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紙の本
侍従長の回想 (講談社学術文庫)
著者 藤田 尚徳 (著)
敗戦必至の状況に懊悩する昭和天皇。終戦の決断までになにがあったのか。玉音放送、マッカーサーとの会見…。サイパン陥落後の昭和19年8月から極東国際軍事裁判が開廷する昭和21...
侍従長の回想 (講談社学術文庫)
侍従長の回想
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商品説明
敗戦必至の状況に懊悩する昭和天皇。終戦の決断までになにがあったのか。玉音放送、マッカーサーとの会見…。サイパン陥落後の昭和19年8月から極東国際軍事裁判が開廷する昭和21年5月まで側近に侍した海軍軍人の証言。【「TRC MARC」の商品解説】
2014年における史学界最大の話題は『昭和天皇実録』の完成でした。天皇裕仁の一生と「昭和」という時代をいかに描き、評価するか……。この点において『実録』編纂者の苦心は並々ならぬものがあったと思われます。同時にこれを読む側も眼光紙背に徹する必要があります。そのためにもマッカーサーとの会見など『実録』の資料ともなった本書『侍従長の回想』はきわめて重要なものです。多くの読者の目に触れることを願います。
著者の藤田尚徳は海軍大将であり、サイパン陥落後の1944(昭和19)年8月から極東国際軍事裁判が開廷する1946(昭和21)年5月まで侍従長の任にありました。「聖断」に至るまでの天皇の懊悩、重臣たちの動き、玉音放送に至るまでなど、その回想は天皇の側近に侍していた人物でなければ知りえない秘話に満ちています。なかでもクライマックスは1945(昭和20)年9月27日、虎の門の米国大使館における昭和天皇とマッカーサーとの会見です。
2014年における近代史学界最大の話題は『昭和天皇実録』の完成でした。天皇裕仁の一生と「昭和」という時代をいかに描き、評価するか……。この点において『実録』編纂者の苦心は並々ならぬものがあったと思われます。同時にこれを読む側も眼光紙背に徹する必要があります。そのためにも『実録』の資料ともなった本書『侍従長の回想』はきわめて重要なものです。多くの読者の目に触れることを願います。【商品解説】
敗戦必至の状況にあって懊悩する昭和天皇。「聖断」、玉音放送、マッカーサーとの会見まで、側近に侍した海軍軍人による稀有な記録。【本の内容】
目次
- 空襲下の四方拝
- 酒と侍従
- 天皇、軍を叱る
- 和平に動く吉田茂氏
- 天皇の終戦秘密工作
- 陽の目を見た近衛上奏文
- 御意志に遠い重臣の奏上
- 皇居炎上す
- 意中の人、鈴木首班
- 挫折した近衛特使
著者紹介
藤田 尚徳
- 略歴
- 藤田尚徳(ふじた・ひさのり)
明治~昭和時代前期の軍人。1880年東京に生まれる。海軍兵学校(29期)卒業。海軍大学校卒業。海軍省人事局長、艦政本部長、海軍次官、呉鎮守府司令長官など要職を歴任。1936年に大将。1939年に予備役編入。1943年に明治神宮宮司。1944~46年、侍従長として終戦前後の昭和天皇の側近に侍す。1970年没。
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紙の本
海軍大将であり、1944年から1946年まで侍従長の任にあった藤田尚徳氏の貴重な我が国の状況を描いた回想録です!
2020/03/22 11:27
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、我が国の海軍大将であり、サイパンが陥落した1944年8月から極東国際軍事裁判が開廷する1946年5月までの間、侍従長の任にあった藤田尚徳氏による貴重な回想録です。同書には、敗戦必至の状況に苦悩する昭和天皇の姿、空襲の絶えない日々、重臣間の日々激化していく対立、ソ連の参戦、そして原爆投下、といった敗戦直前の我が国の状況が克明に記されるだけでなく、終戦の決断に至るまでの昭和天皇の近辺、昭和天皇による玉音放送、マッカーサーとの会見、そして、後に退位論をめぐって君主として示した姿など、私たち一般民衆には知られざる状況が描かれています。我が国の貴重な歴史の一冊です!
紙の本
昭和天皇の側近
2016/02/14 23:57
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:take76 - この投稿者のレビュー一覧を見る
著者は海軍出身の侍従長で、2・26事件、宮城事件等に遭遇する。後、昭和天皇の侍従長となり、昭和天皇を支える。
特に、宮内庁が現在刊行中である『昭和天皇実録』に多数引用されている回想録である。