紙の本
相変わらず美学の話はあまり理解できませんが…
2016/02/11 15:59
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投稿者:ペンギンママ - この投稿者のレビュー一覧を見る
黒猫がやつと帰って来ました。前作から作中時間で一年も経ってるんですね。その間、連絡もほとんど無し。そして、再会した瞬間からエピローグの直前まで、言いたい事をストレートに伝えない二人に、もどかしくてジレジレしました。
しかし、エピローグを読んだ後もう一度読み返すと、今度はニヤニヤしながら読めます。
作者のブログを見る限り、シリーズはまだ続くようなので、次巻も楽しみです。
紙の本
よかったです。
2016/03/31 15:01
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投稿者:ゆっぺ - この投稿者のレビュー一覧を見る
もともと大好きだった黒猫シリーズなので、やっぱり最後まで楽しく読めました。
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装画といい、短編集といい、ミナモといい、原点回帰?!と思っていたけれど、ちゃんと成長していて進んでいて、愛があふれる物語でした。すごーくハッピーエンド!だけじゃない感じがこのシリーズの好きなところだなぁと改めて思います
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パリから帰国した黒猫と付き人の、短編集。
ポオを読む前と、読んだ後に読むのとで、見えるものが違ってくる。続きが楽しみ。
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シリーズ通して読んでる身としてはエピローグがひたすらジーンときます。ここで終わるのも綺麗だけど、まだまだこの先の二人を見てみたい気持ちも。個人的には「戯曲のない夜の表現技法」が一番のお気に入り。全編通して愛と死が貫く、二人に捧げられたかのような美しい一冊。
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付き人が表紙で微笑んでいるようにやっと、やっとです。もう沢山の絨毯爆撃の嵐に同じ行を何度も読んでしまいます。今までが今までだったのでいざこうなると疑心暗鬼です。黒猫はとりあえず、冷花さんに、ありとあらゆる登場人物からからかわれればいいと思います。謎とか色々あったのに最後の数ページとか途中の意味深な最後に全部もってかれました。
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パリで大規模な交通事故が発生。深夜そのニュースを目にした付き人は、相変わらず連絡のない黒猫の安否が気になっていた。1年前、イタリアで二人の距離が縮まったと感じたのは、勘違いだったのか。互いに研究で多忙な日々を送る中、いつしか声を聞かない時間ばかりが増えていた。そんの時、大学院の後輩戸影から、ペルシャ美学の教授が失踪したと連絡を受ける。黒猫のことが気になりつつ、付き人は謎を追いかけてゆくが……。
全編愛の話。六話プラスエピローグの連作短編集。懐かしい人々も再登場。美学談義もポオを根底に、ペルシャ美学やワーグナー、演劇にコメディアンとバラエティに富んでいてわりと飲み込みやすい。やっぱり黒猫シリーズは短編集の方が読みやすい。
と、そんなことはどうでもいいのです!とうとう!とうとう!付き人おめでとう!黒猫がいつになく情熱的でドキドキしたわ……。これでひと段落なのかな?あー読み続けてきてよかった!
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少しずつやっと縮まってゆく黒猫と付き人の距離。今回文字通りfinとなってしまうの?それでも構わないくらい美しくまとまっています。「空とぶ絨毯」「独裁とイリュージョン」「戯曲のない夜の表現技法」「笑いのセラピー」「男と箱と最後の晩餐」「涙のアルゴリズム」6つの短編集の形をとってはいるがふたりが過去も未来も念頭に置いて回帰を重ねながら航海をともに誓っていこうという内容でした。このシリーズ、まだ続いてほしいものです。
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黒猫が日本に戻り、付き人と一緒の空間にいることに戻った今作。やはり二人が同じ空間にいる風景を読めるのは読者としてうれしい。そして、微妙な距離感は相変わらずなのに、今までとは違う二人の関係にドキドキしながら読みました。付き人の研究者としての成長がすごい。
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黒猫シリーズ第6弾。黒猫がパリから帰還。久しぶりに黒猫&付き人さんが日本で一緒に謎に挑む連作短編6編。
今作もポオの作品を解体しながら、日常のちょっとした謎を解いていく。美学談義の部分は難しいけれど、このシリーズは、黒猫と付き人さんの関係をメインで楽しむことにしてる。
エピローグまで読むと、今までの歯痒さがようやく一段落。このまま終わるのも綺麗だけど、まだまだ2人を見ていたい気もする。
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2人の歴史が成長がしみじみ感じられるしこれからに繋がるはっきりとした形を黒猫がちゃんと示してくれて本当に良かった。
6話とも愛の形それぞれでどれも良いのだけどエピローグには敵わない。
やっぱり一緒にいる姿はいいなぁ。
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黒猫シリーズ連作短編。美学と恋と愛と謎の物語。そしてもちろんポオの作品に関する考察もいろいろ。しかし、今回の作品に出てくるポオの作品群が未読だった! 読まなきゃ、というか読みたい気持ちにさせられました。
進展しそうで進展しない黒猫と付き人の関係だけど。なんだかもう、これはこのままでいいのかもって気がしますね。一番心地よく程よい距離感、なのかもしれません。
お気に入りは「戯曲のない夜の表現技法」。どの作品でもさまざまな形の「恋と愛」が描かれているのだけれど。これが一番美しかったなあ、という印象でした。そして意外性も。
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連続短編6話とひとつ。
ニュースを見て連絡をしても返事が来ない。
後から分かる理由ではありますが、やられた方は
早く言え! と泣きそうになるかと。
全編通してそうですが、平常運転過ぎる…w
短編なので、これまた謎が分かりやすい。
答えまでの順序が立てやすいですが
答えまでは行きつかず…。
この二人の、前回より微妙に縮まった気がする関係を
楽しみに読むのがよろしいかと。
今回はっきりしたのは、彼はかなりな年齢から
パフェをたしなんでいた事。
この頃の財布には、非常に大打撃な金額です。
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おかえりなさい、黒猫先生。
1話
暗黒舞踏を見てみたが、生を思い切り表現しているなと思った。と、同時に独特の世界観に怖さを持った。
ポオの魔術と科学の話といえば、心理出の僕としては催眠術を題材とした話のほうが先に出てくる。
ひとり死へと向かう、向かわせる絨毯よりも誰かと乗って旅をする絨毯のほうがいい。飛べたらの話だけど。
2話
心理学的な解釈では頭のない人間は個性の欠落を意味すると聞いたことがある。
トリックは、江戸川乱歩の「二銭銅貨」やアガサ・クリスティの「アクロイド殺し」を思い出させる。谷崎潤一郎の「私」もそれ系らしいが。
3話
世界の声を聞くという言葉にドキッとした。相手の世界を知ることは、簡単なことではない。それが面白みになることもあるが。
絶望の中に幸福を見出すというのは実存主義的だ。
4話
奇遇ですね、僕も3月生まれなんですよ(
黒猫先生の子ども時代にニヤニヤがとまらない。付き人もきっと同じだったはず。
「タール博士とフェザー教授の療法」は、べてるの家をはじめとする当事者を中心とするアプローチやピアカウンセリングに通じるものがあると解釈していたので、喜劇的に見る発想は自然だった。どちらかと言うと、本文内の解釈はアハ体験に近い?
お笑いは、緊張感から予想外の事態が生じるから笑ってしまうと聞いたことがある。きっと「タール博士と〜」もそうで、冷花さんの体験もそうなのだ。
5話
料理と音楽の重なり合い。2つがそれぞれ良さを引き出し合いながら、1つの場を、空気を 、気持ちをつくっていく。おしどり夫婦とはこのことを言うかもしれない。
6話
ボーカロイドは心を持つかという話を思い出した。
多くの人にとってはどうでもいいことでも、その人にとってはとても大事なことになることはたくさんある。どんな稚拙なものでも、大きな力をもつことがあるのだ。
だから、音楽の世界はおもしろい。
総括
森晶麿作品の中で一番好きなのが、黒猫先生。今回はどこか不器用なところが見え隠れして思わずにやついてしまった。
1作目同様、ポー作品をベースにしているとこもまた回帰。メルツェルのチェスプレイヤー以外は未読なので、後で読もう。
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04/27/2016 読了。
図書館から。
黒猫と付き人、やっぱりいいわ。
対等にあろうとする関係性…いいな。
小さいころの黒猫が黒猫で笑