紙の本
首の振り方観察だけでも奥は深い。
2015/08/11 15:36
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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
鳥類の歩き方を研究している著者が、あまりによく「ハトの首振り」について質問されるので調べてみた結果を著したもの。なぜ鳥の「飛び方」ではなくて「歩き方」に興味をもったのか、というところも面白いのですが、首の振り方も調べていくといろいろと奥が深かったよう。
哺乳類は首の骨の数がキリンでもヒトでも同じと言いますが、トリの場合はかなりいろいろあるそうです。それもいろんな首の振り方があることに関係しているのかもしれません。
ハト以外のトリはどんな時に、どんなふうに首を振るのか?思わず観察してみたくなってしまいます。
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タイトルに惹かれて手に取った一冊。
「カモはなぜ首を振らないのか」
「ハンブルクにおけるユリカモメのハト化」
と、見出しのタイトルが面白い。
鳩の歩行の様子がパラパラ漫画風写真になっているところがステキ。
著者は、2足歩行の動物について研究している方で、
タイトルとは裏腹に内容はマジメで地道なもの。
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まぁ、確かに疑問でした(笑)
首振りながら歩いてるように見えるけど、スローで見ると、ただ降っているだけではないww
興味ぶかかかったです。
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ひとつのテーマを様々な角度から繰り返し検証しようとする姿勢を学べる書です。ハトが首を振るパラパラ写真付き。
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ハトが首を振るのは、歩くためにそうせざるを得ない身体なのだろうと思っていた。
だって、好きでやっているようには見えないもの。哀れな生き物よのう、首を振らないと歩けないとは、と思っていた。
しかし、あれは必要あって振ってたのね。
君たちにはあれが都合がいいのね。
勝手に憐れんでごめん。
しかし、ハトの首振りという、人類が共通して大昔から抱いていた謎は、やっと最近明らかになってきたのだと知って衝撃を受ける。大変なテーマのわりに、軽くいなされそうで研究者の苦労が偲ばれる。
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なるほどと思った。
知識が増えた。
でも、申し訳ないが、読み物としては特には面白くなかったし、これからの私の生活にあまり影響は及ぼさないだろう本だった。
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人間のように眼球がくるくる動かないので、眼球を動かすかわりに首を振って周囲を特に近場を見ようとしているとのことです。ハトの首フリのぱらぱら写真がついています。首フリというと左右のイメージですが、前に伸ばしているという具合です。にわとりの真似をするときの動きです。Duck Sauce 「Barbra Streisand」のgleeパフォーマンスを思い出します。
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おもしろいですよ、この本。
こんな風に動物の行動を研究するのか!と思ったし、鳥の歩き方一つ取っても、分からないことだらけなのも面白い。
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ハト,のみならず,他の鳥が首を振ったり振らなかったり,飛んだり歩いたりホッピングしたりするしくみをマニアックに(?)解説した本。解説といっても専門家向けではなく,ストーリーテリングもうまい感じ。このシリーズらしい1冊。
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本屋でタイトルを見て、たしかに何でハトは首振って歩くんだろうか?と興味をそそられて読んでみた。なるほど、という仮説・実験・検証が載っていておもしろかったです。
ハト以外も首振ってましたね・・・。体の仕組みはじっくり根気よく見ていないとわからないものですね。
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衝撃!
ハトが首を振っているのは確かに気にはなってたけど、その研究をしている人がいるんだなぁ。
しかも、説明がわかりやすいし、文章は読みやすい。
ユーモア満載で、特に4章のユリカモメの件のコラムには笑ってしまった。
そして、エピローグがいい。
自分の目で見て自分で考える。
題名に惹かれて手に取っただけの本だったけど、とても面白かった!
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タイトルを見て、「そういえばなんでだ!?」と気になって読んでみたら、本当に、ただひたすらに首振りについて書かれていてちょっと引くくらいだった(ほめ言葉)。しかも本の一部にはハトの首振りパラパラマンガ付き。筆者、どんだけ首振りマニアなんだ!
かるーく書かれてはいるけど、内容はいたってまじめで本格的。首振りの理由もなるほどなーと納得できたけど、まだまだ謎は多く残されている。
首振りには歩き方が深くかかわっている。でも、スズメがハトとは違って歩かずにピョンピョンとホッピングする理由は、いまだ明らかになっていないとのこと。首振りは予想以上に奥が深い。
面白かったのは、ハトに歩かせず、景色だけ動かして見せても首を振り、逆に歩いても景色が動かないようにしたら首を振らずに歩くという実験結果。首を振らずに歩いているハト、ちょっと見てみたい。
ちなみに、読後にハトが歩いているのを見かけて凝視してしまったけど、私には何も考えずに首を振っているようにしか見えなかった・・・。首振りの真相はハトのみぞ知る。
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鳥が歩くことについての生態学の本です。
書名の『ハトはなぜ首を振って歩くのか』の答えは、46ページの最終行に「○○○○○から、ハトは首を振るのである」とあるように、一言で言うことができます。しかし、ここから発展して、歩くという動作について、あるいは歩く目的について、ひいては二足歩行をする動物(といっても鳥とヒトしかいませんが)に話が及ぶと奥深く、特に鳥類に通底する普遍性と様式の多様性はとても面白いものがあります。
中学校の図書館にあっても良いほど易しい本ながら、示唆に富む発見があります。ちょっとした読み物である(文体はとても柔らかいです)と同時に、きちんとした学術的な構成と展開をとっていますので、論文に行き詰まった大学生が気分転換に読むのにも良いでしょう。
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「日本一の首振り研究者を自認する」筆者による、「ハトの首振り」考。
題名の通り、様々ケース、ほかの鳥類と比較・検討し、一つのテーマに沿って、論じている。
(たぶん/おそらく)一般の人向けにわかりやすく解説している部分もあるだろうが、専門的な内容からすれば、ページ数は少く、しかし、コンパクトにまとまっている。
「私は、鳥類の研究をしている。」という一文から始まり、はやくも惹きつけられる。
ハトのように「首を振って歩く鳥」もあれば、「首を振って歩かない鳥」もいるので、不思議なのである。
まだまだ未解決な部分も多く、今後の研究結果が待たれる。
「たかが首振り、されど首振りなのである」。
随所に見られる筆者のユーモアあふれる文章力にも惹きつけられる。
良書。
しかし、鳥の動きをずっと観察しているって、どんな気持ちなんだろう。
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ハトが首を振り振り歩くのは、バランスを取るためなのかなと思っていた。でもあれで走ったら気持ち悪くなったりしないんだろうか。
これは読むしかない。ハトの首ふりの研究者がいるとは思わなかった。
看板に偽りなし。ハトが首を振って歩く理由がちゃんとわかる。
科学系の読み物で、「なぜ◯◯なのか」といったタイトルに惹かれて読んではみるけれど、結局タイトル倒れでわからない、という経験をしょっちゅうするので、爽快だった。
しかも真相は衝撃的。そうだったのかぁぁぁ!
ハトの首振りをテーマに、科学する?方法論や考え方が浮き彫りになって、楽しい。
仮説の作り方と実験による確認。例外の重要性。ハトに、ルームランナーみたいな実験装置の中を歩いてもらう実験をしてた研究者がいる。同じ鳥でもハトやニワトリは首を振って歩くが、カモは首を振らない。すべてが「ハトが首を振る理由」につながっていく。
百年近く前から、世界中の名だたる研究者が大真面目に「ハトはなぜ首を振るのか」を調べていたと思うと、人間も捨てたものではない。
研究には金も時間もかかると思うが、藤田先生は上役にどうやって企画を認めさせたんだろう? 企画書を読んでみたい。