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商品説明
菜飯屋の春秋には、人との出会いや縁を育む、たましいの処方箋(レシピ)が綴られている…。小さな料理屋「菜飯屋」と女主人・夏子の物語。魚住陽子個人誌『花眼』連載を加筆修正し再編集。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
魚住 陽子
- 略歴
- 〈魚住陽子〉1951年埼玉県生まれ。2006年に個人誌『花眼』を発行。「奇術師の家」で第1回朝日新人文学賞受賞。他の著書に「雪の絵」「公園」など。
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紙の本
期待していたのとはだいぶちがう、内省的な小説
2015/08/27 16:02
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:紗螺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
題名と表紙から、すごくよさそうなイメージを膨らませてしまっていたので当てが外れた感じ。確かに女店主がやっている菜飯屋の存在自体はいいし、出てくる野菜料理にも魅力的なものはあるけれど、話の雰囲気としてはあまりに内省的で好きになれなかった。そもそも、最初読み出した印象で三人称がふさわしい話だと思ったところに一人称が入ってきて、合わないな、と思ったのが違和感の始まりだった。菜飯屋の印象が、一人称の語りによってぼやけていく感じ。そしてその違和感がぬぐいきれないまま、話がじわじわ続いていく。しっとりとした情緒というには物足りなくて、何だか惜しい感じの強い作品。