにしたがって、どうしたらいいのか右往左往する日々。
何かの参考にしたく、手にした本。
この本が設定するほど、私の仕事はさほど知的生産的なものではないが(笑)、監督者として心掛ける点は理解できた。
今までは行動で示していて、それがフットワークが軽いと評価され、会社でここまで来たのだけれど、これからはそれだけではだめなのだ、そうするのは主に部下の仕事で、部下がそう動きやすいように、提案しなければならないのである。
…提案するということは知らなければならない。
勉強、かぁ…逃げられない(笑)
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知的生産の「戦略」、インプット、プロセッシング、アウトプット、知的ストックを厚くする、という章立て具体的なノウハウが網羅されている実践的な一冊。
課題解決に取り組んでいるビジネスパーソンにお勧めです。
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<実践メモ>
97 メモは9つまで(10分以内)
79 読みたい本だけを読む
73 質問には質問で返す(反論や懸念のケースあり)
※「思考停止ワード」
※1時間考えてもダメなら次の手
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巷に溢れるなんちゃってコンサルOBの、しかもちょっと在籍していていただけの本とは違い、非常にしっかりとした内容である。
知的生産において、論理性は必要な能力の1要素に過ぎず、それ以外の術を包括的に扱っている点が新しいと言える。
とはいえ、一部の内容はやはり難しいと感じる。実態を丁寧に表しいるため、仮説思考が大事ではあるが、仮説にこだわりすぎてはいけない、インタビューの準備が大事であるが、インタビューシート通りに進めすぎては行けない、など一見矛盾するような内容がいくつかある。
だが、それはきっと正しくて、知的生産の実践においては、振り子のように行ったり来たりすることが必要であるし、時には自らちゃぶ台返しするようなことも必要なのだと思う。
曖昧にやっていたことが整理されて視界がクリアになった気がする。
個人的にハッとした箇所としては、相手から何か質問が出た場合、ほぼ間違いなくそれは提案に対する反対や懸念を質問に混ぜているっといった下り。自分の経験を思い返しても正にそうであるし、そういうときこそ対話が必要なのだと感じた。
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コンサルの知的生産術。山口さんの本はわかりやすいし、共感できて、実践してみようと思うものがたくさんある。
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外資系の人って、資料は綺麗に書くし、
なにより説明が分かりやすいなあって思い、
どんなふうに仕事に取り組んでいるのか気になって、
手に取ってみました。
フレームワーク等、思考の技術を増やすのは当然ですが、
それよりも大事なのは行動の技術。
だから読書するだけで、たいていの人は上手くいかない。
昔から独学でフレームワーク等勉強してましたが、
なかなか身につかなかったなと思い出した。
とある時期から、思考法が変わったと思いますが、
きっかけはフレームを考えるというアプローチを取ったこと。
フレームワークを使うのではなくフレームを考えること。
そのために何を伝えなければならないのか、
といったゴールから逆算して考えること。
これをやり始めることで、少しコンサルタントっぽい
思考が出来るようになった。
【勉強になったこと】
・求められる品質に対してリソースが足りない場合、
たいていの場合上手くいかない。
何よりもリソースが重要。
・ギャップが出たら、即エスカレーションくらいの
行動で十分。特にリソースでギャップが生じたとき、
自分で解決出来る選択肢はほとんどない。
・論理的に筋が通っていないように思えるときこそ、
知的生産のコアとなるネタが隠されていることが多い。
・インパクトのある成果物を作成するアプローチ
①相手が知らないような一次情報をまとめる
②相手が知っている二次情報を組み合わせて、
洞察を提示する
・情報収集の成否は「腰の軽さ」である。
・特定分野についてのインプットをする場合、
3~5冊程度の主要書籍を読むので十分。
・知的生産物のクオリティは、異なるポジションを
取る人と摩擦を起こすことで初めて高まる。
・判断に必要な情報がそれなりに集まったにも
かかわらず、解が見いだせないときは、
問題は間違いなく「問いの立て方」か
「情報の集め方」に問題がある。
・質問をもらった場合、それが本当に「わからない
言葉の意味を確認する」といった純粋な質問で
ない限り、ほぼ間違いなくそれは質問という名を
借りた反論。その反論をくみ取った質問を返す
ことを心掛けること。
・創造性とは「なにかをつなげること」
・知的ストックを厚くするための14のカテゴリ
経営戦略
マーケティング
財務・会計
組織
リーダーシップ
意思決定
経営全般
経済学
心理学
歴史
哲学
宗教
自然科学
芸術
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タイトルだけみるとよくある自己啓発本かなと思いきや、内容が濃い。かなり濃い。大学院では美術史、電通からコンサルというバックグラウンドもあって、他の外資系戦略コンサル本とは毛色が違って、いい意味で裏切られます。文中の様々な引用からも教養の深さが窺い知れます。
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なかなかの名著。本当に本質的で大事なことがたくさん紹介されている。他人に進めたい一冊
<メモ>
☆知的生産では統合、分析、論理、創造の4つの脳のモードを段階に応じてうまく使い分けることが求められる。
・事前にこれだけははっきりさせたいという問いを明確化しておく。
・良い質問を作るコツ。紙に書き出すこと。
・良い質問というのはわからないからできるのではなく、全く逆に完璧にわかるからこそできる。
・論理的に筋が通っていないように思えることにこそ、知的生産のコアになるネタが隠されていることが多い。わかったふりをしない。インタビュー結果をアウトプットとしてまとめられない可能性が高まってしまう。
・相手が知らないような一次情報を集めて情報の非対称性を生み出す。顧客がすでに知っている虹情報を高度に組み合わせて情報処理し、インサイト洞察を生み出す。この二つが知的生産の実務でインパクトのある成果物を生み出すためのやり方。
・どうして君は他人の報告を信じるばかりで自分の目で観察したり見たりしなかったのですか ガリレオガリレイ
・煮詰まったらまずは虚心坦懐に現場を見てみる。知的生産におけるゴールデンルール。
・あるまとまった量の時間をかけて腰を据えてみる。現地現物の重要ポイント。観察の対象や立証しようとしている仮説の種類にもよるが少なくとも1日くらい時間を使ってゆっくりと観察する。細切れに何度も観察するより結果的に効率的なケースが多い。
・現地現物を現地見物にしないために。あらかじめ問いを持って現場に臨む。仮説を持つ。
・集められる情報の質と量というのは、運動量で決まる。
・知的生産として世に訴えられる情報は3種類のみ。事実、洞察、行動。
・決断力というのは要するにポジションを取れるかどうか。
・知的生産におけるプロセッシングのほとんどは手を介して行われる。
☆考えているか悩んでいるかの判断基準。手が動かなくなるか言葉が生まれない。
1時間以上にわたって手が動いていない、言葉が出てこないと思うのであれば、壁に頭突きし続けるような不毛な突貫はあきらめて、別の方策を考えるようにしましょう。
☆答えがひねり出せない状況は問いの立て方か、情報のインプットの仕方に問題があると考えた方が良い。
・創造性というドリルを駆使するためには論理性という地図を用いて掘り下げるべきポイントを明確化することが必要。
・直感的に筋の良い手を思い浮かべられるかどうか、最終的には直感こそがエキスパートの重要な要件。
・企業経営のみならず、人類の歴史上において、組織や個人を壊滅的な状況に導いた意思決定の多くは、自分の社会的な立場を守るために故意に捻じ曲げられた情報や論理によって生み出されたということを特に知的生産に従事する立場にある人はゆめゆめ忘れてはなりません。
・一次情報から洞察や示唆を引き出す際の作業上のコツについて説明すると紙に書き出してみて並べてみるということ。耳で聞いて知っている情報も一度視覚化してみることが新たな示唆や発見が得られることがある。
・ふわふわとした概念を全て視覚化されたグラフによって表現する。思考を深めようと思ったら、まずとにかく紙に書き出してみる、自分のアタマの中の情報や思考をアタマの外に出して相対化してみる。
・視点、視野、視座の取り方を他人と変える。視野を変えるというのは考察の対象となる時間空間を広げてみるということ。視点を変えるというのは物事の多面的な側面に着目してみるということ。視座をあげるとは誰の利益を背負っているかという立場を変えるということ。
・あるべき姿の位相をずらすことで思わぬ解決策が見つかることがある。
・どうしてもプロセッシングがうまくいかない時、立てているといに問題がある可能性がある。問いをずらすまたは問いを裏返すことで違う道筋が見えてくる可能性がある。
・論理で語れるのは人ごと。自分ごと化すると言葉にならない。つまり論理にならない。
・セオリーに反した禁じ手にこそ、思いも寄らないような決定的な好機・危機が潜んでいる。
・科挙に受かる前は建前の勉強をして、受かった後は本音の勉強をさせられる。儒教は支配のための学問ではなく支配を正当化するための学問と言われる。
・イノベータの特徴としてwhyなぜという質問を度々投げかけている。
。
・大谷の論考を丸呑みすることなく、あくまで自分で考えた論理展開を補強するためのパーツの一部としてつかえばいい。
・メッセージが伝わらない根本原因は情報少なさではなくメッセージの結晶化の甘さにあることが多い。何が言いたいのか、伝えたいことは何かを研ぎ澄ます子tなく生煮えの状態でアウトプットすると問題は解決されない。
☆全ての知的生産物は最終的に行動の提案に繋がらなくてはならない。具体的だることは受け手にとって会社の幅がなく行動が一点に絞り込まれるということ。実行可能であるということは、実行案が受け手の能力やその他の制約条件に照らして破綻していないこと。
・ベクトルではなく到達点を伝えること、関係者にとって何をいつまでにどれくらいまで進めればいいかが明確になる。
・本当の意味で人を説得して行動を変えさせるためにはロゴス・エトス・パトスの三つが必要。論理、倫理、情熱のこと。
・アウトプットを出して反応を見るのでなく、アウトプットを出す前に予測することに意味がある。
・組織の中に必ずカウンターバランスを持ち、常に摩擦が起きるようにする。
☆常識を相対化できることでイノベーションにつながる。目の前の世界をそういうものと受け止めて諦めるのでなく、比較相対化してみる。そうすることで浮かび上がってくる。普遍性のなさにこそ疑うべき常識があり、厚いストックがそれを映し出すレンズとして働いてくれる。
☆新しい組み合わせを作り出す才能は事物の関連性を見つけ出す才能に依存する。アイデアの質はアイデアの量に依存する。イノベータは成功したから多く生み出したのでなく、多く生み出したから成功した
・MBAに補うべき分野 歴史、哲学、宗教、自然科学、芸術