ゆかし妖し （新潮文庫ｎｅｘ）

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面白かった～。人の「業の深さ」というか詮子の気持ちが怖くもあり悲しくもあり、まさに「業」という感じだった。それぞれを想う気持ちは尊いのに・・・。猪四郎を想う着草と詮子、着草を思うひおむし。巻き込まれた笙。誰が一番悪かったのかと思うと、やはり猪四郎かなぁ・・

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室町時代の京を背景に、立て続けに怪異が発生する中、遊女殺しが発生、幽霊嫌いな検非違使が怪異におののきながら事件に立ち向かう。

３人の美女に翻弄される美男の話
追い求める強い思いに、ついに囚われた男の話
男を追い求める女の執念が、巻き起こした哀しい事件

妖怪はでないが、いかにも妖しくほの暗い雰囲気がするミステリーでした。

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此れは果たして人の仕業か、鬼の仕業か。

足利幕府の時代、平穏を取り戻しつつある京の都。奇怪な歌に予言されるように洛中随一の遊女が殺された。現場には半月も前に死んだはずの女がいたという。腕っぷしに自信ありの乱暴者のくせに幽霊嫌いな検非違使・龍雪（たつゆき）がこの怪事に挑むが、謎は次々と立ち上がり――。十年前に捨て去られた恋が招いた悲劇とは。恐ろしくも切ない日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作『闇鏡』改題。

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時代劇である。しかもよくある江戸時代ではなく、
おそらく室町時代（歴史に詳しくないので、たぶん...）。

「事件」は、とある女の行き倒れから始まり、
さらに不審死が何件か...なのですが、
設定が設定なので（^ ^;
幽霊だの怨霊だのの話が絡んできて（^ ^;
そのせいで、単純な謎解きミステリが
複雑な話になりよって（^ ^;

江戸時代くらいならそれなりに予備知識もある。
が、南朝が滅んだ後、という時代設定で、
主役が検非違使とその部下の放免で、
陰陽寮と侍所との対立とか、足利幕府と
南朝を奉じていた勢力との確執とか...
私には難しくて（^ ^;

これに従って、言葉遣いも色々知らんもんが出てくるし、
ルビの無い漢字の読みがよく分からなかったり...（^ ^;
「私にとって」読みにくくて（^ ^;

おかげで読むのにえらく時間が掛かったし、
ストーリーも中々頭に入ってこなくて...（>

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なかなか面白かった。
歴史物に対する苦手意識もあって最初は読みづらさを感じたものの、その割にはすんなり読了。独特な魅力を感じる世界観。

過去２作が合わず(一冊は途中棄権(^_^;))相性悪いかもと感じていた堀川作品のためなかなか手付かずでした。が、大好きな日本ファンタジーノベル大賞関連作品だしと発起して読み始めてみたら、なーんだ同賞との相性の良さが上回ってるじゃん良かった楽しかった、という読後になりました(^^)