紙の本
ジュンペイ、エイミー、トビアス
2015/11/07 15:46
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:szk - この投稿者のレビュー一覧を見る
列強国へ力を示すために果敢に挑戦した純国産飛行機「ニッポン号」での世界一周飛行。乗組員は7人のはずなのに、8席用意されている。その8席目に座るのがアメリカ政府の意志に背き行方不明となっていたエイミー。エイミーの命を助けたのが山本五十六。そして偉業にまぎれて祖国へ返してあげるよう取りはからう。どんだけ紳士なのだ五十六。エイミーと順平の恋は叶わなかったけど、お互い忘れられない人になるよね。最後エイミーが送ったトビアスへのメッセージがいちばんじんときた。飛行機乗りらしいやりとり。絆ありつつ儚い気持ちが切ないね。
紙の本
エイミーたちと一緒に世界一周!
2023/06/18 19:51
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
下巻に登場するエイミーは、上巻にも増して魅力的!日本語を話すからかグッと親近感が増しました。そして、この下巻のアメリカを去るシーンは、すっごく感動的。他にも感動のシーンもスリルのあるシーンも満載で、エイミーたちと一緒に、世界を一周した気持ちになり、すごく良かったです。
紙の本
面白く、かつ感動的に
2019/07/04 22:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:たあまる - この投稿者のレビュー一覧を見る
『翼をください』は、赤い鳥の歌ではなくて、原田マハの長編小説。
飛行機の草創期の話。
とはいっても、大型機で世界一周をやろうかというころ。
純粋に空を愛する人と、戦争のための思惑で飛行機を利用しようとする人。
それが絡み合っていく後半が特におすすめです。
航空機の発達で、人類は移動手段が革命的に飛躍しただけでなく、殺戮も非常に大がかりになりました。
航空技術の発達がないと、大量破壊兵器は使えません。
そんなテーマをはらみつつ、面白く、かつ感動的に物語は進みます。
原田マハ、うまいなあ。
最後、MRJが出てくるのは、CMみたいで興ざめでしたが。
紙の本
Amelia Mary Earhart
2015/03/17 15:01
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:CoolG - この投稿者のレビュー一覧を見る
我らがヒロインは、何処へいったんかな?もちろん飛んでるんやろけど(^^)翼をもらったもんね>_< 作中ではマイアミまで現れへんから早くみんなに合流しないと置いてかれるぞっとヤキモキ(・・;) そんなこと心配してもしょうがないやんってつっこまれそうやけど(゚O゚)\(- -;、それだけ引き込まれてたんやろね(^^) 楽しかったぁ*\(^o^)/*
紙の本
面白かった!
2019/10/15 20:28
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
エイミーがとても魅力的。実在の人物も出てくるので臨場感がありドキドキしながら読めました。山田さんも素敵です。
紙の本
泣くよね
2017/02/09 22:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ムジクムジカミュージック - この投稿者のレビュー一覧を見る
もうさ、涙腺弱いのよ。そしてマハさんの本で涙なくして読んだものってあるかな?ってことで、今回も泣かされました。人を好きになる時の少し傲慢な気持ちとか、人を愛するときのあったかい気遣いとか、自分の中に湧き上がる気持ちにあらがえないこととか、気持ちが通じたと感じられる時、道を歩ききったと感じられる時の充実感とか・・・そういうひとつひとつに一緒に気持ちがゆれ、むっとし、泣くという。まぁ映画とか漫画とか目に見える形で与えられるものも感動はするけれど、小説って本当すごい。と思ってしまった。
投稿元:
レビューを見る
さて物語は下巻に入り、新聞社の記念事業として世界一周大飛行が計画され、山田順平もカメラマンとしてその乗員に選ばれる。勇躍、羽田を飛び立ち、いよいよベーリング海を越える前日の札幌に現れた“ボーイ”とは…。
あとがき読むまで知らなかったけど、ニッポン号の世界一周は毎日新聞が企て成功させ、GHQにより史実から消された実際にあった壮挙らしく、そこにアメリア・イアハートという女性初の大西洋横断飛行を成し遂げた、これも実在の女性パイロットの物語を絡ませて、読ませるお話に仕立てたよう。
イアハートの遭難には色々な説があるらしく、なるほど、そこからよくぞお話を膨らませたなぁという感じで、まあ、あり得ない設定だけど、だからこそ面白いってところはあり。
意外とあっさりしたお話で、展開もありがちと思うけど、手に汗握る場面や細やか登場人物の心根の描写など読ませ処を心得た展開に安心して頁を捲る。
投稿元:
レビューを見る
資料に書かされている感が強かったですよ、原田さん。本当に、書きたかった作品なのでしょうか。。
上巻で予想していたとおりの展開だったことも含め、このようなタイプの本はたくさんあると思います。概してメッセージ性の強い作品がほとんどのような気がします。
でもこの作品からは何も感じられませんでした。メッセージを求めていたわけではありません。
あえて言うなら…原田マハらしさが。
もっと飛行機を、もっとエイミーを美しく描ける方だと思うので。残念でした。
もちろんフィクションなので、こんなことを言うのは論外かもしれませんが…エイミーが操縦して、英国戦闘機の機銃掃射から逃れるところがありますよね。
あれはあり得ないと思います。エイミーが原田さんの描くように戦争を忌み嫌う高潔な心を持つ飛行機乗りなら。上巻ではエイミーが戦闘を経験したことがあるような場面は少しもありませんでした。
戦闘には、飛行機乗りの素質とはまた別の素質も必要なのでは?
エイミーにあのようなことをさせてはいけなかったのではないのかな…実話なら仕方ないのですが、あくまでも世界平和を望むエイミーがまるで戦闘機乗りのような…。
いつもなら原田作品の最初から最後まで途切れることなく流れるメロディーのようなストーリーの展開にすっかり酔わされてしまうのですが、この作品からは、風も光も感じられませんでした。作品世界そのものとは関係のないところに、文学とは関わりのない目的があったからこそ成立した作品なのでしょうね。
投稿元:
レビューを見る
日本にも世界一周に挑んだ純国産の「ニッポン号」があった。彼らの努力に敬意を表し、彼女の協力に感謝を捧げたい。そして「日本」の飛行機が世界の空を飛ぶのを見たい。国境線のない平和な世界の空を。
投稿元:
レビューを見る
世界一周した「ニッポン号」
世界一周を目前にして疾走した
アメリカ人女性パイロット
2つの実話を絡ませた小説
事実は小説より奇なりだからか
興味深く、歴史上の事実が重く
またドラマチック
上下巻だけど、先が気になり面白く
集中して読んでしまいました
投稿元:
レビューを見る
1970年代に「赤い鳥」が歌った曲のタイトルではありません。原田マハの作品で、飛行機のパイロットの話。舞台は太平洋戦争前の日本とアメリカ。
・これまで自分も知りませんでしたが、世界で初めて、飛行機で世界一周の大飛行を成し遂げたのは、実は日本の新聞社の飛行機だったとのこと。そしてその数年前に、アメリカの女性パイロットが、同じく世界一周大飛行に挑戦し、途中で謎の失踪を遂げているとのことで、この本は、その二つの事実に基づいて作られた物語で、感動間違いなしの作品でした。
・実在した女性パイロットの名は、アメリア・イヤハートというそうで、1927年に大西洋単独飛行に成功したほか、米大陸単独横断無着陸飛行や、ハワイ・ロサンゼルス単独飛行、その他数々の飛行記録を打ちたてた女性。スミソニアン博物館にもそのパイロットスーツや写真が展示されていて、今でもアメリカを代表するヒロインだそうな。
・そんなアメリアが計画して実行した世界一周大飛行は、ヨーロッパからアジアを廻るルートで飛び、最後当時日本が統治していた南洋諸島付近を飛行中に突然消息を絶っているとのこと。
・この本の(上)では、アメリアではなく、エイミーという名の女性パイロットが、その数々の飛行記録を打ち立てる活躍が描かれております。飛行機を心から愛し、上空から見る世界には国境はなく、世界はひとつと、平和を訴えて飛んでいたエイミー。
・しかし、世界一周飛行の途中で、アメリカ政府の軍事作戦に知らず知らず加担させられていたという事実を知ります。このままアメリカに帰国すると、アメリカは日本と戦争することになると絶望したエイミーは、自ら飛行の途中で計画を破棄するという、悲しい結末で一端終わります。
・そしてその数年後、今の毎日新聞社が世界一周大飛行計画を立ち上げ、海軍と三菱重工の協力を得て、純国産飛行機「ニッポン」を完成させ、飛び立ちます。搭乗者は7名でここまでは史実と同じ。そこにもう一人の搭乗者を、出発直前に登場させ、この搭乗者の協力により、数々の苦難の飛行を乗り越えて、「ニッポン」は世界で初めて、世界一周飛行を成功させる。というのが(下)の話。
・この8番目の搭乗者がエイミーであり、実際にはフィクションな話ですが、アメリカの軍事作戦に加担してしまったという絶望を乗り越え、「ニッポン」の搭乗員と共に再度世界一周飛行に挑戦し、極秘にアメリカの家族のもとに帰った後、再び「ニッポン」に戻ってきて、「私に翼をください」と語るエイミーの姿は、なかなか感涙ものです。
・実際のアメリアの消息については不明で、今でもアメリアの乗った飛行機の捜索はされていて、昨年その残骸の一部が発見されたとのことです。物語では、当時日本の統治国だった台湾でエイミーは、他の7名と別れ、その後消息を絶つことになっています。この別れもまた感動的です。
・解説によると、この作品は原田マハが作家デビュー間もない2006年頃に企画化されて誕生したとのことで、新人作家がこれほどの話を書いたのかと、その才能にも感心してしまいました。
・その他、登場する人物としては、ル���ズベルト大統領やアインシュタイン、山本五十六中将、そしてほんの少しだけ湯川秀樹なんかも登場して実に興味深い。エイミーの悲しみはありますが、物語全体としては、苦難に立ち向かう力強さと、世界一周を達成したというサクセスストーリーの明るさがあり、読後感は非常に爽やかです。
・これはぜひとも映画化してほしい。エイミー役には、今ならマッサンのエミーがいいかも。最近なんともやるせないニュースが多いですが、そんな滅入る気分を晴らしてくれる、超お勧めの1冊です。
投稿元:
レビューを見る
エイミー生きてた!8人目のクルーとしてニッポンに乗るなんて。とてもわくわくするお話でした。エイミーかっこい。山田をはじめ、クルーもみんな素敵。キラキラしてる。そうか、空の上では国境なんてないんだね。世界はひとつ。
投稿元:
レビューを見る
世界はひとつ。
ただ、遠くへ。
ひたすら遠くへ。
そして、
きっと帰る。
必ず帰ってくる。
投稿元:
レビューを見る
世界はひとつ
全世界の人が、そう思うことができたならば…
エミリーの生き方に大きく感銘を受けました。
きっと私が知らない素晴らしい人がまだまだたくさんいらっしゃるんだろうなぁ。
原田さん、ぜひまた素敵な方の物語を書いて出版してください。
投稿元:
レビューを見る
翼をください 下
第二次世界対戦前に純国産の飛行機「ニッポン号」が、世界一周したのは実話でした!
どんどん世界情勢が悪くなるなか、よく飛んだものだと。。
このお話はアメリカの有名飛行士の女性の話を織り交ぜながら、空には国境がない。平和を維持しようという想いが込められています。
男たちの情熱が清々しい!
読みやすいのでオススメです!