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- カテゴリ:一般
- 発売日:2015/03/14
- 出版社: 里山社
- サイズ:19cm/589,16p
- 利用対象:一般
- ISBN:978-4-907497-02-6
- 国内送料無料
紙の本
井田真木子著作撰集 第2集
著者 井田 真木子 (著)
2001年、44歳で夭折した井田真木子の著作集。ノンフィクション長編「小蓮の恋人」「十四歳」、本にまつわるエッセイ、取材方法や執筆の裏側が明らかになる貴重なインタビューの...
井田真木子著作撰集 第2集
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商品説明
2001年、44歳で夭折した井田真木子の著作集。ノンフィクション長編「小蓮の恋人」「十四歳」、本にまつわるエッセイ、取材方法や執筆の裏側が明らかになる貴重なインタビューのほか、酒井順子の寄稿などを収録。【「TRC MARC」の商品解説】
第1弾が各方面より大反響を呼び、満を持して発売決定!
作家、井田真木子の作家としての個性が際立つ第2弾。
【私は『目』でしかない】――井田真木子(本書所収インタビューより)
「井田さんの尋常でなく強い視線を必要としている人は、今もなお存在し続けているのではないか」――酒井順子(エッセイスト)
■『小蓮の恋人』(92年 文藝春秋刊 講談社ノンフィクション賞受賞作品)
最高傑作という呼び声も高い作品。「恋愛」という小さな窓口から入り、中国残留孤児2世の置かれた現状を軸に、日中の戦後史が現代に落としている陰が見えてくる。
■『十四歳 見失う親 消える子供たち』(98年 講談社刊)
援助交際という問題を、「子供版の遅れてきたバブル」と捉え、日本の戦後の躓きと、90年代の中高生の間に漂う終末的空気が結びついていく。団塊ジュニアの青春のダークサイドをあぶり出す傑作。
■『詩集 街』(77年 無限刊)
21歳の井田真木子2作目の詩集。抄録。寄稿に田村隆一氏、会田綱雄氏。
■インタビュー「私は目」(リトルモア)/「世の中のキーワード崩すのがが私の仕事」(「ノンフィクションを書く!」)
井田真木子の特異な執筆スタイル、取材方法を語った貴重なインタビュー2本。
井田真木子はいかにしてノンフィクション作家となったのか。また、どのように被写体の心の声を引き出したのか。作家としての井田真木子の魅力と個性が鮮明になるインタビュー。
■座談会「職業としてのノンフィクションライター」(「海燕」)
(井田真木子+野村進+武田徹+岩上安身)
井田真木子がノンフィクション論を展開する座談会。ノンフィクション界の中でも特異な存在感が露わになる。
■エッセイ「平野啓一郎という人」ほか、本にまつわるエッセイ11篇
井田真木子の読書歴、本との付き合い方を綴るエッセイ
【商品解説】
目次
- 長編「小蓮の恋人』『十四歳』、詩集『街』、エッセイ11本、インタビュー、座談会など。別刷解説:酒井順子、元担当編集者対談。
収録作品一覧
小蓮の恋人 | 9−259 | |
---|---|---|
ルポ十四歳 | 261−488 | |
小さな角の空間よ、再び | 490 |
著者紹介
井田 真木子
- 略歴
- 1956 年7 月19 日神奈川県生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科卒。フリーライターを経て2冊目の著書となる『プロレス少女伝説』で91 年大宅壮一ノンフィクション賞、92 年『小蓮の恋人』で講談社ノンフィクション賞を受賞。その他主な著書に『同性愛者たち』『フォーカスな人たち』『十四歳』『かくしてバンドは鳴りやまず』など。2001 年3月14 日肺水腫により死去。享年44 歳。
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「赤本」と「青本」合わせて見える全体像
2021/12/26 16:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひでくん - この投稿者のレビュー一覧を見る
ノンフィクションというジャンルが希薄化する現代において、その有効性と可能性を示す作品群である。1集の「赤本」、2集の「青本」を合わせて読めば、さらにこの作家の輪郭がはっきりと見えてくる。夭逝に近いだけに若書きの文体もあるが、むしろ、そういった瑞々しい感覚が訴求力を持っている。若い世代に読んでもらいたい、との読後感。この作家の遺志を継ぐ気鋭、新人のノンフィクション作品を読みたくなった。