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もしも、詩があったら (光文社新書)
「もしも」が果たす役割は大きい。「もしも」をバネにして、イマジネーションは動き出す。時代の流れをがらりと変えるのも、先見の明を持った「もしも」だ。日常生活においても、「も...
もしも、詩があったら (光文社新書)
もしも、詩があったら
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商品説明
「もしも」が果たす役割は大きい。「もしも」をバネにして、イマジネーションは動き出す。時代の流れをがらりと変えるのも、先見の明を持った「もしも」だ。日常生活においても、「もしも」が思考停止状態から解き放つカギになる。もちろん、詩作りにおいても、「もしも」は絶対に欠かせない。アメリカの詩人たちは、これまでどういった力強い「if」を発明したのか?平安時代の歌人は、なんという巧妙な「もしも」を使って、「老い」から逃れようとしたのか?どんな難問にでも耳を傾け、相談役になってくれる―そんな「もしも」の数々を、詩人のアーサー・ビナードが、選りすぐりの名詩を味わいながら紹介。言葉の魅力を存分に伝える、珠玉のエッセイ。【「BOOK」データベースの商品解説】
文学、思考、そして人生において、「if」の果たす役割はどれだけ大きいことか。詩人のアーサー・ビナードが古今東西の選りすぐりの名詩を味わいながら、偉大なる「もしも」の数々を紹介する。『小説宝石』等連載を新書化。【「TRC MARC」の商品解説】
中原中也賞を始め数々の受賞に輝く、アメリカ生まれの詩人・俳人、随筆家が、「if」の効用、詩の魅力を存分に伝えるエッセイ。【本の内容】
「もしも」が果たす役割は大きい。「if」をバネにして飛ばされるイマジネーションの世界。物語の中では蝶番のように働き、がらりと方向転換が可能になるし、仮定の話を始めるふりをして真実を明るみに出すきっかけをつくることもある。詩作りのためにも「if」は絶対に欠かせない。「仮に」を積み重ねて、狭い常識から抜け出る階段をつくり、詩人はのぼって想像上の空から眺め回す。「if」のそんな力はひょっとして、世界平和を築き上げるカギかもしれない……!!――そんな、人生を、世界を豊かにする力を秘めた「もしも」の数々を、アメリカ・ミシガン州生まれの詩人・俳人であり随筆家・翻訳家でもある著者が、古今東西の詩・文学作品・その他の中から紹介。とくに詩の魅力を存分に伝えるエッセイ。【本の内容】
著者紹介
アーサー・ビナード
- 略歴
- 〈アーサー・ビナード〉1967年米国生まれ。コルゲート大学英米文学部卒業。90年に来日後、日本語で詩作を始める。「釣り上げては」で中原中也賞、「日本語ぽこりぽこり」で講談社エッセイ賞を受賞。
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「もしも」の力を考える。
2015/09/23 21:33
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「歴史を振り返れば「絵に描いたもしも餅」の実例がごろんごろんと転がっている。 (P14)
随所に見られるこのような著者の日本語の言葉感覚は、いつもながら心地よい。「歴史には<もしも>は禁物だ。」などといわれるけれど、「もしも」と考えることでヒトは世界を広げてきたともいえる。そのことを詩を実例に著者は考えさせる。
「もしも地球が100人の村だったら」という本もあった。「もしも自分だったら」は他人の心情を理解し始めるにも道しるべかもしれない。科学の解明にも「仮説」という「もしも」が含まれているだろう。
ただ、「もしも」もいいことばかりに導いてくれるわけではないことも忘れてはいけない。「こうしたら振り向いてくれるだろう」が一歩間違うとストーカーになるかもしれないのだから。
引用されている詩には、バイリンガルの著者らしく和訳も併記(長いものは原文は後にまとめてあったりするが)されているので、英語の感覚も味わうことができるのは嬉しい。「もしも」を上手く使った詩を紹介してくれる、と思って読んでも充分楽しい一冊である。
紙の本
もしも、で世界を見てみる
2021/12/16 20:58
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
「もしも」といっただけで、まわりの世界が、ちょっと違って見える。
そう著者はつづっている。
「もしも」から出発して想像を巡らしてみると、新天地に到達することがある
とも。
なるほど、そんなふうに「もしも」で世界を見ると楽しい。つらいこともある。きっとアーサー・ビナードさんのいう「もしも」は、想像力のことなのだろう。
他者の喜びや悲しみ、感動や痛みをも想像できる心。それが詩人を生むのだ。
詩人らしい言葉がつまった一冊。