電子書籍
読みやすく勉強になりました
2016/07/10 21:33
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投稿者:ME - この投稿者のレビュー一覧を見る
ちょうど選挙のときに読み、新聞にも世論調査が多く掲載されており、今まで知らなかったことを学ぶことができた。これからは各紙の結果を比較してみることも面白いと思った。良書だと思う。
紙の本
考えさせられます
2015/10/19 12:17
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投稿者:ぴー - この投稿者のレビュー一覧を見る
調査に偏りはつきもの。
偏りが生ずると、正確な結果が予測できません。
しかし、偏らないように調査するには工夫が必要で、その工夫が「恣意的だ」という批判を浴びることになります。
また、質問の順序や表現で、答えが変わることもあります。
本書は、そのような問題をしっかりとらえています。
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投稿者:七無齋 - この投稿者のレビュー一覧を見る
世論調査についての危うさや進化がわかりやすく解説されている。ある程度の信ぴょう性は認めるものの著者の言う武器とはなるまいし危険性を軽視しているともとれる。
紙の本
目からうろこ
2015/08/31 03:58
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投稿者:まさのり - この投稿者のレビュー一覧を見る
知っているようで知らない世論調査のシステムと歴史が学べる本。どこまで世論調査が信用できるものなのかがコンパクトに理解できる。
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わかりやすい。
今まで、調査が「いかがわしいもの」として拒否してきましたが、とても必要なものであることがよくわかりました。これからは協力していくようにします。
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良書。
NHKの子供ニュースをやられてた方と言うだけでも私としては評価が高い。
現在、選挙では世論調査が大きな影響力を持っている。
過去から色々な失敗等を重ね、今の方法になった。
やっぱり、統計結果は鵜呑みにするのではなく、裏に
隠れた内容を自分なりに推測することが大切。
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朝日の柄谷行人さん書評から読んでみた。
世論調査ってプロパガンダでしかないと思っていたけれど、科学なんだなって見直した。
テレビっ子であった私はマスコミのコマーシャルとステルスマーケティング、番組宣伝、露骨なプロパガンダにどっぷりつかって生きてきた。そういったものを反省しようと心がけている。世論調査なんてマスコミの自作自演にしか見えなかった。自分で報道して自分で調査する。そこのどこに公正さがあるのかわからなかった。
この本を読んで世論調査とは科学であると知った。科学=帰納としてあるのだ。帰納とは如何にあるのか?それは反省・自己省察から自らの悟性によってありえる。悟性から知性はある。そして反知性主義として自らの悟性を否定し又は悟性を否定し服従させようとする支配がある。マスコミのバイアスのかかった世論調査はその科学性=帰納を否定し服従させる反知性主義となっているけれど、世論調査自体は科学=帰納としてあることを知った。そういうことなら僕はその科学=帰納を支持する。
世論調査への不信感の正当性と世論調査の可能性を知った。
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世論調査におけるバイアスの存在と、その排除が不可能な位難しいことが分かった。利用するとき注意が必要なこと、世論調査に協力する事を心掛けましょう!
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統計のサンプリング方法の本です。普段仕事で統計使っているので読んでもしょうが無かった。もっと別のことを期待していたので。
でも、文系の人にはもしかしたら新鮮な内容なのかもしれない。あるいは何となくそう思っていたけれど、やっぱり、という内容なのかも。
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日本の世論調査の歴史、調査方法、そして読み解くための方法を、コンパクトにまとめてある。
調査する側と、それを利用する側の両方を経験した筆者だけに、良書だと思う。
RDD調査については、ほかの本でも読んだことがあったが、欠点や、それを克服しようと工夫されつつある現状について書かれていたので興味深かった。
また、内閣支持率や、集団的自衛権についての新聞各社の調査結果になぜ違いが生まれるかの章が面白い。
このあたり、特定の政治的主張を持った人には不愉快に感じられるかもしれないが、ほかの本では突っ込んで記述することが少ないだけに、貴重だ。
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新聞などの世論調査では、内閣支持率、政策に対する賛成や反対の割合、選挙後の獲得議席数の予測などの様々なデータが発表されているのをよく見るが、世論調査とはどのようにして調べるのだろう。そもそも世論調査に協力した数千人程度の人々からの回答が民意を反映していると考えられるのだろうか。選挙の投票後、まだほとんど開票が進まないうちに当選確実が出るのはなぜなのか。本書では世論調査の歴史を振り返りながら時代とともに変わってきた世論調査の方法を解説し、その有益性や問題点について具体例を挙げて考察する。
現在一般的に行われている世論調査の方法は、コンピュータでランダムに発生させた固定電話の番号に電話をかけるRDD (Random Digit Dialing)という方法である。これは従来の面接法や配付回収法、郵送法などと比べて短時間で実施することができ、費用も抑えられる。その機動性の良さが評価されてRDD法はマスメディアの世論調査の中核をなすようになった。そして、頻繁に行われる世論調査で示される内閣支持率などのデータは、現在では政権や政策に対して大きな影響力をもつ程に重要視されている。
しかし世論調査は、調査の趣旨は同じでも調査機関や調査方法によって結果が異なることがよくある。回答者は、見知らぬ他人に回答を告げる面接法と他人の顔を見ることがない郵送法では異なる回答をすることがあるし、RDD法でも質問文の作り方や選択肢の順番によって選ぶ回答は変わってくる。つまり質問の仕方によっては世論調査ではなく、調査者の望みの方向に回答を誘導する世論操作になってしまう危険があるのだ。現在世論調査は、携帯電話を含むRDD法やインターネット調査、ビッグデータを利用する方法など色々な方法が研究されており、今後も様々な方法で実施されていくだろう。そこで重要なのは、どんな情報をどんな方法で集めたのかをきちんと把握した上で、世論調査のデータを読み解くことなのだ。
世論調査は、直接政治に関われない多くの人達の意見を国や行政に届けたり、権力を監視したりするための「武器」である。世論調査に答えることの重要さを理解して、民主主義社会の中で私達に与えられたこの「武器」を有効に利用しようというのが著者の主張である。何気なく見ていた世論調査も、その重要性と問題点を理解すると、データから様々なことが分かってくる。本書を読んだ後で目にする世論調査のデータは、今まで以上に興味深く思えるに違いない。
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世論調査の歴史、方法、現状を非常にわかりやすくまとめている。読売や産経が社会学の理論では禁じ手の文言による「中間的選択肢」を用いて、集団的自衛権容認に調査結果をミスリードした問題を的確に指摘するなど、現在の世論調査が抱える諸問題を炙り出している。世論調査を民主主義の維持・発展の上で必要なものと見做しているが、著者の建前上の意図とは裏腹に、むしろ世論調査が民主主義にとって有害な世論操作ツールになりつつある現状を示している。
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NHKこどもニュース司会者らしく読みやすいが中身は薄い。高校生向け。もっと批判レベルの話まで書いて欲しい。
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世論調査に関しては、ニュースで見聞きする程度の素人読者です。
著者の岩本裕さんは、NHK「週刊こどもニュース」3代目お父さんとして活躍された方で、とてわかりやすい文章・表現が使われていたので読みやすかったです。
世論調査の世論という漢字のオリジナルは「世論」(=せろん)ではなく「輿論」(=よろん)であったこと、戦後のマスメディアが実施する世論調査をGHQが育成していたことは、全く知りませんでした。
また、同じ目的の世論調査の結果が各社で異なる原因、結果が異なっている場合の読み方など勉強になりました。
調査機関やサンプリング方法、質問の仕方などが結果に影響を及ぼす要因なり得るということも、忘れてはいけないと思いました。
世論調査は民意を示す絶好のチャンスなので、なるべく調査に協力していきたいと思います。
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◆NHK記者としての豊富な取材経験と、NHK放送文化研究所世論調査部に所属している独特の経歴から、世論調査の限界と解読のための鍵を開陳する。その中から滲み出てくるのは、著者の誠実かつ実直な様◆
2015年刊行。
著者はNHK放送文化研究所世論調査部副部長(当時)。
現在、ラジオNHKジャーナルにおいて、隔週でニュース解説を担当する著者。映画・アニメから国際情勢、医療他理工系分野まで話題の幅広さ、解説の丁寧さ、滲み出る誠実な人柄に感服しているが、「おおっ、あの岩本さんの著作だ」と思いつつ本書を紐解く。
内容は、著者が世論調査の専門セクションで得た知見と自身の取材体験とを重ね合わせつつ、米国での世論調査の嚆矢、方法論の変遷、GHQによる日本への導入という歴史を踏まえつつ、さらに世論調査の具体的実例を素材に、その解読の肝、注意すべき事項を提示していく。
世論調査を含むあらゆる調査とその結果に関しては、様々な観点でバイアスが存在することはもはや所与と言わざるを得ない。
それを前提とした上で、本書の中で印象的なのは、中間的選択肢と質問上避けるべき言い回しを利用して誤導を招くYS。余計な情報を提供しバイアスをかけてしまうA。という件。各々の報道機関の特徴・悪い意味でのクセとでも言うべき点だからだ。
他方、重要だと思うのは、
① 各社の比較と共に、トレンド・傾向性の把握に注目すべしとの指摘。
② 費用対効果との関係で調査数には限界。数%は誤差の範疇。
③ 調査対象選択において、適当と無作為は雲泥の差。
④ サンプル数、サンプル選択の基準や方針が結果に大きく関わるので、ここに注視する必要があること。
等だろうか。
ところで、本書のテーマ・内容とは外れるが、本書には、著者自身の失敗談も幾つか挙げられ、それに対する忸怩たる想いも開陳されている。
これを見るにつけ、ラジオでお聞かせ頂くのと同様、実に素直な方、実直な方だなぁという印象を強くした。