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こんなことがありえるわけがない。
小説でも映画でもないのだから。
そう言いたくなるような事件が昨今は多い。
この小説に取り上げられている事件もまたそうである。
これは体裁はフィクションであるのだから
そうに決まってる。そう言いたいが…。
日々飛び込んでくるニュースの裏に、この小説で
扱われているような暗部がすべてあるとしたら
私達を守ってくれるものは一体何なのか。
国家なのか。個人なのか。はたまた金銭なのか。
公安の狂犬と言われる主人公は、どんな権力にも
屈しない。理不尽な権力や暴力への怒りに燃えて
最後まで低く激しく吼える。
舞台になる都市の情景や、人物の描写。
まるで自分が事件を再構成しているような臨場感も
いいのだけれど、最後まで手を緩めないで事件を追う
目線がこのシリーズの最大の魅力だと、私は思う。
今起きている出来事が一番劇的である…ということは
言い古されているけれど、現代に起きる毎日の事件は
すべて我々は目撃者であり、当事者であるということ
を突きつけてくる物語に出会った気がするのだ。
具体的なあらすじをなぜ書かないのか。
それは、この本の中に起きている事実を
私というフィルタを通さずに、あなたに
新鮮に体験して頂きたいからである。
お読みになれば、ああ、あの事件が背景にあるのか
と、報道されたニュースを想起される方が
大勢おられると思う。
危険な場所も通る。
会うべきでない人物の顔も見る。
追い詰められもする。
だが…この本を手にして、平穏な日常という見知った
場所から、その曲がり角の向こうへ行かないなど
あまりにも小心である。
読者諸氏の無事の帰還をお祈り申し上げ、献本でこの
本に出会わせて頂いたことに感謝を。
遅いレビューになったが、二読三読して身にしみて
書かせて頂いた。次作も楽しみに読ませて頂く。
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この書籍は、公安警察の元エース「筒見慶太郎」が主人公で、事の始まりはニューヨークでK国からの亡命者の話で始まり、そこからドンでもない事が。
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マルトク(特別協力者)とは、「公安警察が、主に敵対するスパイ組織や犯罪組織の内部に獲得し、運用する、特殊な情報提供者」のことである。平たく言えば二重スパイのことだろう。公安がそういう人種を運用するなら、敵も同じことをするにちがいない。つい、この間中国で日本人がスパイ容疑で拘束されたと報道されていたばかりだ。国と国との間だけではなく、敵対、競合する組織間では、こんなことは日常茶飯事になっている。
警視庁公安部外事二課(ソトニ)の活躍、というか暗躍を描くシリーズ第二作は、先の戦争前に朝鮮に渡った人々のうち、戦後になっても帰国することが叶わなかった日本人の、自分たちを裏切り、見殺しにした戦後日本に対する怨念と復讐を主題とする。主人公は前作『背乗り』で颯爽と登場した在ニューヨーク日本国総領事館警備対策官、筒見慶太郎。制止命令を受けたにもかかわらず、業務を遂行しため責任をとらされ、公安部外事二課を追われた男である。業務執行中に息子を死なせたことに負い目を感じ、その復讐を誓っている。
現在外務省に出向中という身分の筒見は今回は単独行動。外事二課に所属する島本彩音と捜査一課から異動してきたばかりの朝倉の若い二人が彼と競いあって事件を追う。事件は日本とアメリカで起きていた。政府高官が白昼狙撃されて重傷を負うのと時を前後して、北朝鮮に亡命していた元内閣情報調査室調査官が半死半生の身に一つの頭蓋骨を抱いて日本に流れ着く。同じ頃、筒見との接見を求めてきた男が二人殺される。メキシコでは張哲(チャンチョル)という特別協力者。ニューヨークでは日本に亡命を申請し、筒見が保護していた北朝鮮外交官。二人とも絶対安全なはずの場所で殺されていた。情報はどこから漏れたのか。
複数の事件をつなぐのが犯行に使用された拳銃が南部乙自動拳銃で実包も当時のものを使用している点だ。わざわざ失敗の危険を冒して旧式の銃や弾丸を使用するのは被害者に向けてのメッセージがそこにあると考えられる。筒見と外事二課が追うのは、バラバラのピースをつなぐ線であり、完成時に現れるはずの絵柄である。マルトクが筒見に見せようと隠し持ってきたモナザイトが謎を解く鍵となるはずだ。
北朝鮮の金正恩体制が対外的にいくら強硬姿勢を貫いて見せようが、不作による食糧難ほか国内に鬱積する体制に対する不満は今や爆発寸前だ。相つぐ粛清がその証拠である。金王朝を倒し、集団指導体制を行なおうとするクーデターはいつ起きても不思議ではない。もし、その現実化を急がせるためにどこかの国が秘かに協力し、クーデターが成功したなら、その国は新しい国家の重大なパートナーとなって半島に眠る貴重かつ莫大な鉱物資源を手にすることも夢ではない。
そんな夢のような計画をどこかの国が画策していたら、その国を舞台に政府側と反政府側の暗闘は熾烈なものとならざるを得ない。もしそれが日本のことだとしたら?拉致問題ばかりが囃されるが、戦後連絡がとれなかった在朝日本人は、日本国によって死んだことにされている。この国が国民を守らないのはとうの昔に知れたことだが、戦後の混乱期を旧統治国で迎えた邦人の悲惨さはまさに地獄であったろう。家財は奪われ進駐してきたロシア軍兵士によって女と見れば強姦された。そんな地獄のなか自己犠牲を通じて邦人を救った女性とその遺児を日本に帰すために立ち上がった者がいた。一方、利権をめぐって国にすりより、鉱物の採掘権を得ようとたくらむ者も。
いくつもの思惑が交錯して、事件は錯綜する。ハイテクばやりの世の中なのにデッドドロップという昔ながらのアナログな通信手段で交わされる暗号通信文。外事二課六係が行なう追尾陣形、と一昔前のスパイ小説や刑事物を読んでいるような楽しさがある。シリーズ物ならではのお楽しみ、筒見の愛犬白いシェパードのフィデルもちらっと登場する。前作ではビル・エヴァンスだったBGMが今回はバードだったり、愛読者の期待は裏切らない。
男っぽいアクションや、ハードボイルド風の会話はたっぷり用意されているが、男女の恋愛やとびっきりの美女との濡れ場はない。紅一点の彩音は、昔窮地を救ってくれた恩人の筒見とは年が離れすぎていて、憧れの対象となっても恋愛には発展しない。むしろ、東大を中退してMITでロボット工学を学んできたくせに刑事になった変わり者の朝倉との関係が微笑ましい。今後のシリーズで、関係が深まっていけばいいコンビとなるだろう。巨悪を暴くと宣言し、公安の方に向かってゆく筒見の去就はどうなるのか。次回作が楽しみな結末となっている。
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ブクログで当選してしまってサンプル本が送られてきた。
メンドイのでほっておこうと思ったら、当たった以上はレビューを書かねばいかんらしい。
なので仕方なしに読む。
いやあ・・・
メチャクチャ面白いじゃないですか!
「フィクションにしてノンフィクション」はさすがに大げさだけど、そんなことも実はホントにあるんじゃない?と思えるくらいの感じはある。
アウトローな感じの筒見。
昼行灯なようで実はメラメラ燃えている朝倉。
面白い。
惜しむらくはコレが第2弾だということか。
第1弾の「背乗り」も読まねばだなあ・・・
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面白かった~
この手のものは大好物
でも、今までは海外のものばかり読んでいたわ。
工作員とか公安とか聞くけど、なんかいまいちよそのこと・・ってくらいにしか思っていなかったわ。
実際こういうことって知らないだけであるんだろうね。
昔よく密航者を乗せた船がって記事多かった時あったものねぇ~
白黒写真で・・ふるっ!(笑)
この中のいくつかの事件?は「あのことかな?」「あの人のことかな?」って思い当たることあるから、何処までがフィクションでどこからがノンフィクションなんだろうってあれやこれや妄想・想像しちゃうね。
今もマスコミはねつ造ばかりだし。
一番大事なことは日本国の為でなくてはならないことだけど、この本読んでいると誰が正しいのか訳分からなくなってくる。
おまわりさんはそうでもないけど刑事なんてホント人相悪いしねぇ。
腹が出てるの多いし。
私の小さいころはたま~に外人見たらそれは宇宙人に遭遇したくらいの出来事だったものだけど、今はここはどこの国?ってくらい外人が氾濫してるし・・・
怪しいななんて思って見てたらキリないし(笑)
それにしても、ラスト切なすぎたわ~
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私にとって、この作品はこれまで読んできた中ではかなり異色だ。
嫌いというわけではないのだが、現代日本を舞台にした、それも公安が中心の政治・外交ネタが入ってくる話は、硬くて難しいイメージがあって何となく手の出しづらい部類だった。
下手をすれば、献本という形でなければ一生出会うことのなかった本かもしれない。
だが、読んでみて、なぜこれまでこの人の作品を知らなかったのかと後悔せずにはいられなかった。
電車の中で読み終え、早速帰りに本屋で前作を探したくらいだ(残念ながら見つからなかったが)。
この話は、かつて組織上層部にかみつき、海外に飛ばされた公安部の元エース・筒見慶太郎が主役だ。
彼の元に、某国の外交官が亡命を求めて来るのだが、その男は「祖国を開放するため、"亡霊"を助けてくれ」という言葉を残し、命を落とす。
筒見は日本に帰国し、公安部外事二課(ソトニ)と取引しながら、官房副長官が銃撃された事件や「英雄」の帰還、某国から持ち出された一個の石、それらをつなぐ「終戦時の暗黒の歴史」の真相を紐解いていく――――
正直、終戦時の暗黒の歴史は、辛いという言葉も申し訳ないほど凄惨なものだ。
だが、それこそが、このフィクションの中で何よりも明確なノンフィクションである気もする。
現実は小説より奇なり、ではないが、まず間違いなく、この作品で語られた「過去」はあったのだろう。
知ったからと言ってすぐに声をあげられるほど行動的でも勇敢でもないが、「知らなかった、ということを知る」ということは、とても大事なことだと思うのだ。
そこから、思索も検証も始まるのだから。
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(2015.10.19読了)(2015.10.14入手)
日本と北朝鮮のスパイ合戦といったところでしょうか。北朝鮮の権力闘争に、日本政府が絡んで、現在の北朝鮮の権力を握っている人たちを追放して、日本の欲しい天然資源を手に入れようとしているようなのですが。
小説なので、本当にこのようなことがありうるのかどうかは、北朝鮮についての知識がないので、わかりません。現実味が薄い気がするのは、自分の無知の所為なのでしょうか。
昭和20年に終わった戦争の際に、北朝鮮から脱出できなかった日本人が28万人いるというふうに書かれています。もし本当だとすると、そのようなことは知りませんでした。
北朝鮮にいる日本人は、戦後、戦争中に朝鮮半島から日本に連れてこられた人たちと結婚した日本人女性が朝鮮半島に帰る夫についていった人たちだけだと思っていました。
この本は、その北朝鮮に残された日本人にまつわる物語です。読んでいても読み終わってからも、日本人なのか、北朝鮮工作員なのか、何をしようとしているのか、よくわかりませんでした。スパイがらみのはなしというのは、そういうものなのかもしれません。
いろいろ騒いだけど、結局大物は生き残って、何だったんだろうと思います。すべてはもみ消されて、それでいいのだろうか。外交とはそういうことなのだといいたいのでしょう。
筒見は、自由に動き回っているけど、結局何ができたの。
警視庁もいろいろ捜査はしているけど、指揮系統はどうなっているの。
登場人物が実に多い物語ですね。もっと少なくして、単純にしてほしいものだと思います。
筒見慶太郎 ニューヨーク日本国総領事館 警備対策官
草場武彦 ニューヨーク総領事
飯島久雄 外務政務審議官、元ニューヨーク総領事
辰巳仁 飯島久雄の秘書
張哲(吉田一彦) 北朝鮮、武器商人、北朝鮮工作員
白元弘 北朝鮮国連代表部次席大使(日本に亡命を求めたが死亡)
河野昇 内閣官房副長官 6月14日銃撃 警視庁公安部長、警察庁長官
能島光一郎 総理
能島歌織 総理夫人、音大卒、ジャズ歌手、小説家、藤崎かおり?
島本彩音 警視庁公安部巡査部長
島本祐樹 島本彩音の弟
島本直幸 民宿『岩船荘』経営、新潟県村上市、島本彩音の父親
朝倉富士夫 警視庁公安部外事二課警部補
吉良龍之介 管理官、三十六歳
虎松健介 元内閣情報調査室国際第一部北朝鮮班長
「自ら希望して北朝鮮入りを果たした」(24頁)
虎松竜馬 健介の子供
フジサキミヨコ(藤崎美代子)
藤崎涼子 藤崎美代子の孫
田中益男 内閣情報調査室国際第一部上席情報専門官
片桐千夏 画家、片桐治夫の娘
片桐治夫 北朝鮮生まれ、ラーメン屋(東京)、焼肉屋(大阪)
片桐浩二 片桐治夫の弟、片桐建設経営者
朴尚美 『焼肉・大同江』経営者
朴正植 朴尚美の息子、
朴正龍 朴尚美の孫、
南部式自動拳銃・大型乙
河野昇と白元弘に撃ち込まれたのは、八ミリ南部弾
●モナザイト(95頁)
モナザイトは日本統治時代の朝鮮半島で産出された。レアアースであるセシウムや、ウラン233の原料となる放射性物質トリウムを豊富に含んでいる。
●戦勝記念日(117頁)
1953年7月27日は朝鮮戦争の休戦協定が締結された日だ。北朝鮮はこの日をアメリカ帝国主義に勝利した「祖国解放戦勝記念日」と独自の解釈をして、毎年、軍事パレードを行い、祝賀ムードに包まれる。
●資源外交(167頁)
「日本の対北朝鮮外交は植民地支配への贖罪とか、安全保障上のリスク軽減という文脈で考える時代は終わったのです。これからは資源外交です。いま動かねば東アジアの地下資源は中国に独占されます」
●けじめ(182頁)
「ハルモニと治夫さんは、フジサキミヨコさんを北朝鮮から助け出そうとしていたんや……」
●終戦(185頁)
本土では空襲も終わり平和の訪れやったかもしれんけど、朝鮮の在留日本人にとっては悪夢の始まりやった。三十八度線より北に住んでいた日本人二十八万人は閉じ込められ、地獄に突き落とされたんや。
●誤植?(197頁7行目)
片岡治夫追及班の視察拠点⇒片桐治夫追及班の視察拠点
●背乗り(200頁)
「背乗り」とは他人の戸籍を乗っ取り、その人物に成りすます行為を意味する。北朝鮮やロシアの非公然機関員が諜報活動のために使う手法だ。
●残留日本人(219頁)
日本政府は戦後、北朝鮮に取り残された日本人を助けようともしませんでした。いまも重視されるのは拉致被害者ばかりで、七十年も現地に残留した自国民の救出は後回しになっています。
●死亡宣告(220頁)
戦後の混乱の中で置き去りにされた者たちは、戦時死亡宣告によって死亡扱いされるという、二重の仕打ちを受けたのだ。その結果、北朝鮮に残留した日本人のほとんどは戦時死亡宣告を受けた。
☆関連図書
「ソウルと平壌」萩原遼著、文春文庫、1998.10.10
「謎の独裁者・金正日」佐々淳行著、文春文庫、1999.02.10
「北朝鮮大脱出 地獄からの生還」宮崎俊輔著、新潮OH!文庫、2000.10.10
(2015年10月30日・記)
内容紹介(amazon)
戦後70年の節目に、諜報ミステリーの新星が放つ渾身作。東京で元警察庁長官が狙撃される。一方、ニューヨークでは、日本総領事館に亡命を求めやってきた北朝鮮外交官が暗殺される。一連の事件の背後には、終戦時、日本に見捨てられ、彼の地に取り残された母子の、壮絶な運命が垣間見える――。
戦後日本の官僚組織に打ち捨てられた人々の苦悩。そして北朝鮮の「体制崩壊後」を睨み、利権を狙う政財官。国民の命をかえりみない無情な奴らに、はぐれ者の元公安スパイハンターが挑む。
あの戦争の悲劇を思い、今後の日朝関係をも暗示する、必読の書。
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衝撃作『背乗り』の"ソトニ"シリーズ第2弾!
特別協力者【マルトク】:公安組織が獲得し、情報提供者として運用する外国の諜報員や犯罪組織の構成員のこと。
組織に巣食う”敵”に気付づき、公安警察を追われたエース・筒見慶太郎。
NYの総領事館で警備対策官を務める筒見の元に、北朝鮮外交官が亡命を求めてやってくる。
「頼む、祖国を開放するため、日本にいる"亡霊"を守ってくれ――」
北朝鮮の"体制崩壊後"を運命づける<コードネーム:亡霊>とは誰なのか。そして亡霊を狙う暗殺者たちが背負った、哀しすぎる終戦時の"暗黒の歴史"とは。
「国民の命を犠牲に、利権を漁るヤツらは俺が叩き潰す」
いま、ニュースを騒がせる『あの事件』を先取り!?
ここに書かれた諜報戦は、あなたの目の前でも起きている!
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今回も献本企画に応募したら、当選した!
ただし、ハードカバーではなかった・・・。
地味な展開ではなく、後半になってアクションが入ってくる。渋いままでも一向に構わないのだが。
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宣伝用の簡易冊子を手に入れて読みましたが、今、初めて政府がオタオタしているスパイ問題、インテリジェンスに関することは前回の「背乗り」でも取り上げられていて、中国問題も予告していたかのような現状に戦慄が走ります。そういう意味で早く次回作を待ち望んでおりました。あくまでもノンフィクションに近いと思われる内容に拍手を送りたくなります。早く本編(ハードカバーの本)が届かないかと待っているところです。
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献本で当選しました。ありがとうございます。
スパイとか公安ものって、自分には縁遠い世界だし、人間関係も複雑で、一度読んだだけではスンナリ頭に入ってきません。よくわかんないくせに、この手の話、好きなんだよな私。
普段は図書館から本を借りてくるので、よくわからなくても、まぁいいかって返却日が来たら返しちゃう。
でも今回は大丈夫!手元にあるから時間を見つけてまた読み直してみるつもり。
誰を信じていいのか・・・この人にここまで話をしていいのか・・・筒見は「公安(ハム)では同僚に心を許すな」(P258)と言ったけど、常に周りと心理戦や駆け引きしながら、神経張っていなきゃやっていけない世界なんだな。ちっとも心休まらない日常、私には絶対無理だわ。
ちなみに以前読んだ『背乗り』も面白かった。
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TBSでニュースキャスターや記者としても活躍されている、竹内明さんのハードボイルドスパイミステリー小説。
「ソトニ」のシリーズ第二弾ですが、スパイミステリーを読み慣れていない初心者の方にも手に取りやすい仕上がりとなっている。
国家の闇、暗い影に光を当て、見えない部分、隠された部分をえぐり出す。
筒見慶太郎のハードボイルドな生き様にあこがれるなぁ。
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面白かった。
色んな人が色んな思惑で動いていて、そこにはあまり国とか関係ないないんだな、と。
そこにあるのは、人と人との繋がり。人間関係。
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セリフ回しが多すぎて、ラノベのような台本を読んでいるきになってきた
最初題名だけで、面白そうだなと応募して、届いたので喜び勇んで読んでみましたが・・・
ちょっと残念な感じでした
普通にフィクションとしては面白いです
ですが私はノンフィクションだと思ってわくわくしていたのでその落差が激しかったです
普段聞きなれない用語とかが多数出てくるので読むのに割と体力がいります
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スパイ、公安、情報提供者。。。
日常では絶対にかかわらないような人ばかり。
そんな人たちのやり取りに緊迫感があり、ドキドキしながら読んだ。
何が大切かは人によって違うけれど、その大切なものを守りたいと思う気持ちは一緒なのかも。そんな風に思えた。