紙の本
死から生へ
2020/04/02 20:29
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
高齢化社会やブラック企業など、さまざまな社会問題を取り上げています。バラバラだった家族が、ひとつになっていく展開も微笑ましかったです。
紙の本
おもしろい
2019/09/25 20:26
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投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
すごく面白かったです。死にたいして、しっかりと考え込まれている感じがして、無茶な話を現実的にとらえることができました。
電子書籍
タイトルがすごい
2018/10/14 08:17
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投稿者:ゆっちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
こんな法案を思いつくことがまずすごいと思う。
ふだん死ぬことを意識して生きていないが、人生に終わりがあると意識することで生き方が変わるなと実感。
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介護と聞けば逃げ出し、相続と聞けば飛んでくる。
何人、兄弟姉妹がいても、大変なことは押し付け合う。
現実、こういうのが多いのだろうな。
自分も介護中のため、気持はよくわかる。
本書の題は突飛ではあるが、これからの老人社会を真面目に考えさせられる深い内容のものだった。
「生きていてごめんなさい」と涙しながら呟くような老後にはなりたくないな。
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出だしの「七十歳死亡法案」が可決、施行が2年後、のところで新聞の日付が2020年になっておりあ、なんかこの「手の届く近未来」感を入れてあるのが妙なリアルさだな、と設定の妙を感じた。
この頃、社会問題的な話題をテーマにした本をよく書いてる作家さんだなーちょこちょこ見かけるなー、と思っていたら、以前に「竜巻ガール」を読んでいた。「竜巻」はそこまで社会問題が全面に押し出されているわけでもなく色々織り込んだショートショート集、な印象だったので、方向転換(?)にへー。となった
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2020/5/9
垣谷さんの本はいつも軽い気持ちでさらさら読める。タイトルはキャッチーであり、新聞の投書やワイドショーでの様々な意見も面白かった。
ただ、この人はいつもそうなのだが、後半からラストにかけて、あからさまにハッピーエンドが出来すぎていてどうしても白けてしまう。
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主人公・東洋子の、我が身に置き換えれば「信じられないほどの家族への従順ぶり」に、だんだん腹が立ってきた。
家族の我がまま、自分勝手、傲慢さにももちろん腹が立ったが、「口にしなければ、教えなければ分からない」場面が多々あったからかもしれない。
タイトルから想像できるように、「介護」の問題が主流になっているが、私自身、見聞きすること、周囲の直面している知り合いの状況などから、「人生定年制」があればよいのにと真剣に思った時期がある。
ハッピーエンドに終わるところが、読後をスッキリさせてくれた。
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何とも過激なタイトル。
かなり荒治療な政策だけれども、馬飼野総理の逞しさには感服。
親の立場で自分の子供の事を思うと、世話にならず逝きたいなぁと思うけれど、子供の立場から親を思うと
やはり長く一緒に居たいと思う矛盾。
しかし、男性群のダメっぷりが酷すぎて笑えてくる。
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図書館で借りて。
うまく行きすぎな感はあるけど、後半色々良い方向に転んで介護がテーマだけれど明るい気持ちで読めた。
全てを抱え込まされた専業主婦、何もやらなくていいと思っている男たち、どちらもいつの間にかそう思い込まされてそうなっている。
お父さんの旅行の相方が理解ある人であること、そして引きこもり長男の幼なじみがバリバリやり手で事態をガンガン変えてくれる上に長男といい感じになるところ。都合良い展開だけど、そこが気持ちいい。峰さんの事態を変えていく力、羨ましい。
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面白いけど、読み始めてすぐ結末が見える。
いっそ廃案にしなければ良かったのに、と思う。
そこで絶望しかないのか、それでも希望を見つけられるのか、それが見たかった。
それに、廃案になったら、亮一の祖母のような人はどうなってしまうのか…
そして廃案にした代わりに増税って…どうなのよ。と思わなくもない。
義理の姉妹は結局どうなったんですかね…しれっと財産せびりにくるのかしら?
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物語なのに、強烈に意見を感じるところがよい。家庭内の絆の脆さをかなりのリアリティで書くのはさすが。最悪のシナリオなのに、どのキャラも悪人にせず、誰も指差すことが出来ず、モヤモヤしながら読む。それがいい。気持ち悪く終わるか、と予想してたら、最後は心地よいエンディングを用意してた。
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評判通りよかった!評判通りよくて、ホントよかった!w
前評判が高いと、期待値と相まって、そうとうよくないと残念な感じになっちゃう困ったさんなもので~~www
ま、こーんな上手くいくわきゃないと思いつつ、おかーさんが家出しっぱなしなところが、またいい感じで♪
それにしても、口減らしとか間引きとか、人間ってホント怖いですよね・・・。
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最後いい感じで宝田家はまとまるけど、そこまでの家族の面々は全員が固定観念の凝り固まった人たちで、読んでてイライラされっぱなしだった(苦笑)
馬飼野首相とマリンコみたいな大臣いたら日本も変わるだろうにね。
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テーマは重いけど着地が明るいため、爽やかな読後感です。
せっかくだから、法案が施行されたらという切り口のものも読んでみたいな。
個人的には、もういいや、と思った時に合法的に死なせてくれる法律があったらいいなと思っています。色々問題が有りすぎて難しいだろうけども。
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そう遠くない近未来の日本。高齢化により、福利厚生費、医療費で国家財政はパンク寸前。政府はこの問題を一気に解決するために「七十歳死亡法案」を可決する。日本国民は誰もが70歳にして安楽死させられることになった。
そんな過激な法案施行まであと2年。日本社会は若者と老人が対立し、険悪なムードに・・・ということにはならず、意外に冷静。財政は健全化、若者は老人介護や税負担減少に喜び、老人は寿命が決まったことで先を考えずに日々を楽しく過ごせる。
そんなうまくいくはずないだろう、とは思う。しかし、今の日本の高齢化問題を解決するには、これくらい強引で非現実的な手段が必要なのかもしれない。
作品に登場するのは、わがままな高齢者、家庭のことには一切興味のない夫、介護疲れの妻、派遣社員でワークプアの長女にひきこもりニートの長男が住まう宝田家。未来の見えない彼らだったが、この法案をきっかけに家族の団結を果たす。