紙の本
一気に読んだ
2016/05/01 21:08
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投稿者:上総介 - この投稿者のレビュー一覧を見る
読みやすくて一気に読めました。
作者の豊富な経験に基づく指摘の多くには、
なるほどと思うことがある。
紙の本
会社あるある
2017/04/30 19:41
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投稿者:鯉狂い - この投稿者のレビュー一覧を見る
会社で働いていると少なからずこんなシチュエーションあるよなぁ、と思ってしまう。組織が巨大になればなるほど『上司受け100点、部下からの信頼0』のバ幹部がいるものだが、銀行はその度合いがずば抜けているのか?という錯覚も覚える。
いずれにせよ著者の勤め人としてすごいところは『自分の信念を持ち続けたこと』『バードビューを常に持ち合わせていたこと』だろうか?
ま、あくまで本書は自己申告なので、当時の同僚達がどう思っていたか?は定かではないが
紙の本
参考書ではなく読み物として
2016/03/30 08:17
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投稿者:猫山 - この投稿者のレビュー一覧を見る
職場の参考に購入。読み物としては面白いが、会社というものに関しての参考書ではない。著者の考えが前面に出てくるので好き嫌いは分かれるところだと思う。
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元銀行員の著者が自分の経験を元に会社の様々な問題を取り上げ、提言する。
サラリーマン視点からは同意できる点も多かった。これを読むと日本企業の普遍的な病のようなものがある事に気付く。総会屋への利益供与などは著者の武勇伝のようにも思えるが、面白く読むことができた。
この本を読んだ人が将来経営者になることを望む。
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昔の銀行のダメな話や面白い話が、そのまま書かれているとこがいい!総ての銀行員に読んでもらいたい本である。
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去年、「チャレンジ」と称して、収益目標を達成させようとした結果、ダークサイドに堕ちてしまい、不正会計が発覚して問題になったあの大企業。会社ではないが、施政方針演説で「挑戦」を何度も使ったあの指導者。スローガンを声高に叫んでも達成できなかったという太平洋戦争の苦い教訓を学んでいないようだ。「チャレンジ」はあの通信添削教材だけでたくさんだ。
ここではいろいろな病が取り上げられている。人事、出世、派閥、上司、会議、残業、現場無視、就活、数字、創業者など多岐にわたっている。
年功序列、終身雇用はうまく時代の波に乗ってスイスイといったのだろうが、今の時代になるとほころびが出ている。終身雇用は、何百年前からある制度でもなければ、あっても一部の大企業に限定される。その上、終身と言っても永遠に保証されるとは限らない。ダイヤモンドは永遠の輝きというCMがあるが、ダイヤモンドの輝きと違って企業の輝きがなくなったら人員整理でさようならの可能性がある。あなたの色に染まりますなどと言っても、いらなくなったらはいさようなら。そんなに甘くはない。
会社とはつかず離れずが一番だ。必要以上にべったりくっついて会社命なんて思っていても、会社にとっては「うざい」と思われている可能性があるのだから。
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江上剛『会社という病』(講談社、2015)
元銀行員の著者がその経験を踏まえつつ、銀行組織を通じて「会社という病」の構造に迫ったもの。
支店営業から業務部を経て、長く人事部人事グループに勤めた著者だけあって、「人事」「出世」「派閥」「経営企画」などの切り口から社内エリートの構造と彼らの意識に踏み込んでいます。
出世や社内の勝ち組に対して皮肉な視線を向けていますが、著者自身のちに都内支店長や本部次長を務めたそれなりの勝ち組です。(総会屋事件もあり49歳で早期退職しているとはいえ)
ただの敗残者が「役員なんぞになれなくてもいいや」というのと、現実に役員に手が届く位置にある人がゆえあってそれを回避するのとはまったく意味合いが違ってきます。
【本文より】
◯なぜこんな信じられないような事件が頻発するのか。答えは一つ。社員が疲れきっているからだ。会社でストレスが無いのは経営者だけだ。社員は誰もが「助けてくれ!」と悲鳴をあげている。
◯長くサラリーマン人生を送ってきた者として、できるアドバイスはただ一つ。出世なんかするな − だ。
◯世の中の上司にはいろんなタイプがいる。中でも最悪なのは、部下を育てようとするタイプだ。上司にその能力があればいいのだが、その力もないくせに部下を自分色に染めようとする。これは最も始末が悪い。
◯バカ上司からは逃げろ。もしくは大声で戦え。
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内容は、先輩と飲みに行って過去のご教授と愚痴を聞いている感じ。
作者の前職が銀行だが、半沢直樹ではないが、銀行って本当に病んでいると思う。
印象に残ったのは、
・部長は経営側に立つべき、課長は部下の側に立つのが役割。
・取締役は、会社法に基づいた役職で会社の重要事項を決定する権限を持ち社長の暴 走をチェックする存在。一方執行役員は、会社法上の役員ではなく会社が決定した 重要事項に従い実務遂行する責任を持つ幹部従業員。権限や責任の重さ、待遇は月 とスッポンくらい違う。
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第一勧業銀行出身の著者が銀行を中心とした大企業の人事・組織・文化等の問題(病)を明らかにしていく。よく銀行が批判されている内向きの論理が会社を腐らせる要因と。会社は顧客志向、現場主義、本業回帰が何より も大事と。
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江上さんの昨今のいろいろな企業の動き、経営に対する考えと愚痴?でした。江上さんのバランス感覚は間違ってないな、ということがわかります。
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元第一勧銀の江上剛氏の著書。ズバズバと名前は出さないものの某企業だけではなく当時の勧銀の頭取、役員、部長職を非難、ものすごい。見出しを新聞広告で気になったので図書館で借りた。
●会社でストレスがないのは経営者のみ。社員は誰もがみ助けてくれ」と悲鳴を上げている。一見社員を大事にするホワイトな顔をしているが、実態は「死ぬまで働け」というブラック。非正規社員は4割に達し社員は不安を抱えて働いている。
●部下は上司の思い通りに働かないもの。新米課長は「なんとかしろよ」とイライラしてついつい自分で動いてしまう。そうなると部下はますますやる気をなくすという悪循環。挙げ句の果てには「お前ら遊んでいるのか」そうでなければ課長自身が夜も寝付けなくなり鬱になる。
●会議の三馬鹿「根回しバカ」意見が全く出ないのがいい会議だと認識してる人間。「スリーピングバカ」「結論出ないバカ」
●残業は上司の無能度のバロメータ。部下を強いられてではなく、自分のために働くように仕向けること。
●根回しは若手育成の場とする。取締役に1対1で説明できる機会であり自分を売り込む絶好のチャンスとして意気込ませる。ところがバカな上司は俺が俺がと出張ってくる。
●部長は常務専務社長とステップを上がっていく立場。大局から経営を見渡し目標達成に部下を督励し邁進させるのが役目。反対に課長は経営側に立たず、完全に部下と一体となり泣き喚き笑いも一緒でなくてはならない。
●取締役は株主総会で選ばれ会社法の基づいた役職であり重要事項を決定する権限を持っている。だから取締役は社長に対してヘイコラする必要はない。ダメなものはダメ、と言えるし、社長にNOと言うべき存在。クビと怒鳴ってもクビにならない。一方、執行役員は会社法の役員ではない。幹部従業員に過ぎない。
●上司の指示に従いチャレンジを繰り返し成功を重ねてきた報酬が経営者としての地位。そしてその成功体験の記憶のままに社員に向かって「チャレンジしろ!」「目標達成を諦めるな!」「成果を上げない奴はクズだ」と叱咤する。そんな経営者は、社員たちは叱咤激励する言葉に感動しきちんと応えてくれるだろうと信じている。しかし社員たちはその言葉に感動しない。ストレスと感じるのみ。言葉が通じていない。
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仕事に関する考え方が変わった。無駄な会議や印鑑を逆さに押すエピソードは、笑った。一流大学を出てもこんなものかと思った。
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銀行時代の内情を事例に、会社における様々な「病」を紹介。人事、出世、左遷、派閥などなど。みずほ銀行の例だということがバレバレなので、ここまで具体的な事例を紹介していいのか、と心配になるくらい。
著者が正義感あふれるサラリーマンとして上司や会社と戦った例も紹介されていて面白い。それでも、ちゃんと出世できた著者はすごい。この会社も実は度量が大きいのかも。
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■アマゾンより引用
生き苦しいのは会社のせいだ!
●人事・・・そんなに偉いか東大卒
●出世・・・昇進イコール幸せとは限らない
●派閥・・・持病と思って付き合おう
●上司・・・バカ上司とは大声で戦え
●左遷・・・人事に左遷なし
●会議・・・会議の9割はムダである
●残業・・・上司の無能のバロメーター
●定年・・・経営者にこそ厳格な定年を
●根回し・・・不毛なようで意外な利点
●社長・・・会社の生死を決めるヒト
ほか
会社に残る制度や慣習、風土にルール。
人生の諸悪の根源をまとめて一刀両断!
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第一勧銀勤務経験を有する作家による、会社における問題点をまとめたもの。第一勧銀という大会社を題材に、日本の企業がどのような状況に陥りやすいのか、経営者や役員などの性向など興味深い内容だった。
学術的というより、経験論的な記述が多く、過激な論調も散見されるが、説得力があった。
「「もっと働け、もっと稼げ」経営者は叫び、叱咤する。だが社員たちは経営者に「Why?」と疑問を投げかけ、出した答えが偽装だったり不正だったりということなのだろう」p4
「(社長、役員などの特質)目に付くようになったのは、出世に伴う責任という負の分け前の増大だ」p28
「若者にはある種の野心が必要だ。出世欲が仕事や人間の幅を広げてくれることもある」p36
「人間(じんかん)到るところに青山(せいざん)あり」p62
「(根回しバカ)会議なんてその場で多くの意見を戦わせれば実りがあるもの、侃々諤々の方がエキサイティングになるものだ。ところが実際の会議では、意見がまったく出ないのが、いい会議だと認識している人間が多い。そのため、異論が出ないように事前にくだらない根回しに回るバカがいるのだ」p81
「経営者に必要なのは哲学だ。それがないのに、現場だ現場だ、と騒いでもそれは単なる従業員へのプレッシャーにすぎない。これまた、形を変えた現場軽視なのである」p102
「なぜ年功序列が機能しなくなったのか。それは成長が止まったからだ。企業経営者は、もはや成長の果実を多くの社員たちに配分できなくなってしまったのだ」p136
「(本部での評価は噂で決まる)本部エリートというのはみな優秀である。だから、そこでの優劣を決定的に分けるのは、「彼はできるね」「彼は優秀だね」「あいつはダメだね」という噂、すなわち風評である」p141
「(中国電力、クラレを創業した大原孫三郎)取締役の10人が賛成したら、それはダメ。3人くらいの賛成がちょうど良い」p158
「営業の要諦は、聞くにある。俗に、セールストークと言うくらいだから大方の人は、営業=話すこと、と思っている。それは大きな間違いだ。営業は耳だ。口ではない」p202
「新規事業は麻薬だ。経営者を気持ちよくする麻薬である」p231
「(事件のたびに)同じ人物を長期間、経理に配属させ続けてはいけない、と言われるのだが、不思議なことになかなか改まることはない。なぜ改まらないのだろうか。代わる人が見つからないほど経理の仕事は専門的すぎるのであろうか。そうではあるまい。経営者が、ごく限られた専門家にしか任せられない、特殊な経理案件を依頼しているからではないか。表に出せない金の処理を、口の堅い経理マンに任せてしまってはいないだろうか」p244