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紙の本
からだ・こころ・生命 (講談社学術文庫)
著者 木村 敏 (著)
精神病理学の症例分析を通して「もの/こと」や「あいだ」といった柔軟かつ強靱な概念装置を創出し、独自の鮮やかな自己論、時間論を展開してきた木村敏。木村生命論の内実と射程を雄...
からだ・こころ・生命 (講談社学術文庫)
からだ・こころ・生命
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商品説明
精神病理学の症例分析を通して「もの/こと」や「あいだ」といった柔軟かつ強靱な概念装置を創出し、独自の鮮やかな自己論、時間論を展開してきた木村敏。木村生命論の内実と射程を雄弁に語る。【「TRC MARC」の商品解説】
著者は、常に臨床の現場に身をおきながら精神病理学と哲学を往還する独創的な学問的地平を切り拓いてきた。症例分析を通じて「もの/こと」や「あいだ」といった柔軟かつ強靱な概念装置を創出し、独自の自己論、時間論を展開、その思索は生命の根拠の探究へと旋回する。「からだ」と「こころ」はどのように関係しあっているのか。「生きる」とは、そして「死」とは?木村生命論の内実と射程を雄弁に語る好著。解説:野家啓一
著者は、精神科医として絶えず精神疾患という具体的現実と向き合い続けながら、精神病理学と哲学を往還する独創的な学問的地平を切り拓いてきた。症例分析を通じて「もの/こと」や「あいだ」といった柔軟かつ強靱な概念装置を創出し、独自の自己論、時間論を鮮やかに展開、その思索は生命の根拠の探究へと旋回する。「からだ」と「こころ」はどのように関係しあっているのか。「生きる」とは、そして「死」とは?木村生命論の内実と射程を雄弁に語る好著。解説:野家啓一【商品解説】
「からだ」と「こころ」はどのように関係しあっているのか。「生きる」とは、そして「死」とは?木村生命論のエッセンスが結晶!【本の内容】
目次
- 身心相関と間主観性
- 1 身心二元論を超えて
- 2 主観と主体
- 3 公共的間主観性と私的間主観性
- 4 ヴァイツゼッカーの「主観/主体」
- 5 境界はどこか――個体と集団
- 6 主体的身体
- 人間学的医学における生と死
- 1 「生きている」というアクチュアリティ
- 2 環境との「相即」――生きることの本質
著者紹介
木村 敏
- 略歴
- 1931年生まれ。京都大学卒業。京都大学教授を経て,現在,河合文化教育研究所主任研究員。著者に『異常の構造』(講談社現代新書),『時間と自己』(中公新書),『木村敏著作集』(全8巻,弘文堂),訳書に『音楽と言語』(講談社学術文庫)など。
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紙の本
精神科医の著者が語る生命論です!
2019/02/02 14:03
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、精神科医として長年経験を積まれてきた木村敏氏の作品です。同書は、からだとこころがどのように関係しあい、どのように繋がっているのかということを中心に丁寧に、分かり易く説いた生命についての書です。内容は、高度ではありのですが、木村氏の分かり易い記述で、非常によく「生命」、「命」というものが理解できます。ぜひ、多くの方々に読んでいただきたい貴重な一冊です。
紙の本
「あいだ」「境界」を述べた一書
2021/08/29 22:06
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:岩波文庫愛好家 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ページ総数118ページと、非常に薄い一書です。更に本書の文字の大きさが一般的な文庫本サイズではなくそれよりも大きい文芸書サイズです。おそらく文庫本サイズにしてしまうと、今以上に本が薄くなってしまい、本としての発行が難しくなるからと思われます。
さて本書の内容ですが、タイトルが「からだ・こころ・生命」と銘打たれています。医学的な雰囲気が醸し出されていますが、まさしくその通りです。但し医学的見地のみで述べられているのではなく、哲学的要素も練り込まれています。そこが妙味です。そういった観点ではまだ出会った事のない分野の一書でした。
本書では前半で「主体」について述べられており、後半は「生と死」について述べられています。著者の思想のベースをなすヴァイツゼカー(精神医学者・哲学者)の考えが奥底に横臥しています。
本書は講演を文章に起こしたものです。よって読み進め易い部類に入ります。『読み進め易い部類』という若干もって回った言い方になった理由は、講演ではあるものの、なかなかに専門性を内包した難しさがあるからです。とは言え流し読みではなく、じっくり読めば内容についていけます。また解説が秀逸です。本書の内容をしっかりと輔弼しています。
全体として、医学という自然科学の視点と哲学的見地をミックスし、哲学にありがちな『論述のみ』に終始せず必ず例を挙げる事で読み手(聴き手)にイメージを掴み易くなされている点が良かったです。