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紙の本
すみれ (文春文庫)
著者 青山 七恵 (著)
十五歳のわたしの家にとつぜんやってきて、一緒に住むことになった三十七歳のレミちゃん。むかし作家を目指していたレミちゃんには「ふつうの人と違う」ところがあった…。季節のうつ...
すみれ (文春文庫)
すみれ
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商品説明
十五歳のわたしの家にとつぜんやってきて、一緒に住むことになった三十七歳のレミちゃん。むかし作家を目指していたレミちゃんには「ふつうの人と違う」ところがあった…。季節のうつりかわりとともに描かれる人と人とのきずな、人間のみにくさと美しさ。そして涙がおさえられない最後が待ち受ける。【「BOOK」データベースの商品解説】
「あたし、当たり前の幸せなんか、いやだ…」 大人になりきれない37歳の元文学少女レミちゃんと、もう子どもではいられない15歳の作家志望の藍子の、心ゆさぶる友情の物語。【「TRC MARC」の商品解説】
涙がおさえられない最後が待ち受ける
十五歳のわたしの家にやってきた三十七歳のレミちゃん。作家を目指していたレミちゃんには「ふつうの人と違う」ところがあった……。【商品解説】
15歳のわたしの家にやってきた37歳のレミちゃん。作家を目指していたレミちゃんには「ふつうの人と違う」ところがあった……。【本の内容】
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紙の本
手を放してしまった誰かに。
2018/01/23 11:00
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kaoriction - この投稿者のレビュー一覧を見る
ページ数も少なく、案外サクサクッと読めてしまうのだが、深い。
そして、難しい内容だ、と思う。
まだ余韻が残っているし、語りたいこと、書きたいこともたくさんあるのだけれど、まとまらないし漠然としすぎている。
なんだろう、この感覚は。
親としても、ひとりの人間としても、様々なことを考えてしまう、考えさせられる作品。
もう一度、じっくり読み込みたいと思った稀な作品。
十五歳の藍子の家に突然やってきた三十七歳のレミちゃん。両親の大学時代の友人だ。彼女は昔、作家を目指していて「ふつうの人と違う」ところがあった。
レミちゃんと藍子の生活を通して描かれる 人として、ひとりの人間として生きてゆくココロの在り方。人間のココロの、ほんとうの部分とそうでない部分と。葛藤。
「青春小説」とか「少女の成長物語」とか、そんなヤワな言葉では片付けられない気がする。
突然やって来たレミちゃんは突然去ってゆく。もう少しレミちゃん側の物語としても読んでみたいと思った。
斉藤くんの手紙には何て書かれていたのか、とか。
長編としても十分成り立つ作品に思える。
「レミちゃん、わたしね、いちばん大事な言葉に何枚もいらない飾りの言葉をかぶせて、包んで、本にして、知らないだれかに投げつけてるの。そのうちたったひとりでもいい、だれか一人が最後の大事なひと言にたどりついて、それを何かの助けにしてくれたなら、今まで自分が手を放してしまっただれかが、別のだれかにきっと救われるんだって、ほとんど祈るみたいに、無理やり信じて、書いてるの。」
この言葉は、作者自身の書くスタンスなのかな?と思ってしまうのはあまりにも浅はかなのだろうか。。。?
一生懸命に言葉を探して、生きる意味を探して、もがいて、苦しんで。不器用な人たちの居場所はいったい…
そして、レミちゃんはどこかで藍子の書いたものをきっと読んでいる!と信じて、願って。
電子書籍
今から
2018/12/25 13:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
20年ほど前のお話ですね。
自分にとっては、最近というイメージだけど、読んでみたら、この20年で変わった事も色々あるかもしれない。それをこの小説の中に探しに行きたい。