- カテゴリ:一般
- 発売日:2015/02/02
- 出版社: 青土社
- サイズ:23cm/421p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-7917-0284-8
ユリイカ 詩と批評 第47巻第3号3月臨時増刊号 総特集150年目の『不思議の国のアリス』
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書店員レビュー
ルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』特集号
ジュンク堂書店大阪本店さん
英語で書かれたものとしては、シェイクスピアに次いで最も読まれている作品とも言われる『不思議の国のアリス』。白ウサギを追って、不思議な世界に迷い込んだ少女。その世界では奇妙な住人達と、元の世界の道理が全く通じないナンセンスが待っていた。日本でも絶大な人気を誇る『アリス』について、様々な視点から論じた特集号。
『アリス』は少女から女性へ成長する過渡期の通過儀礼の暗喩だとする(割とよく知られる?)議論から、『アリス』の世界には初期コンピューター言語的な認識システムが組み込まれているという議論、または初音ミクとアリスの共通点やら、1973年の金本位制システムの終焉と『アリス』人気の関係性、日本のサブカル系女子がなぜ『アリス』を愛するのかについての討論などなど・・・文学の話題にとどまらず、そうきたか!という感じの議論も多くて面白い。
『アリス』は出版から150年経った今でも広く読まれている作品であり、他の作品に引用されたり、後代に与えた影響も大きい。この特集号は、『アリス』は何となく知っているけど読んだことがないという人でも、この作品を巡る議論の裾野の広さと大人達もが長く惹きつけられる理由を垣間見ることができて楽しめるのではないだろうか。