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商品説明
日本の遺伝学は蚕(絹織物産業)から始まった! 遺伝学研究にとって重要な、荒船風穴などの蚕の種(卵)を保存する技術。カイコをめぐって発達した産業と学問の黎明期から現在まで、明治以来続くカイコの遺伝学を中心に追う。【「TRC MARC」の商品解説】
著者紹介
馬場 明子
- 略歴
- 〈馬場明子〉県立福岡女子大学卒業。テレビ西日本入社。アナウンサーを経て制作部ディレクターに。「螢の木」で芸術選奨新人賞受賞。ほかの著書に「筑豊伊加利立坑物語」がある。
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紙の本
養蚕業を支えた技術、品種の保存を続ける「蚕の城」。
2015/11/24 10:12
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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
明治日本の近代化の礎として製糸工場などが世界遺産に登録されたのは記憶に新しい。しかし養蚕業を支えたカイコの飼育・改良の技術やさらにその背景にある日本の研究者の業績など、「絹産業遺産群」として登録された場所以外にも日本の養蚕業に関連する「すごいもの」はたくさんある。本書はその一つ、蚕の品種保存施設の紹介である。
この、九州にある「蚕の城」では系統保存の地道な積み重ねが100年以上も続いている。「保存」といっても相手は生きものである。餌を与え、病気から守り、子孫を養い続けるというのは大変な作業であろう。しかも何百種とあるというのだからとり違えないだけでも大変だ。
営々と保存し続ける行動への畏敬の念、書き記しておきたいという熱意がとても良く伝わってくる。しかし、全体としてのまとまりが悪いという感は否めない。記したいことが多すぎて焦点がぼけてしまっている気がする。著者はまだ若い方だと思うので、風穴の話とか綿蚕(わたこ)の話とか、どれかに絞り込んだりするなどして、また改めて読ませてほしい。