- カテゴリ:一般
- 発売日:2015/02/06
- 出版社: 日経BP社
- サイズ:19cm/493p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-8222-5074-4
読割 50
紙の本
ファーマゲドン 安い肉の本当のコスト
著者 フィリップ・リンベリー (著),イザベル・オークショット (著),野中 香方子 (訳)
安い肉を食べれば食べるほど、生態系も健康も地球資源も荒廃する。その先にあるのはファーマゲドン(ファーム+ハルマゲドン)だ。今日のフードシステムの本質に迫り、集約的な食料生...
ファーマゲドン 安い肉の本当のコスト
ファーマゲドン
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商品説明
安い肉を食べれば食べるほど、生態系も健康も地球資源も荒廃する。その先にあるのはファーマゲドン(ファーム+ハルマゲドン)だ。今日のフードシステムの本質に迫り、集約的な食料生産の実態を暴く。【「TRC MARC」の商品解説】
まるで工場のような家畜飼育、養殖、穀類・豆の単一栽培……。
一見すると、安価な食料を効率的に大量生産する素晴らしい手段のように見える。
しかし、現実はまったく逆だ。現代的集約農業は、公害をまき散らし、生態系を乱し、貧困層を拡大する。
その先に待ち構えているのは、ファーマゲドン(農業がもたらすハルマゲドン)だ。
私たちは、自分が口にする食べ物についてあまりにも知らされていない。 抗生物質、ホルモン剤にまみれ、不健康に育った肉や魚が安く売られている事実を知ったとき、今後も同じように食べ続けるだろうか。工業型農業が生み出す安い食料が人々の健康と環境を蝕んでいる実態に迫ったのが本書だ。
工業型農業、すなわち動物を飼い、土地を耕すというデリケートな仕事を、機械の部品やゴムタイヤの製造のようにこなす農業が、安い肉を生産する唯一の方法なのだろうか。この考え方は、広く浸透し、長い間、疑う余地のないこととして信じられてきた。政府も、消費者が鶏肉を2ポンドで買える環境を大急ぎで整えた。それが誰にとってもいいことだと信じて。しかし、安い肉がどうやって作られているかは、隠されたままだった。本書では、食料供給よりも利益を優先したために生じた、思いがけない結果について探っていく。国民に食料を供給 するためよかれと思って始められたことが、なぜこれほど間違った方向に進んてしまったのか。
1962年、レイチェル・カーソンは著書『沈黙の春』で、農業が新たに取り入れた工業的手法、特に空からの農薬散布の影響にスポットライトを当て、食料と田園地帯が直面する危機について警鐘を鳴らした。本書は、現代版の『沈黙の春』である。農業、畜産、漁業の工業化が食品汚染、環境汚染、そして種の絶滅を招き、近い将来、破滅的状況(ファーマゲドン)を引き起こすというのが著者の考えだ。 かつて田園地帯では、多様な作物と家畜を育てる混合農業が見られたものだが、今やそれは過去のものとなり、ただ一種の作物あるいは家畜だけを育てる単モ ノカルチャー式農法に取って代わられた。もはや農業に自然との調和は求められなくなった。同じ作物を同じ畑で何度も繰り返し栽培する。土壌がくたびれたら、化学肥料を投入して早々に回復させる。厄介な雑草や害虫は、除草剤や殺虫剤を大量に散布して排除する。家畜は農場から姿を消し、工場さながらの家畜小屋に詰め込まれ、それらの肥やしに変わって化学肥料が、畑や果樹園の疲れた土壌を無理やり再生させるようになった。次第に、かつてない農業の手法が語られるようになった――工場の生産ラインのような飼育方法である。本書では、食料供給において利益を最優先したために生じた、思いがけない結果について検証するとともに、消費者としてどのように行動すべきかを提示する。【商品解説】
目次
- 日本語版序文
- PARTI 厳しい現実 第1章 カリフォルニア・ガールズ――これが未来か?
- 第2章 くちばしでつつく――ラベルに隠された真実
- PARTII 自然
- 第3章 沈黙の春――農薬時代の始まり
- 第4章 野生生物――大いなる喪失
- 第5章 魚――農業が海洋資源を奪う
- 第6章 アニマルケア――獣医に何が起きたか
- PARTIII 健康
- 第7章 無数の抗生剤――公衆衛生上の脅威
著者紹介
フィリップ・リンベリー
- 略歴
- 〈フィリップ・リンベリー〉コンパッション・イン・ワールド・ファーミングの最高経営責任者。
〈イザベル・オークショット〉『サンデー・タイムズ』紙の政治部記者。BBCのテレビやラジオなどで政治コメンテーターを務める。
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