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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2015/06/27
  • 出版社: 文藝春秋
  • サイズ:20cm/365p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-16-390204-3

紙の本

ネアンデルタール人は私たちと交配した

著者 スヴァンテ・ペーボ (著),野中 香方子 (訳)

ネアンデルタール人の遺伝子は、現生人類の中に生きていた! 長年の試行錯誤の末に、新技術「次世代シーケンサー」で約4万年前のネアンデルタール人のDNAの増幅に成功した科学者...

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ネアンデルタール人は私たちと交配した

税込 1,925 17pt

ネアンデルタール人は私たちと交配した

税込 1,834 16pt

ネアンデルタール人は私たちと交配した

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商品説明

ネアンデルタール人の遺伝子は、現生人類の中に生きていた! 長年の試行錯誤の末に、新技術「次世代シーケンサー」で約4万年前のネアンデルタール人のDNAの増幅に成功した科学者が、30年以上の苦闘のすべてを明かす。【「TRC MARC」の商品解説】

◆2015年7月5日放送予定のNHKスペシャル『生命大躍進』第3集「ついに“知性”が生まれた」に著者登場!!

現生人類にもっとも近いヒト族だったが、数万年前に絶滅し、その遺伝子は絶えたと思われていたネアンデルタール人。
しかし、ひとりの科学者が数十年に及ぶ苦闘の末に、化石骨からネアンデルタール人のDNAを復元した。そして、そのDNAが現生人類の中に数%残っているという驚愕の事実を明らかにしたのだ。

本書はその男、スヴァンテ・ペーボ博士が自ら記した回想記。
ペーボは学生時代にミイラのDNA復元に挑んだのを皮切りに、古代DNAを取り出し、増幅して復元するという研究ジャンルそのものを創始したといえる。
しかしその道のりは苦難の連続だった。何万年も埋まっていたDNAには現代の微生物や人間のDNAが混入し、正確に増幅するのは非常に難しい。ペーボが精密な復元方法の確立に腐心する一方で、他の研究者たちは、次々と何万年どころか何千万年も昔の化石からDNAを取りだしたと称する、『ジュラシック・パーク』まがいの無責任な研究を華々しく発表する。

不遇の時期を耐えたペーボに訪れた転機が、ネアンデルタール人を目標としたことと、DNA増幅の新技術「次世代シーケンサー」の登場だった。「ヒトゲノム計画」を完成させ、生物学全体を革新して新たな遺伝子工学を可能にしたほどの威力を持つ次世代シーケンサーを使って、ペーボは4万年前のネアンデルタール人ゲノム解読という乾坤一擲の大レースに勝利する。
誠実な方法の研究を貫いたことが、最後には大逆転をもたらしたのだ。

そして、現生人類とネアンデルタール人のDNAの比較は、驚くべき事実をも明らかにした。日本人を含む「非アフリカ人」はすべて、数%のネアンデルタール人DNAを持つのに対して、アフリカ人は持たない。これは、5万年ほど前にアフリカを出た現生人類が中東でネアンデルタール人と交配して世界中に広まった、という説の強い証拠だ。

ネアンデルタール人と現生人類に接触はあったのか、あったのならば両者はセックスしたのか? これまで化石と遺物からは永遠にわからないと思われていた疑問に、ペーボは鮮やかに具体的な証拠をもって答えたのである。

この成果によって、いまや、彼らと現生人類を分けたものが何だったのか、彼らの遺伝子が私たちの中でどんな働きをしているのか、ということさえも、具体的に研究する道が開けつつあるのだ。

最先端の技術革新で古代の遺物を研究するギャップ、スリリングなネアンデルタール解読レースに手に汗握り、淡々としながらもときにあけすけなユーモアを発揮する著者の筆致にクスリとさせられながら、科学という営みの面白さを満喫できるポピュラー・サイエンス。

【目次】

第1章 よみがえるネアンデルタール人
1996年のある晩、わたしの研究室からの電話が鳴った。長年の努力の末、絶滅し、失われたはずのネアンデルタール人のDNAを骨から復元できたのだ

第2章 ミイラのDNAからすべてがはじまった
1981年、医学生だったわたしは昔からの憧れのエジプト学と分子生物学の合体を思いつく。ミイラのDNA抽出を実験し、当代一の学者の目に留まった

第3章 古代の遺伝子に人生を賭ける
1987年、古代ゲノム研究の道を選んだわたしの人生は転換点を迎える。「PCR法」で古代動物DNAを増幅する実験を重ね、正教授のオファーが来た

第4章 「恐竜のDNA」なんてありえない!
1990年、ドイツに移ったわたしは現代のDNA混入への対処に苦闘する。一方、学界では何千万年も前のDNA復元と称するいい加減な研究がはびこる

第5章 そうだ、ネアンデルタール人を調べよう
1993年、古代人「アイスマン」を解読したが、現代人との区別は難しかった。もっと古く、かつ、ある程度DNAが残るのは……ネアンデルタール人だ

第6章 2番目の解読で先を越される
1章で述べた「ミトコンドリアDNA」復元に続く第二のネアンデルタール人解読をめざし1997年に骨を入手したが、他の研究者に先を越されてしまう

第7章 最高の新天地
1997年、思わぬ機会を得て、マックス・プランク協会の進化人類学研究所を創立できることに。すばらしい施設を立ち上げ、私生活も大きく変わった

第8章 アフリカ発祥か、多地域進化か
1997年の論文で現生人類の出アフリカ説を採用したわたしは多地域進化論者の批判を受ける。それには答えたが、真の結論には「核DNA」調査が必要だ

第9章 立ちはだかる困難「核DNA」
1999年、1万4000年前の永久凍土のマンモスから核DNAの抽出に成功する。だが冷凍保存でないネアンデルタール核DNA復元は不可能に思えた

第10章 救世主、現れる
2000年にわたしが顧問となったDNA増幅の新技術「次世代シーケンサー」は生物学全体を変えるほど強力だ。ネアンデルタール人復元も現実味を帯びる

第11章 500万ドルを手に入れろ
2006年、わたしは2年以内のネアンデルタール・ゲノム解読を宣言した。しかし次世代シーケンサーの500万ドルもの費用を始め、次々と難題が襲う

第12章 骨が足りない!
ゲノム解読にはとにかく骨が必要だ。2006年、新たなネアンデルタール人の骨試料をもらいにザグレブに向かった。だが、不可解な力が骨の入手を阻む

第13章 忍び込んでくる「現代」との戦い
シーケンスの進歩を待つだけではダメだ。2007年はDNA精製の効率化の徹底を図った。だが必ず混入する現代のDNAを検査する方法が見つからない

第14章 ゲノムの姿を組み立てなおす
増幅したバラバラのDNAの全容を知るには、それを組み立てなおさなくてはならない。新しい方法を試すたびに難題が起こったが、少しずつ前進していく

第15章 間一髪で大舞台へ
約束の2年が近づき、発表は2009年2月に決まる。シーケンス担当を新会社に交代させ、発表6日前、間一髪でゲノム解読に必要な配列データが届いた

第16章 衝撃的な分析
わたしが2006年から集めていた凄腕科学者のチームは、交配の問題に取り組んでいた。2009年のゲノム配列の発表直前、彼らから衝撃的な報告が

第17章 交配は本当に起こっていたのか?
ゲノム解読には成功したものの、彼らと現生人類が交配したらしいという分析は、慎重に検証する必要がある。しかしライバルの存在にわたしは焦っていた

第18章 ネアンデルタール人は私たちの中に生きている
2009年5月から現代人のゲノムとの比較をはじめた。そして、25年夢見てきた結果が出た。現代人の中にネアンデルタール人のDNAは生きているのだ

第19章 そのDNAはどこで取り込まれたのか
5万年前、アフリカの外に足場を築いた現生人類は、急速に世界に拡散した。彼らはどこでネアンデルタール人のDNAを取り込み、今に伝えたのだろうか

第20章 運命を分けた遺伝子を探る
ヒトとネアンデルタール人を分けたのは何なのか。ゲノム情報は将来その答えを示すだろう。ヒト特有の変異のうち5つだけでも興味深い事実ばかりなのだ

第21章 革命的な論文を発表
2010年5月、ついに『サイエンス』に論文を発表し、彼らと現生人類の交配の事実を世に問うた。大反響があり、年間最優秀論文に。格別の喜びだった

第22章 「デニソワ人」を発見する
2009年、デニソワ洞窟の小さな骨がわたしに届いた。さして重要とも思わなかったが、一応DNAを調べると、なんと未知の絶滅した人類だったのだ

第23章 30年の苦闘は報われた
2010年、デニソワ人の核DNAも解読し、『ネイチャー』に論文を発表した。30年前の夢は夢をはるかに超える成功をもたらし、わたしは深く満足した

あとがき 古代ゲノムに隠された謎の探究は続く

解説 「ズル」をしないで大逆転した男の一代記 更科功

訳者あとがき 野中香方子【商品解説】

著者紹介

スヴァンテ・ペーボ

略歴
〈スヴァンテ・ペーボ〉1955年スウェーデン生まれ。生物学者。ドイツ・ライプツィヒのマックス・プランク進化人類学研究所の進化遺伝学部門ディレクター。

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みんなのレビュー21件

みんなの評価4.2

評価内訳

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  • 星 1 (0件)

紙の本

北欧のサスペンス

2016/10/25 00:36

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:びんご - この投稿者のレビュー一覧を見る

これは通常の科学技術本と言うよりも、北欧サスペンスの世界に住む科学者の体験記と言うべきものだ。彼の堅実なアプローチは、本人の性格と言うよりも、北欧人の特性ではなかろうか。そう言いたくなるような冷めた情熱に貫かれている。
 この本を読み、ネアンデルタール人のDNAが現生人類に一部取り込まれていることは、十分に納得出来た。ネアンデルタール人は気候変動に対処出来ずに滅んだのか、現生人類に滅ぼされたのか。もっと別の人類による別の文明の可能性はなかったのかは、この本の範囲ではない。しかし、そう言ったことに思いを馳せたくなるような本であった。それも含めて北欧のサスペンスと言いたい。
 良書である。一読を薦める。

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電子書籍

科学的な興味

2016/03/15 22:24

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:kuriocity - この投稿者のレビュー一覧を見る

ある程度生物学の知識のある人は面白いと思います。個人的に人類の起原ということも興味があるので面白かったです。サイエンスやネーチャーの雑誌から論文を載せてくれといってくることもあるんだ、と驚きました。ライバルとのスピード競争など、スリリングな展開も興味ある所でした。ネアンデルタール人の遺伝子が現生人類に取り込まれているという結論はエクサイティングです。滅ぼされた、あるいは絶滅した、ではなく、吸収された、という感じです。ただ、DNAの分析で証明するには数学的な手法を使うのだ、というのは予想外でした。

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紙の本

人間のルーツを探る

2015/12/30 12:44

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ぴー - この投稿者のレビュー一覧を見る

ネアンデルタール人は現生人類とは別種だが、交配を示す証拠が出て来た!
研究熱心な著者の行動も楽しめる本です。

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紙の本

いい本になるはずだったけど

2016/03/28 14:15

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よしおくん - この投稿者のレビュー一覧を見る

現生人類、つまり僕らの祖先とネアンデルタールの交配はなかったという定説を打ち破る偉業であり、とても楽しみにしていた。
 だが、この本は失敗作だろう。素人が読むにはやや難解であることはさておき、冒頭を除けば、ほとんどが自慢たらたらの話になってしまった。これは、この手の成功物語を書くときには特に気をつけるべきところだが、ベーボ氏も虚栄心には抵抗できなかったとみえる。
 「すごんだぜ」「すごいだろ」と言われ続けると、逆に読むほうが白けてしまう。素人も興味を持つ科学的事実の発見なのだから、そこに絞って書いてほしかった。

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2015/08/02 03:43

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2017/12/09 10:34

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2016/11/18 08:40

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2015/10/04 16:04

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2015/11/10 22:00

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2015/11/17 16:35

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2017/10/23 23:31

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