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母になる、石の礫で
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この著者の新着情報

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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2015/03/20
  • 出版社: 早川書房
  • サイズ:19cm/350p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-15-209520-6

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紙の本

母になる、石の礫で (ハヤカワSFシリーズJコレクション)

著者 倉田 タカシ (著)

3Dプリンタが驚異的進化を遂げ、建築物から料理まで直接出力出来る未来。禁断の実験に手を染めるため地球を脱出したファナティックな12人の科学者は、火星と木星の間の小惑星帯に...

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母になる、石の礫で (ハヤカワSFシリーズJコレクション)

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母になる、石の礫で

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商品説明

3Dプリンタが驚異的進化を遂げ、建築物から料理まで直接出力出来る未来。禁断の実験に手を染めるため地球を脱出したファナティックな12人の科学者は、火星と木星の間の小惑星帯にコロニーを建設していた。“始祖”と呼ばれる彼らに産み出された“二世”の虹、霧、針、そしてその下の“新世代”を含む4人は、コロニーを離れ自らの“巣”を建設していた。あるとき虹は、母星の地球から威圧的に近づいてくる巨大構造物に圧倒される。虹たちは対策を検討するため7年ぶりに“始祖”と再会するが、それは過去に2名の“二世”を失った事件に端を発する確執の再燃でもあった―未来的閉塞環境で己の存在意義を失った異形の若者たちの惑いと決意を描く本格宇宙SF。【「BOOK」データベースの商品解説】

地球を脱出した技術者達は小惑星帯にて、3Dプリンタ応用技術で小さな共同体を創っていた。だが彼らと〈二世〉及び地球との対立は、やがて発火点を超える−。異形の若者たちの惑いと決意を描く本格宇宙SF。【「TRC MARC」の商品解説】

約百年後、地球を脱出した技術者達は小惑星帯にて3Dプリンタ応用技術で小さな共同体を創っていた。だが彼らと〈二世〉及び地球との対立は発火点を超える。ハヤカワSFコンテスト最終候補作。【商品解説】

約百年後、地球を脱出した技術者達は小惑星帯にて3Dプリンタ応用技術で小さな共同体を創っていた。【本の内容】

著者紹介

倉田 タカシ

略歴
〈倉田タカシ〉1971年埼玉県生まれ。文筆家、漫画家、イラストレーター。第2回ハヤカワSFコンテスト最終候補作となった「母になる、石の礫で」で単行本小説デビューを果たす。

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評価内訳

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紙の本

シニフィアンとシニフィエの乖離に至るまで。

2016/07/03 14:27

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:うりゃ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る

珍しく本格SFの新刊を読んでみた。
裏表紙の梗概では、シンプルな宇宙SFかなと思っていたのであっさり覆された。
進化した3Dプリンタによって出力されたヒトの「母」の概念が比喩表現を乗り越えて性別に由来しないものとなり、「適度な独立性を持ちつつモノを生み出すモノ」にまで解体されいく様子、別のコミュニティと接触し、従来それが当たり前のものであったコミュニケーションの在り方を突き崩されていく。
無重力下の高度な人文科学小説、という感じがする。

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2015/05/05 16:14

投稿元:ブクログ

 ”母”の概念が揺らぐ。
 作者は男性なのだが、性別と言うより、原材料とエネルギーの争いなのかなぁと言うように思えた。
 例えば、昔はいろいろな専用機器で行われた機能が、いまはスマホ一つで何でも出来てしまう。母はスマホのようなもの。プログラム次第でさまざまなものを生み出すことが出来る……と言うような。

 しかしながら、現実世界で何かを作るには材料が必要で有り、"母"だからなんなんだ?とは若干なる。主人公の行動意義が実はよく見えなかった。すごいシンプルなものを見落としている気がする。

2015/04/19 22:19

投稿元:ブクログ

高度に発達した3Dプリンタ(=「母」(=機械を生み出す機械))によって、料理から建築物、生体まで出力できるようになった世界。その世界で、1ダースのマッドサイエンティストたちは自分たちの理念を実現すべく、超監視社会となった地球を抜け出した。そして、とあるアステロイドベルト(小惑星帯)に拠点を置き、新たな人類を創造することを目的とした<人>計画のため、研究を始める。その研究によって生み出された異形の人間である霧、虹、針ら「二世」、そして、「新世代」の41。自分たちを生み出した科学者たち(=始祖)と決別し、独立して生活していた彼らは、母星からの脅威が迫っていることに気づき、再び始祖と接触することになる。自分たちの理念のことしか考えない狂信的な始祖たち、それぞれ実現したい夢をもつ二世たち、始祖たちに実験台として扱われている新世代の41。迫りくる母星の脅威の中で、異形の青年たちは自分たちの未来、そして、過去のわだかまりについて悩むが、どうにか生きようと行動を起こしていく。

針は、乱暴だが強かで魅力的。虹はどうしようもなく、怖がりで弱虫。霧は優しくしっかりしたお姉さんタイプ。41は自分の感情を表に絶対出さないクールな奴。始祖たちは自分の言いたいことだけをのべつまくなしにわめきたてるコミカルな気違い。

最初の十数ページは情景描写も会話も何を言っているのかよくわからず、苦痛。しかし、読み進むにつれて、設定も明らかになるし、奇妙な語の由来も説明されていく。情報科学の言葉がふんだんに使われているので、詳しい人ならもっと楽しめるかもしれない。

わずかながら謎が残される。科学者たちのリーダー格であったビューダペストはいったいどこにいったのか。雲と珠がいなくなったのは事故だったのか。針はビューダペストをどう思っているのか。

後半で一瞬、エロいシーンが突如として挿入される。

全体として、非常に新しい感覚をもたらすSF作品だ。3Dプリンタの遠い未来を描くSFとして興味深い。