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商品説明
互いの信仰にまで踏み込む宗教間対話を目指し、真摯な宗教者とラディカルな学者が真の宗教間対話を追求する実験的試み。日本宗教ネットワーク懇談会主催の3回のシンポジウムの記録と懇談会メンバーによる6本の論考を収録。【「TRC MARC」の商品解説】
真摯な宗教者とラディカルな学者が集い、真の宗教間対話を追求する実験的試み。日本宗教ネットワーク懇談会主催の3回のシンポジウムと懇談会メンバーによる6本の論考から構成される。
序章では、本山一博氏が宗教そのものの内容にまで踏み込む宗教間対話の意義を論じ、それを求道と位置づける。
第1~3部は、宗教そのものの内容にまで踏み込むため、教団に属する者が1個人として参加したシンポジウムである。
第1部は〈壁は乗り越えられるのか〉というテーマのもと、宗教対話そのものを論じるメタ宗教間対話を行うため、宗教間対話に精通した方々が登壇している。宗教間対話と一口にいっても、多様な形態や方法、目的があることが明らかとなる。
第2部は〈信仰と災禍〉という具体的なテーマを掲げた宗教間対話である。登壇者は宗教実践や社会活動に人生をかける宗教者である。小林正弥氏による全体討議によって、対話の場はフロアへと開かれていく。
第3部では〈宗教と平和〉というテーマのもと、登壇者に5つの問いが投げかけられる。登壇者がその問いに賛否を示してから対話を進めるという、マイケル・サンデル氏の〈対話型講義〉の手法を取り入れ、対話はさらにフロアへと開かれる。
第4部には〈宗教間対話の現在〉というテーマのもと、3本の論考を掲載する。
第9章で小林正弥氏は公共哲学の一類型であるコミュニタリアニズムの立場から宗教間対話の在り方ついて論究する。宗教間対話の意義はみずからの考え方を発展させ、共に真理・真実を探求するところにあり、〈地球的宗教性〉〈地球的霊性〉の発展に期待する。
第10章で峯岸正典氏は長年実践してきた東西霊性交流の氏にとっての意味を祖述し、宗教間対話や東西霊性交流の意義を明確にする。様々な宗教的立場の人たちが平和に暮らせる道が開けるのである。
第11章で斎藤謙次氏は世界各地で行われている宗教間対話の中から、平和・生命倫理・災害者支援などの事例を取り上げ、異なる宗教を持つ人々の共存に向けた宗教間対話の現状と課題を考察する。
第5部には〈宗教間対話のフロンティア〉というテーマのもと、3本の論考を掲載する。
第12章で武藤亮飛氏は日本の宗教間対話を分析し、宗教間対話の実現可能性と困難さの境界(壁)を考察する。
第13章で樫尾直樹氏は第1~3部に収録されたシンポジウムを、運営・内容・展開を中心に分析しながら、宗教間対話のアスペクトと壁、問いと設え、および進行の問題について考察し、宗教間対話の抱える課題と展望を提示する。
第14章で高柳正裕氏は20年にわたる宗教間対話歴を振り返りながら、硬直した自分自身の信仰を問い直すために宗教間対話に1個人として参加すること必要性を強調する。
互いの信仰の内容にまで踏み込む宗教間対話は求道である。他の宗教に学ぶことによって新たな視点を獲得し、自己の奉じる宗教への理解は深まっていく。論争や交流の先にある対話=相互理解=真の諸宗教融和を目指す、求道的挑戦!【商品解説】
真摯な宗教者とラディカルな学者が集い、真の宗教間対話を追求する実験的試み。日本宗教ネットワーク懇談会主催の3回のシンポジウムと懇談会メンバーによる6本の論考で構成。相互理解=真の諸宗教融和を目指す、求道的挑戦!【本の内容】
目次
- はじめに
- 序 章 宗教間対話とはなにか――宗教的探求としての宗教間対話 本山一博
- 第一部 壁は乗り越えられるのか?――対話の現場から
- 第一部解題 本山一博
- 趣旨説明 樫尾直樹・司会 赤川惠一
- 第一章 現代世界と宗教間対話 小原克博・司会 赤川惠一
- 第二章 宗教間対話の現実 峯岸正典・三輪隆裕・鈴木孝太郎・司会 赤川惠一
- 第三章 壁は乗り越えられるのか?
- 小原克博・峯岸正典・三輪隆裕・鈴木孝太郎・高柳正裕・本山一博
- 司会 樫尾直樹
収録作品一覧
宗教間対話とはなにか | 本山一博 著 | 1−6 |
---|---|---|
現代世界と宗教間対話 | 小原克博 述 | 17−29 |
宗教間対話の現実 | 峯岸正典 述 | 31−54 |
著者紹介
樫尾 直樹
- 略歴
- 〈樫尾直樹〉1963年生まれ。慶應義塾大学文学部准教授。
〈本山一博〉1962年生まれ。玉光神社宮司。
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