このセットに含まれる商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
商品説明
明治末期以降、都市部の新中間層は一部好事家のものだった「趣味」に憧れ、百貨店で気軽に獲得しようとした。風流な道具や趣味の人形など、百貨店で販売された商品の背後にある〈良い趣味〉を読み解き、その活動を考える。【「TRC MARC」の商品解説】
目次
- はじめに/近代初期の消費と趣味の諸相(「良い趣味」を創り出す人々〈近代の茶の成立と近代数寄者の出現/好古趣味の興隆〉/「良い趣味」を手に入れようとする人々〈紳士論の興隆―明治期の礼儀作法書に見る理想的男性像/初期消費文化の主役は女性なのか?〉)/美術をめぐる大衆の眼差し(百貨店と美術/中間層における美術品の役割)/風流の大衆化(美術―工芸―風流道具/風流道具の展開/昭和初期「国風」デザインと江戸趣味)/人形玩具趣味の興隆(好事家と家庭―雑誌『家庭と趣味』から見える大人本位の趣味/百貨店と人形玩具趣味の大衆化/関東大震災における人形玩具趣味の大衆化)/図版一覧
著者紹介
神野 由紀
- 略歴
- 〈神野由紀〉筑波大学大学院芸術学研究科修了。博士(デザイン学)。関東学院大学人間環境学部教授。著書に「趣味の誕生」など。
あわせて読みたい本
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
この著者・アーティストの他の商品
前へ戻る
- 対象はありません
次に進む
紙の本
まさに”大人の道楽”
2015/08/15 12:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:てぃーえぬ - この投稿者のレビュー一覧を見る
江戸後期から明治を駆け抜けた「趣味」という文化。骨董品、絵画、玩具などの収集に人々は熱を上げた。それまで高尚と見なされていた「趣味」は西洋文化の導入で一気にハードルが下がったという。そして男達は収集に翻弄していく。僕も小さい頃はゴジラや恐竜のフィギュアを集めたっけ。何かをコレクションしたいという気持ちは男のロマンではなかろうか。今は不況不況と嘆くけれど、こういう消費は景気を良くするために必要なのではないか。昔と比べて豪快にお金を使っている人が減ったのは気のせいかな。かくいう自分もお金なし笑。