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紙の本
里海資本論 日本社会は「共生の原理」で動く (角川新書)
一集落、一都市、一地域を超え、山と海をつなげて社会・経済圏を構築する力を提供する「里海資本論」。瀬戸内海生まれ日本発の概念を紹介する。日本の未来を明るく変える一冊。【「T...
里海資本論 日本社会は「共生の原理」で動く (角川新書)
里海資本論 日本社会は「共生の原理」で動く
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商品説明
一集落、一都市、一地域を超え、山と海をつなげて社会・経済圏を構築する力を提供する「里海資本論」。瀬戸内海生まれ日本発の概念を紹介する。日本の未来を明るく変える一冊。【「TRC MARC」の商品解説】
里海=人が手を加えることで海を健康にし、豊かにするメカニズム。瀬戸内海の再生で世界から注目されている。地球の限界を救うモデルとして、瀬戸内海生まれ日本発の概念が、世界経済を今まさに変えようとしている!【商品解説】
里海=人が手を加えることで海を健康にし、豊かにするメカニズム。瀬戸内海の再生で世界から注目されている。地球の限界を救うモデルとして、瀬戸内海生まれ日本発の概念が、世界経済を今まさに変えようとしている!【本の内容】
里海=「人が手を加えることで海を健康にし、豊かにするメカニズム」。瀬戸内海の再生方法を指す。ムダとされたものが「ここにしかない生き方」を産み、人間以外の命もつなぎ直し、経済も暮らしも再生させている!!【本の内容】
著者紹介
井上 恭介
- 略歴
- 〈井上恭介〉1964年生まれ。NHKエンタープライズエグゼクティブ・プロデューサー。「里山資本主義」で新書大賞2014を受賞。
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紙の本
一人の漁師から始まった感動の物語
2015/07/19 10:21
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
本当の豊かさとは何かということを考えさせられる本でした。
内容は、瀬戸内海の再生の物語です。高度経済成長で、瀕死の海となった瀬戸内海。その瀬戸内海再生の主人公は、昔から豊かな生態系を支えてきた生物たちとその活躍を根気強く支えた瀬戸内の漁師たちです。中でも「アマモ」と「カキ」を中心に、粘り強く環境浄化に取り組んだ結果、瀬戸内海の再生が実現しました。自然の力は偉大です。
それにしても、本田さんという一人の漁師の気づきから、再生が始まったというのには驚きました。その本田さんが志半ばで亡くなるくだりには、思わず涙してしまいました(65ページ)。結局、国家は何もしてくれないのですね。
私は北九州で生まれ育ちました。子供の頃は、八幡製鉄所(現新日鉄)の煙突から出る煙を「七色の煙」なんて繁栄の象徴のように言われていた時代でした。一方で、工場排水で海はヘドロ化し、近くの川は異臭を放ち、快晴でも空は灰色、空気は臭く、光化学スモッグ警報が毎日のように聞こえてきました。そして友人は小児ぜんそくとなりました。それでも将来を夢見て我慢していた時代です。明らかに社会全体が病んでいました。皮肉なもので、繁栄の象徴だった八幡製鉄所の大半が北九州から撤退したお蔭で、洞海湾は魚が戻ってくるくらいまで浄化しました。皮肉の象徴が世界遺産になるなんて、私からすれば噴飯ものです。
「SATOUMI」は、既に世界で使われる言葉になっているとのこと(110ページ)。新自由主義の果てに、人は自然と共生しないと生きていけないということに、気づき始めたということでしょうか。
本書は、経済成長が人間の繁栄を保証するものではないと気づかせてくれる本でした。ただ、未だに成長神話に取り憑かれているトップが君臨する限り、「里海」は国家の指針にはなりえないでしょう。
紙の本
生きる場所がキープできるか
2015/10/31 13:08
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:にこ。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
タイトルからして以前買った「里山資本主義」の続編かなと思って書店で手にとってみた。パラパラめくり、目次を読むと、どうももう一歩踏み込んだ内容のようで気になった。後日あらためて見てみると、これは読まねばならないと感じたので買ってみた。
ページ順ではなく、気になる章から読み進めている。内容は読んでみての楽しみだが、地球の存続について、自分や自分たちの子供や孫の世代以降がこの先地球で生きていけるのか、とか、気になる方はぜひ手にとってみていただきたいと思う。
生き物が生存不可能な場所にしてしまうか、なんとか生きていける場所にするかは、今生きている我々のやること次第ということで、具体的に何をするか。何かするなら自分の生きているうちである。
電子書籍
人の手が加わってこそ里海
2015/08/31 06:44
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:sio1 - この投稿者のレビュー一覧を見る
読み終わった後、行動したくなる本。
瀕死の海と言われた1970年代と比較して、現在は排水規制などで水質は良くなったが、「こわれた自然は、自然に任せるだけでなく、人が関わることが重要」と説く。カキ筏(いかだ)やアマモの事例は取材の緻密さが読んでいて面白かった。
1.カキ筏(いかだ)
カキの水質浄化能力も重要だが、カキ筏自体が沿岸の岩場の役割をしており、様々な生き物の生息の場になっている。
カキの赤ちゃんを求めて筏をひいて移動させたり、過酷な環境におき、強い遺伝子を残す等、漁師さんの苦労が伝わる。
2.アマモ
邪魔藻と揶揄されたアマモは生物のゆりかごの役割を果たす。
瀬戸内海はもともと「タイの海」だった。それがアマモが消えたころ「イワシの海」になった。
アダムスミスの「神の見えざる手」とマルクスの「資本論」に例えたのはわかりやすいが、社会主義国家が衰退している現状を考えると、うーん・・・と感じるものの、里海の定義でもある「人の手が加わることによって生物多様性と生産性が高くなった沿岸海域」とするために、人の手が加わる重要性は十分伝わる。海に近づく回数が減っているような気がするので、まずは海に近づくことからスタートかな?
紙の本
センチな「里海」論
2016/03/19 19:50
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:木漏れ日 - この投稿者のレビュー一覧を見る
里海とは?。 大自然の海ではなく、人の手が入った内海を「里海」と呼んでいる。
「里海」というのは、面白いテーマ。
面白い話もあるのだが、センチメンタルな人情話がやたら多い。
せっかくの「里海」という面白いテーマを、センチメンタルな著者が台無しにした。