電子書籍
連作短編四話
2022/12/24 21:26
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投稿者:ちーかま - この投稿者のレビュー一覧を見る
ドジ刑事たちと魔法使いの家政婦という東川作品らしい設定で面白い。探偵少女アリサシリーズが好きな方なら楽しめるはず。
紙の本
魔法使いは完全犯罪の夢を見るか?
2016/01/20 09:41
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投稿者:kon - この投稿者のレビュー一覧を見る
新シリーズですか?ドMの切れ者刑事と魔法使いマリーのコンビいいですね。4編の短編も一気読みでした。東川作品はユニークですね。ミステリ、謎解きはしっかりしてユーモア満載このシリーズも次作が楽しみです。
電子書籍
ファンタジーなミステリー
2019/06/30 23:10
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投稿者:はるりん - この投稿者のレビュー一覧を見る
推理小説かとおもいきや、ファンタジーでした。犯人が解ってることも多く、誰が犯人なんだ?と、推理して楽しむというよりは、ファンタジー小説として、なにも考えずに読める方にお勧めです。
魔法使いのマリィが、いい味を出してます。
魔法で解決出来たらいいけど、そうもいかない、だからこその、ユーモアがありました。
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東川作品はシリーズによってミステリの核となるパターンを変えているのですが、今シリーズでは「倒叙もの」です。しかもそこに「魔法使い」を加えるという変化球。もちろん本格ミステリとしてロジックで勝負しているので、魔法で解決はしません。倒叙ものではコロンボにしろ古畑にしろ、この人が犯人だと決めた上で犯人のミスを探すようなところがあり、その直感力が魔法じみて感じることがあります。(理由が説明されているとしても)そこでその魔法じみた部分を本当に魔法でやっているんですよね。魔法で犯人を確定してから、証拠やミスを探す。なるほどその手があったかと膝を打ちました。
本格ミステリとしてのネタは使い古されたものでも、見せ方次第で新たなパターンを生み出せる。その手腕が素敵です。そこにはキャラクターの名前の色付けと細かいギャグの応酬という、これまた東川作品お馴染みの味付けがなされて、より楽しめます。
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謎解きの二番煎じ感は否めないが,コメディーとして見るなら文句なし.思わず笑って心が軽くなる良い作品でした.
以下あらすじ(背表紙より)
若手刑事・小山田聡介は『八王子署の椿姫』こと椿木綾乃警部(39歳独身)に蹴られることをこの上ない楽しみとするドMの(実は)キレ者。彼がおもむく殺人現場にたびたび現れる謎の「家政婦」美少女の正体は、実は魔法使い「マリィ」―。本格ミステリと魔法がまさかの融合を遂げた、新シリーズ第一弾!
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一見お遊びに感じるが,実験作品であり,ミステリィへの一種のアンチテーゼ.本格ミステリィのような,自分達の殻に閉じこもり自分達だけで楽しめればそれでよいという現状に対し,ミステリィの一般化を図る姿勢は評価されるべきだと思う.
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犯人はわかるのにその犯行の証拠をつかもうと必死になるたよりない刑事が主人公のミステリー(?)
通常のミステリーではありえない、まず犯行内容が明記され、どうその事実にたどりつくのかがストーリーになっていてその内容がコミカルです。
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魔法使いというファンタジーが現実の殺人事件を邪魔することなく上手く共存していて謎解きもしっかりしてた
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数々の難事件を解決していく"年増で美人な鬼上司の麗しいふくらはぎに蹴られるのが趣味"な新米刑事 小山田くん。
どんくさく見えて実は優秀な彼の活躍の影にはいつも魔法少女の姿があった。
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ミステリーの世界に魔法使いを登場させるというぶっ飛んだ設定なのですが、結構面白かったです。
魔法があるから簡単に解決しない、というところがなかなかおもしろいですね。
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面白かった。
ユーモア倒叙ミステリー。
リアクションがなんか現実の人間っぽいのが東川の特徴のような気がしなくもない。
倒叙されたなかで魔法はメインではなくサポート役として役に立ってるのか立ってないのかよく分からない存在として上手い具合に登場している。
やっぱり面白い。
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Mッ気のある捜査一課の男性刑事が魔法を使うマリィと出会い殺人事件に挑む話。ほとんどはマリィが魔法で事件を解決してしまい、犯人もあらかじめ分かった状態で登場するのでミステリーというよりはコメディとして読んでいった方が面白く読めるかもしれない。その点では自分も魔法使いがどう完全犯罪に立ち向かうかという点に興味を持って手に取ったのでちょっと肩透かしを食った気分。その辺はマイナスかなあ。コメディとしては面白く読めたので、シリーズの次があるなら頭を切り替えて読んでいきたい。
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若手刑事・小山田聡介は『八王子署の椿姫』こと椿木綾乃警部(39歳独身)に蹴られることをこの上ない楽しみとするドMの(実は)キレ者。彼がおもむく殺人現場にたびたび現れる謎の「家政婦」美少女の正体は、実は魔法使い「マリィ」-。
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〇 総合評価 ★★★☆☆
〇 サプライズ ☆☆☆☆☆
〇 熱中度 ★★★☆☆
〇 インパクト ★★☆☆☆
〇 キャラクター★★★☆☆
〇 読後感 ★★★★☆
〇 希少価値 ★☆☆☆☆
倒叙ミステリ。「魔法少女」であるマリィが魔法で犯人をあぶりだし,その犯人の犯行を小山田刑事が暴くという構成になっている。キャラクターは警察の小山田刑事と椿木警部などそれなりに立っている。ただし,「こんなキャラクターが読者に受けるんだろう」と思って作っている印象がある。キャラクターが勝手に動いているというよりは,読者受けを狙って動かしているという印象。椿木警部の39歳独身。Sっけがある眼鏡をかけた気の強い女性という設定がいかにもあざとい。また,魔法少女のマリィの存在が,ミステリのトリックと関係が薄いという点も問題。せっかく魔法少女を存在させているのだから,それをミステリに生かしてほしかった。現状としては,話を面白くする小道具止まりで,ミステリのトリックは魔法も魔法少女もあまり活かされていない。東川篤哉らしく話の作り方は上手い。短編でも「起承転結」がしっかりしていて読みやすい。それだけに「魔法少女」という設定が生かし切れていない点が惜しい。
倒叙モノなのでサプライズはない。話の進め方は上手いので,ほどよく熱中して読める。読むのが辞められないというほど熱中できるわけではないので,通勤のお供やなる前の読書に最適。魔法少女が出るミステリという点ではインパクトがある。しかしトリックなどにその設定を生かせていないのでそこまでのインパクトはない。キャラクターはそれなりに生き生きしている。しかしステレオタイプに見えてしまうので★3どまり。読後感はさわやか。東川篤哉は今や人気作家(ちょっと陰りもあるか)。現時点では希少価値はそれほどない。
総合評価は★3程度。面白くないわけではないし,読みやすく軽いミステリだが,もっと練り込んでいれば傑作になり得た設定だと思うだけにちょっと惜しい。
〇 メモ
〇 シリーズのプロット
倒叙ミステリ。魔法使いの「メリィ」が魔法で犯人を見付け,犯人のミスを小山田が暴くという形のミステリ。犯人は犯行を暴かれたら小山田に危害を加え逃走を図るというのがテンプレートになっている。
〇 シリーズキャラクター
〇 小山田聡介
主人公的存在の刑事
〇 椿木綾乃
小山田の上司。39歳独身の女性警部。
〇 メリィ
魔法使い。「立川良子」という偽名で家政婦をしている。魔法を使って犯人を暴く。
〇 魔法使いといかさまの部屋 ★★★☆☆
犯人:南源次郎
被害者:南佐和子
トリック・プロット
殺人現場の家具などが,エラリィ・クイーンのミステリ「チャイナ橙の謎」のように,さかさまになっている。凶器は花瓶。容疑者である南源次郎は左手が不自由でさかさまの部屋を短時間で作ることは不可能だと思われた。トリックは「任侠映画」という映画を上下さかさまで再生されるように録画しておき,犯行前にテレビなどの家具がさかさまになっていたにもかか��らず,さかさまになっていないと誤信させ,容疑の外に出ようとした。リアリティがあまりないトリック。推理クイズみたいなバカミスチックなトリックだが,全体的に軽い雰囲気なので違和感はない。キャラクターのステレオタイプだが馴染みやすい。軽いデキ。しかし,実際の捜査では,動機もあって殺害についてのアリバイがない南源次郎が,テレビなどをさかさまにできなくても十分疑われそうではあるのだが。★3
〇 魔法使いと失くしたボタン
犯人:泉田健三
被害者:槇原浩次
トリック・プロット
泉田はアリバイ工作のために,エクササイズ・スタジオの近くで殺害した槇原を自宅で殺害させたように見せかける。トリックとしては自宅にあるイスと同じようなイスに座らせて殺害するというもの(しょぼい)。どこかでボタンを落としてしまったので,第1発見者を装う。マリィは泉田の家で家政婦をしている。イスを運ぶためにワゴンで槇原宅に行き,ハッチから出ていたが,クライスラーで被害者宅に行って死体を発見したと発言。しかしクライスラーだと駐車場から出ることができなかったので嘘とばれる。トリック・プロットは非常にしょぼい。キャラクターの魅力だけで読ませる軽いミステリとなっている。★3
〇 魔法使いと二つの署名 ★★☆☆☆
犯人:松浦宏一
被害者:矢川照彦,三原慶子
トリック・プロット
物まね芸人である犯人が自分が所属している芸能プロダクションの社長である被害者を毒殺。得意の物まねの一環として遺書の署名を偽造して自殺に見せかける。なんともチープなプロット。犯行がばれたために,矢川照彦の愛人で芸能プロダクションの経営に口を出していた三原慶子。倒叙ミステリなので犯人の失敗を暴くのだが,その失敗は三原慶子の遺書を書く際に使った万年筆を見分けてしまったからというもの。これで三原慶子だけでなく矢川照彦の殺害まで認めるだろうか。疑問が残る。倒叙ミステリは犯人が犯行を認める探偵役が見つけた犯行の失敗がどれだけ説得力あるかがポイントになる。この短編は説得力に欠ける。★2か。
〇 魔法使いと代打男のアリバイ ★★★☆☆
犯人:菅原武夫
被害者:村瀬修一
トリック・プロット
プロ野球選手,菅原武彦が,自分にそっくりの木崎俊夫という人物を利用してアリバイ工作をする。目的は自分の妹である神山瑞穂の自殺の原因を作った村瀬修一という元プロ野球選手を殺害する。犯行がばれた原因はスポーツ新聞。菅原が八王子で購入したスポーツ新聞と都内で売っていたスポーツ新聞では一面の記事が差し替わっていたこと。これは倒叙モノとして犯人の犯行がばれる原因に説得力があり面白い。ただ,マリィという魔法使いが登場するという設定が事件のプロット・トリックにかかわっていない点が物足りない。★3止まりか。
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設定が斬新。
魔法とミステリーは相容れないものだと思っていたが、案外すんなり受け入れられた。
犯人がわかった上で物語が進む作品をあまり読んだことが無かったので、いつもと違うという点が楽しく読める要因の1つであったと感じる。