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検証日本の「失われた20年」 日本はなぜ停滞から抜け出せなかったのか
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  • カテゴリ:一般
  • 発売日:2015/05/29
  • 出版社: 東洋経済新報社
  • サイズ:21cm/477p
  • 利用対象:一般
  • ISBN:978-4-492-39617-9

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検証日本の「失われた20年」 日本はなぜ停滞から抜け出せなかったのか

著者 船橋 洋一 (編著)

日本は何を「失った」のか。バブル崩壊と長期デフレ、人口の減少、非正規雇用の増大、国際競争力の低下、原発事故、安全保障環境の変化…。「失われた時代」を多方面から分析し、何を...

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検証日本の「失われた20年」 日本はなぜ停滞から抜け出せなかったのか

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商品説明

日本は何を「失った」のか。バブル崩壊と長期デフレ、人口の減少、非正規雇用の増大、国際競争力の低下、原発事故、安全保障環境の変化…。「失われた時代」を多方面から分析し、何をすべきかの答えを探る。【「TRC MARC」の商品解説】

  日本の「失われた時代」の原因として、次の5つが指摘できる。
 その第一は、「最優先課題」と「損切り」の先送りである。これは、バブル崩壊後、金融機関が背負い込んだ不良債権の処理をめぐって典型的に表れた。
 第二は、部分最適と全体最適のトレード・オフを克服し、全体の利益を追求する国家戦略を打ち出せなかったことだ。政府が重要な決定を下すにあたって、全体最適解を下そうとする際、それに抵抗する政治力の強い組織的ストレスを克服できず、その組織の部分最適解を優越させてしまう。このことは、国家課題に関する明確な政策優先順位を設定し、それを容赦なくかつ効果的に追求し、実現する意思と能力の不在とリーダシップの不在を示している。
 第三は、既得権益層の岩盤構造である。これは、既得権益層がインサイダー集団を形成し、そこで手にするレント(過剰利潤)を守るために改革に抵抗する政治的に強固な構造のことである。
 第四は、政府も企業も「成功体験の虜」になったことだ。グローバル化とIT化と新興国の台頭と挑戦という新たな環境の下でも、日本企業の多くは高度成長期のビジネス慣行を維持し、それにしがみついていた。
 最後の第五は、官民問わずに危機意識が不十分だったことだ。日本の危機感の乏しさは、この間に深まった日本人の悲観主義の高まりと著しい対比を成している。そうした危機感なき悲観論の傾向は二一世紀初頭にはすでに明瞭に表れていた。
  これら五つの原因のうち、部分最適解と全体最適解のギャップにこそ、日本の「失われた時代」の本質がある。
 日本の「失われた時代」の行方は、世界に大きな意味を持つだろう。その行方は、アベノミクスの成否という次元にとどまらない。それは、日本の歴史的な役割と世界、なかでもアジア太平洋の地政学におけるプレゼンスと安定といった世界史的な意味合いを帯びることになるだろう。【商品解説】

目次

  • 序章     「失われた時代」をトータルに捉える
  • 第1章 人口    失われた人口とそこからの回復策
  • 第2章 金融・財政 「失われて」いた協調的な金融・財政政策
  • 第3章 マクロ経済 不良債権処理の先送りと景気刺激策の20年
  • 第4章 企業競争力 なぜ日本企業はデジタル革命で負けたのか
  • 第5章 労働・雇用・格差 「失われた20年」を職場、学校、男女、富と貧困から考える
  • 第6章 教育 「キャッチアップの完了」がすべてを間違わせた
  • 第7章 原発政策 福島原発事故――「安全神話」が安全対策を失わせた
  • 第8章 政治改革 膨大な改革がなぜ成果を生まなかったか
  • 第9章 安全保障 湾岸戦争が変えた日本の安全保障観

著者紹介

船橋 洋一

略歴
〈船橋洋一〉1944年北京生まれ。東京大学教養学部卒。一般財団法人日本再建イニシアティブ理事長。元朝日新聞社主筆。「カウントダウン・メルトダウン」で大宅壮一ノンフィクション賞受賞。

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評価内訳

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紙の本

検証日本の失われた20年 日本はなぜ停滞から抜け出せなかったのか

2015/12/31 23:46

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:夜明けの梟 - この投稿者のレビュー一覧を見る

バブル崩壊と時を同じくして迎えた平成期は、日本のそれまでの成功の方程式の略全てが逆噴射したかの如き、深刻な停滞の様相を呈するようになった。しかも手を拱いてきたこの間に戦後最大の成長力と厚い購買力を構成したベビーブーマー10百万人が生産年齢人口から退出し、今や深刻なデフレ構造にも陥ってしまった。かかる事態が不可避的ではなく、時々の政策選択の誤りがなければ避けることが出来た筈の様々な分岐点があったことは新鮮な発見であって、回避可能性を知る事は今後の希望を生む。序章と終章に執筆者の船橋洋一氏、人口論の清家篤氏、金融・財政論のKenneth Kuttner氏・祝迫得夫氏、Adam Posen氏、労働・雇用・格差論のAndrew Gordon氏、中国・アジア太平洋論の白石隆氏の論は読ませる。

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