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商品説明
山形県置賜地区から戦争に行った110人、110通りの体験から、何を感じ、何を考えるか−。先の戦争で戦場の最前線を経験した110人の証言を収録する。『米沢新聞』連載を書籍化。見返しに地図あり。【「TRC MARC」の商品解説】
110人の徴兵体験談集。新聞もラジオもない、小作・奉公人より兵隊は給料がもらえて食うものも心配ない、という今からは想像することも難しい当時の人々の生活環境。3年間で戦死者なしという中隊。120人の中で生きて帰れたのは9人という中隊。毎日が死と隣り合わせだった人。一度も戦闘になったことがないという人。食うには困らなかったという人。排泄物まで洗って食ったという人。真っ青になってブルブル震えて飛んで行った特攻隊員。「この戦は負け戦だ。こんなところで死んではダメだ」と言った中隊長。軍隊生活が楽だったという人。軍隊よりシベリア抑留の方が楽だったという人。捕虜を度胸試しで殺したという人。死刑前日に釈放されたという人。片足を失った人。片目を失った人。病気で兵役を免れた人。終戦を知って泣く人、喜ぶ人。昭和17年に兵隊になり日本に帰って来たのは29年という人。今も目に焼き付いていることがあるがそれは話せないという人。そろそろお迎えが来るから話そうという人。聞き手、阪野吉平の中庸なペンが作品を引き立てる。戦争記録として貴重な証言もある。
【商品解説】
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書店員レビュー
おじいちゃんがいないので
ジュンク堂書店那覇店さん
皆様は(世代にもよると思いますが)、おじいちゃんから戦争体験を聞かれたことはありますか?
私は5歳のときに祖父が亡くなったので、直接聞くことはできませんでした。今さらですが、いろいろと聞いてみたかったものです。
だからこの証言集が、なんだか自分のおじいちゃんの話みたいに思えてきてしまいます。
こんなことを書くと「あんたのような孫は知らん」とお叱りを受けそうですが、こういう本で身近に等身大で感じる戦争体験こそが、本当にいつまでも繋がっていくものかもしれません。
証言というと重苦しいようなイメージかもしれません。けれどもみなさんご自宅のお茶の間でくつろいでお話しされている雰囲気なので、「思い出話」と言ったほうがしっくり来る感じです。
でも内容は本当に百人百話。毎日死と隣り合わせだった人もいれば、楽だったと言う人も。現地の人と仲良くなった話もあれば、現地の人を殺して行軍を続けた話も。
戦争の話というと、どうしても真珠湾攻撃以降の「太平洋戦争」について語られることが多いのですが、実際はそれよりも前から日本は戦争をしていました。
この本に出てくるおじいちゃんたち(あえてこの呼び方をすることをお許しください)は、何度も兵隊にとられ、その度にいろいろな場所に行かされています。「ノモンハン事件」とか、教科書でしか知らない話もリアルタイムで体験しています。
考えることはたくさんありますが、はっきりと言えることは、戦争においては人間すら消耗品になってしまうということですね・・・
社会科学書担当 成田すず
紙の本
身近な家族が兵士だった
2016/01/08 17:05
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ねつぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る
身近な家族が兵士だったという、ごく当たり前にあった現実。戦争を理念的に語るのではなく、体験としてが語っている貴重な証言集である。市井の人々が一兵士として戦場に行き、見た現実生々しく展開される。その重さにたじろぐ。